「支部活動」カテゴリーアーカイブ

2020年度 第11回 ATEM東日本支部大会(ZOOM)

日時: 2020年12月20日(日)13:30~16:00 (研究発表は 14:00~16:00) 

開会の挨拶 13:30

支部総会  13:35-13:55

研究発表  14:00-16:00 (それぞれ発表20分+Q & A 15分)

第一発表  14:00-14:20

題目: The effects of student camera usage in synchronous courses: Student views

発表者:

Ryan Spring (Tohoku University)
Sachiko Nakamura (Chuo Gakuin University)

使用言語:英語

発表概要:

Due to the COVID-19 coronavirus pandemic, many schools suddenly found themselves having to implement online courses. Some studies have shown that for foreign language learning, video synchronous education can be beneficial (e.g. Entzinger et al., 2013; Spring et al., 2019), and others have suggested students who turn on their video cameras during synchronous sessions of non-foreign language classes report better engagement (Park & Bonk, 2007; Giesbers et al., 2013). However, it is still unknown how L1 Japanese students in EFL courses during the COVID-19 crisis react to turning their cameras on during synchronous video online courses. This study conducted a post-course student survey on a class that included students who did and did not turn on their cameras, finding that though most students didn’t mind turning on their camera, some didn’t want to because of feelings of embarrassment or internet trouble. Furthermore, there did not seem to be a strong relation between whether or not students turned on their camera and how much they claimed to have participated in the class. It also revealed that while students don’t mind having some of their courses online, they prefer English classes take place in person.

Q & A   14:20-14:35

第二発表 14:40-15:00

題目: A Study of Be-Verbs Based on Movie and Picture Book Corpus: A Case-Study Research of Developing English Learning Method for Children

発表者: Atsuko Otsuki (Senshu University)

使用言語:英語

発表概要:

We have studied and explored an alternative English teaching method to the conventional rote learning method which may place a high load on English learners. Our study applies a verb-centered approach on teaching English from a linguistic point of view. In this study, we built up a theory that producing a be-verb sentence is difficult not only for small children of English native speaker, but also for English learners of Japan, especially for Japanese elementary school children. To support the theory, we gathered the be-verb data from several English movies and children’s picture books. Be-verbs are polysemous and have the most abstract meaning of all verbs. Logically speaking, this implies that producing a be-verb sentence is difficult for children of both native and non-native English children. Furthermore, Japanese language doesn’t have any words which are equivalent to be-verbs of English. In our presentation, we discuss the semantic and functional roles of be-verbs from the linguistic point of view, show our data of be-verbs from movies and children’s picture book corpus, and examine them. Finally, reconsideration how to teach be-verb sentences to children as a second language in our English classes is suggested.

Q & A 15:00-15:15

第三発表 15:20-15:40

題目:辞書開発における重要低頻度語の語義の提示法について

発表者:山本五郎(法政大学)

使用言語:日本語

発表概要:

ESL/EFL辞書の開発における課題の一つは,使用者にとって有益な情報を効率的かつ効果的に取り入れ提示することである。日本人英語学習者を対象としたWisdom 4版の開発にあたっては,3版までは取り上げられていなかった新機軸として日常生活語彙項目に焦点を当て,英語学習者の視点に重きを置いた内容の充実を図った。通例,頻度レベルの低い語は,使用例などを省略するが,Wisdom4版では日常生活語として重要である項目に関して,新たなサインポストを付与し,約2,000の項目について語義に合わせて典型例を提示している。ところが,このような工夫を取り入れても,近年のニュースや新聞などのメディア英語で注目すべき語彙について充分な記述がなされないケースがある。本発表では,メディア英語での実例やコーパス(COCA)のデータを基にして,注目すべき低頻度語の語義記述の重要性について論じる。

Q & A 15:40-15:55

閉会の挨拶 15:55-16:00

Zoom懇談会

2019年ATEM東日本支部夏季例会プログラム

日時:2019年6月16日(日) 13:00開会

会場:早稲田大学14号館514教室

169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1

(東京メトロ東西線「早稲田駅」より徒歩5分)

 

【研究発表】

13:10~17:10

 

  1. Beyond Presentations: PowerPoint for ESL Activities, Games and Review (13:10~13:40)

Eric Shewack  (Tohoku University)

 

PowerPoint is widely known for its presentation abilities used in multitudes of environments such as business meetings, classrooms, conferences, etc. However, it is not as commonly known for its powerful ability to produce elaborate multi-media ESL review games such as TV-style trivia shows, card games for vocabulary drills, general knowledge quizzes, exam review games and so on. These activities not only offer enjoyable classes which maximize student motivation and reinforce class material in a fun, yet educational manner, but also make use of CALL technology that utilizes all aspects of multimedia from sounds to videos and visuals. Though some knowledge of photo editing software is beneficial in creating these kinds of activities, this presentation aims to introduce creative activities which every PowerPoint user can implement in the classroom.

 

2.『Ben is Back』『Beautiful Boy』に観る家族間コミュニケーションの英語 (13:50~14:20)

代表:塚田三千代(映画アナリスト・翻訳)  共同:田淵龍二(ミント音声教育研究所)

 

映画 『Ben is Back』と『Beautiful Boy』の2作品は、親の知らない場所でドラッグ依存症になっていた子供の更生に、不滅の愛で立ち向かった家族の物語を描いている。

前者は、鎮痛薬オピオイド(opioid)の過剰投薬で、薬物依存へと変じた息子を支える家族の物語である。後者は、自然と文化に恵まれた環境の中で、普通の子供が親に隠れて興味本位で乱用したドラッグが高じて依存症になり、その更生に葛藤して向き合う家族の実話に基づいた映画作品である。再生への「回路」で繰り返す再発と更生を勧める対話が繰り返される。父と息子は回想して語るが、その ‘narrative context’は交差し合う。状況が静かでリアルな映画手法で描かれるので、明るい希望が湧く。

‘social issues’としての《依存症の更生》は、メッセージとして伝わってきて、我々の知見の地平が広がる。メッセージに関わる「依存症更生と家族間のコミュニケーション回路」に見える英語を考察する。

 

 

 

  1. 『Ben is Back』『Beautiful Boy』に観る家族間コミュニケーション

/ 映画英語表現の深堀り(14:30~15:00)

代表:田淵龍二(ミント音声教育研究所 ) 共同:塚田三千代(映画アナリスト・翻訳)

 

映画は優れた語学教材である。人間性と文化の豊かさや複雑さが学べる一方、他方では場面や心情に適した表現が体験的に習える。しかし、この両面を同時に提示する授業は思うほど簡単ではない。そこで、文化面(塚田)と言語面(田淵)を区別しながら融合する共同研究をおこなった。本発表では映画における英語表現の側面に焦点を当て、特徴的フレーズを抽出した。抽出条件は、(1) 物語展開のカギとなるシーンのフレーズ、(2) 広い応用範囲の2つとした。条件(1)は人間性と文化に通じ、条件(2)は言語表現に通じる。条件(1)では予告編を活用し、条件(2)では映画映像コーパスで深掘りする。例えば『Ben is Back』ではセリフ”It’s on you. お前のせいだ” を取り上げる。そして空間的配置を示す on が人についた場合の語感を複数の映像シーンで探求する。また、「~のせいだ」の英語表現もコーパス検索しつつ、場面に応じて使い分けできる語学力の形成を目指した。

 

【休憩:15:00~15:20】

 

  1. 映像メディアを取り入れた句動詞の指導:映像導入の前後データの比較(15:20~15:50)

スプリング ライアン(東北大学 高度教養教育・学生支援機構)

 

英語学習において、句動詞の使用と理解はとても重要な要素の一つであるが、動詞枠付け言語(日本語、韓国語、スペイン語など)を第一言語とする英語学習者にとって、それはとても困難である(Liao & Fukuya, 2002; Spring, 2018など)。Yasuda (2010)やSpring (2018)によれば、句動詞の指導に認知言語学の知識を加えれば、日本人学生はより効率よく句動詞を習得することができたとするが、両者は主に言語学の観点からこの問題に取り組んでおり、教室で実施するタスクに関しての考察が課題であった。そこで、Spring (2019)は、映像メディアを句動詞の指導に加えたことにより、学生が楽しく学習できたと報告している。ただし、Spring (2019)の結果によれば、学生は映像メディアを使用しない練習問題と映像メディアを使用した課題のどちらも同じぐらい参考になった。本発表では、Spring (2018)やSpring (2019)の結果を踏まえて、練習問題に映像メディアを導入した場合の結果を報告し、導入前後の学生の意見および句動詞クイズの点数を比較し、より効果的な映像メディア使用方法を探る。

 

 

  1. 映像にみるアイルランド英語(16:00~16:30)

吉田雅之(早稲田大学)

 

一般に「アイルランド英語」といった場合、「アイルランド語(ゲール語)の影響を受けた英語」という「狭義のアイルランド英語」を指す場合とは別に「広義のアイルランド英語」が存在する。実際に文学作品などの分析で多用されているのは後者である場合が多い。その特徴の中にはイギリスにおける regional dialect すなわちイギリス北方方言(数百年前の英語の一部を垣間見ることができる)の特徴と、さらに class dialect すなわち non-standard English (イギリス国内でstandard / non-standard を意識するようになったのは18世紀後半以降のこと)の特徴があり、それがアメリカにおけるアイルランド系移民の英語の特徴ともなっている。本発表では英語史の視点を利用しつつ、映画を中心とした映像の中で使われている広義のアイルランド英語を分析する。もしステレオタイプがあるとしたら、それは何なのかを指摘し、合わせてアイルランド系移民にみられる言語以外のステレオタイプについても触れてみたい。

 

 

  1. 映画で考えるトランスジェンダー:

男性から女性へ『レディ・ガイ』&『Girl/ガール』(16:40~17:10)

清水 純子(慶應義塾大学)

 

性的少数者(LGBT)差別解消の取り組みが日本でも進んでいる。2015年東京都渋谷区議会で同性カップルの結婚に準じる関係を認める「パートナーシップ証明」が可決され、2016年日本政府はLGBT生徒への対応を記した教職員向け手引きを発行、2017年いじめ防止基本方針の改訂にLGBT生徒保護の項目が盛り込まれた。しかし現実にはLGBTに対する差別と偏見はなくならない。就活ではLGBT カミングアウトにより採用候補から除外の差別が報告される。

LGBTは依然としてデリケートな問題であるため、LGBT関連映画の教室公開には配慮が必要だが、教壇に立つ教師はあらかじめLGBTの問題点とLGBT当事者の気持ちを理解しておく必要がある。今回は、男性から女性への変身①強制的転換『レディ・ガイ』と②自発的転換『girl/ ガール』の2例からトランスジェンダーを考えてみる。

 

 

 

2019年ATEM東日本支部春季例会プログラム

【講演】                                   13:00-14:00

講演者:赤塚祐哉(早稲田大学本庄高等学院)
題目: 「国際バカロレアの英語授業における映像メディアの
活用実態と可能性」

概要:多様な価値観が共存し、物事を多面的に捉える重要性が高まり、高次思考力(略称HOTS)レベルの問いについて探究する批判的思考を育成する授業の重要性が指摘されています。ところが、英語の授業では、言語運用力が障壁であると捉えられ、そうした力を育成する体系的な教育方法の確立にまで至っていません。そこで基本となる問いとして、「HOTSレベルの問いを中心とした英語授業は、言語運用力と批判的思考の育成に対してどの程度に有効に機能するのか」を設定し、国際バカロレア・ディプロマプログラム(略称IBDP)」の外国語科目「Language B」に着目したいと思います。今回は、その科目の中で取り扱われる映像メディアの活用実態と可能性について議論したいと考えています。

≪Q&A 15分の後休憩15分≫

 

【研究発表】

1.清水純子(慶応義塾大学)                                                      14:30~14:55
塚田三千代(映画アナリスト・翻訳家)                                                         15:00~15:25
「『ビリーブ 未来への大逆転』、『レプリカズ』、『メリー・ポピンズ  リターンズ』、『運び屋』に見る文化と人間性の考察」
今回取り上げる映画4本を通して英米文化の断片と人間性の考察を試みる。『ビリーブ 未来への大逆転』では、公民権運動たけなわのアメリカで、女性弁護士RGB(ルース・ベイ・ギンダーズバーグ)が、ジェンダー・フリーを法廷において勝ち取る苦悩と栄光の足跡をたどる。キアヌ・リーブス製作主演の『レプリカズ』では、家族愛が招く禁断の人間クローン製造について考える。初作の55年後に製作された本映画『メリー・ポピンズ リターンズ』は、ディズニー映画文化の奥の深さを感じさせる。ディズニーは、原作者P.L.トラヴァ―への献辞「アニメはご法度。ミュージカルもダメ。脚本は原作者の承認を得ること」を守っているからだ。4本目の『運び屋』は原題の“The Mule”という語の意味作用と内包する文化を表象している。退役軍人と百合の新種栽培、インターネット通販時代の到来で破産した後の再起を描く。家族とは…?不法物運搬人と取締り現場責任者や組織トップとの人間性の優しい心情を垣間見せ、アメリカ移民社会文化の一端を浮き彫りにする。
これら4本の映画をMCDB(映画と文化データベース)及び『J.シミズの映画レビュー』に所収するにあたり、諸意見と判定を求む。

≪Q&A 10分の後休憩5分≫

2.田淵龍二(ミント音声教育研究所)     15:40~16:05
「日英映像対訳コーパスによる May I? など機能語だけの文に
よる学習法」

 

簡易に運用できる言語表現の要望に応える学習法PCB-DDLを提案する。PCB-DDL(parallel-corpus-based data driven learning)は対訳コーパスによるデータ駆動型学習である。ある目的で集められた用例を連続して見聞きすることで文法や意味を自律的帰納的に発見し習得する。PCB-DDLは乳幼児の言語習得過程に似ており、人工知能(AI)の深層学習にも使われる。今回は、容易に記憶可能な短文のうち”May I?”や”Can You?”など機能語だけの文を対象とした。対訳コーパスはコーポラ(CORPORA)のSeleafを使った。Seleafは映画映像コーパスである。英語表現の場面(文脈)と発音(抑揚)を同時に確認できるので、/may i/が抑調の付加疑問なのか、揚調の疑問か、言い淀みの平調かを判別できる。助動詞にはcan, do, may, must, shall, will、人称代名詞には I, you, we, he, her, they のそれぞれ6種を用いた。その結果/may i↑/などは身振りと合わせると効果があることがわかった。

≪Q&A10分の後休憩5分≫

 

3.吉田雅之(早稲田大学)          16:20~16:45
「映像で考えるアイルランド系人名」

アイルランド系の人名の中で有名なのは Mac や O で始まる人名であるが、当事者にとっては当たり前のように見えても、英語学習者にとっては、たとえば「マッカーサー」という名前の中にアイルランド系文学の中で最も有名な人名のひとつと言える「アーサー王」の名前が埋め込まれていることに気づく人は少ないのではないだろうか。本発表では身近なアイルランド系人名の語源をたどりつつ、人名と歴史・文化との関係をさぐりたい。また英語史、特に綴り字と発音の変化に関する知識が人名の探求に寄与することを確認したい。アイルランド語(=ゲール語)の文字体系と発音体系は英語のそれと異なる点が多く、アイルランド系人名が英語圏文化の中で使用されるうちに英語風の発音を独自に発達させて Anglicized pronunciation が成立する様子も探っていきたい。

≪Q&A 10分の後休憩5分≫

4.ライアン・スプリング(東北大学)    17:00~17:25
「Developing speaking skills through short film creation:
A preliminary analysis」

A number of studies have suggested that short film creation can be an effective task for students in a project-based language learning (PBLL) class (e.g. Dooly & Sadler, 2015; Hafner et al., 2015; Spring, 2019). However, no studies have been performed to verify the effects that short film creation in a foreign language can have on students’ oral abilities through objective measures. This study introduces a preliminary investigation of data taken from two short film creation PBLL classes of L1 Japanese EFL students. Pre and posttests of speaking were utilized to collect data, and then analyzed through objective measures of fluency, syntactic complexity, semantic complexity, syntactic accuracy and pronunciation accuracy (as per Lambert & Kormos, 2014). Initial results revealed that statistically significant differences were found in some measures of students’ fluency, syntactic complexity, syntactic accuracy and pronunciation accuracy, but not in their semantic complexity. These results suggest that accuracy and fluency are most likely to be improved through such a PBLL task.

≪Q&A 10分≫

閉会の辞

17:40ころ終了予定

 

会場:麗澤大学東京研究センター

http://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html

東京都新宿区西新宿6-5-1*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org

*事前申し込みの必要はありません。

*参加費無料(例会終了後、懇親会を予定しています。)

*会場:新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

 

 

映画英語教育学会東日本支部2016年度 夏季例会のお知らせ

映画英語教育学会東日本支部2016年度 夏季例会のお知らせ

2016年5月15日(日曜)14:00~17:00
会場:麗澤大学東京研究センター
ATEM東日本支部・2016夏季例会

第一部 ATEM東支部セミナー:
映画をいかに英語教材化するか(14:00~15:00)

『アナ雪』ほか、映画の登場人物名をさかのぼる
吉田雅之 (早稲田大学)

無料ソフトAnkiと映画の場面を組み合わせたフラッシュカードの作り方
嘉来純一 (早稲田大学本庄高等学院)

<休憩15分間>

第二部 全国大会シンポジウムに向けて:
SF映画とヒューマニティ(15:15~17:00)

懐古趣味的スペースオペラ: 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
―ケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)が引用される場面を中心に―
小泉勇人(早稲田大学文学研究科)

『ウォーリー』(2008)と遊びごころ
日影尚之 (麗澤大学)

SF映画のヒューマニティを言語学から考察する~談話分析の試み
大月敦子(専修大学)・原田知子(武蔵野音楽大学)

*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org)
*事前申し込みの必要はありません。
*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。
会場:麗澤大学東京研究センター
http://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html
東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

『アナ雪』ほか、映画の登場人物名をさかのぼる

吉田雅之(早稲田大学)

人物名、すなわち First Names, Surnames に関する辞典はそれなりに存在し、本来の意味を調べることは可能となってはいるが、映画などフィクションに登場する人物名を、そのキャラクターを考慮しつつ解説した辞典は殆どないのではないだろうか。本発表では身近な映画を素材として、登場人物名の背景にあるイメージを原語までさかのぼりつつ考察し、「命名の妙」を感じ取っていきたい。
また日本人にとり身近な別の名前との意外な関係にも注目していきたい。たとえば『アナと雪の女王』 (Frozen) に出てくる Anna は英語圏で Ann, Anna, Anne, Annette, Annie, Nan, Nancy, Nanny などという variants を持っている。
イタリアやスペインなどにはアニータ(Anita)やアーニャ(A?a)というvariants もある。『赤毛のアン』 (Anne of Green Gables) で主人公が自分の名前はAnne であり、Ann は間違いであると主張する場面を想起すると、綴り字の -e 1文字であっても当事者にとってはおろそかにしてもらいたくない気持ちが、日本人名「斉藤」や「渡辺」などの漢字表記(異体字)にこだわる方と同様なのだな、と理解できる。さて、このAnna をさかのぼると
ヘブライ語の Hannah に行き着く。元来はHe (=God) has favored me. という意味を持っているので、「神の恵み」を親が意識して命名している点で、日本人の女性名「めぐみ」「恵子」、そして男性名「恵介」なども同様と言えよう。
映画『アナ雪』ではその両親がアナの幼いうちに死んでしまうだけに、親の思いが切なく感じられる。一方「神の恵み」はラテン語で gr?tia なので、それに基づく英語名 Grace も源が同じである。日本人の中では細川忠興の妻となった後で高山右近の影響で洗礼名「ガラシャ」を授かった明智光秀の次女「玉」が、当事のポルトガル人宣教師の発音をカナの形ではあるが伝えている(現代ポルトガル語では gra?a)。その他、類例を挙げながら、人物名を考察していきたい。

無料ソフトAnkiと映画の場面を組み合わせたフラッシュカードの作り方

嘉来純一(早稲田大学本庄高等学院)

従来のフラッシュカードといえば、例えば紙のカードの表面に日本語、裏面に英単語を書き、それを使って暗記をしていくものであった。
ただしそれだけでは、単語の発音、使われる文脈などを網羅的に学習することは不可能である。それらの問題を解消するためには、電子フラッシュカードAnkiを用いることが有効だと思われる。Ankiでは文字情報に加え、音声・映像などの電子媒体を貼り付けることが可能である。そのため、さまざまな情報が詰まった映画の場面を貼り付けることにより、映像・音声を含むフラッシュカードを作成することができ、より効果的な単語・例文・リスニング学習が期待できる。
今回は理論的なことよりも、実際の教材の作り方に焦点を置きます。以下2点の無料ソフトをあらかじめダウンロードし、PCをご持参いただけると分かりやすいと思います。
Anki (http://ankisrs.net/)
Bandicam (https://www.bandicam.com/jp/downloads/)

懐古趣味的スペースオペラGuardians of the Galaxy (2014)
―ケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)が引用される場面を中心に―

小泉勇人(早稲田大学文学研究科)

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(Guardians of the Galaxy, 2014)が極めてユニークかつ巧みな映画たりえているのは、相反する二つの要素があらゆる場面を通じて鬩ぎ合っていながら、演出・脚本・演技において絶妙なドラマツルギーの調和を保っている点にある。ジャンル映画としては、数々のアメコミ原作映画を成功させてきたマーベル社がCG技術のノウハウをつぎ込んだ最新鋭のSF冒険活劇、いわゆる「スペース・オペラ」にひとまずは位置づけることができるであろう。一方で、所々で70年代ポップスをBGMとして流す懐古主義的な演出を施している点は注目に値する。つまり、2000年代最新のモードを表面にまとっていながら、実質的には過去への憧憬が随所に込められている妙こそがこの映画の実体であると考えられる。またこの相反性に呼応するように、勧善懲悪的で比較的シンプルなはずの話型でありながら、台詞と演出を通じて構築されるユーモアによって自己解体されていく独特の映画文体も見逃すわけにはいかない。さらに、台詞そのものに目を向けてみればやはり同様のスタイルが貫かれていることがわかり、英語教材として抽出・作成すれば学生の興味を強く引きだす可能性がうかがえる。本セミナーでは、この映画独特の文体を理解するのに最適な場面を例示しつつ議論を進める。具体的には、ヒロインであるGamoraに“I’m a warrior, an assassin. I don’t dance”と言われた主人公Peter Quillがケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)を引き合いに出す場面を取り上げる。ユーモラスな台詞を通じて英語に親しむという観点から、教材としての有用性を探りたい。

「『ウォーリー』(2008)と遊びごころ」

日影尚之(麗澤大学)

未来の地球で一人(一台)700年間もゴミを固めて積み上げ続けるロボットWall-Eは、その成果としてゴミの摩天楼を着々と築いている。人間が地球を脱出し“Buy ‘N’ Large” (BNL)社の宇宙クルーズ船AXIOMで暮らすようになってからもう長いようだ。Deidre M. Pike (2012) も示唆する通り、これは消費文化と環境破壊の行きつく末の地球を暗示しているのだろうが、このロボット自身に危機感や使命感はない。ロボットだが「感情」豊かで、ゴミの中から拾ったビデオでミュージカル映画Hello, Dolly! を鑑賞し、歌い、男女が手を繋ぐ場面に憧れ、地球探査ロボEVEに一目ぼれする。ルックスもパッとしない臆病者のこのロボは「彼女」を追いかけた結果、AXIOMにたどり着く。ロボットたちが指令通りに機能する秩序正しい世界に、悪気も使命感もないよそ者Wall-Eが侵入した結果、混乱と目覚め(epiphany)が起こる。BNL 社に飼い馴らされ、テクノロジーに支配されて生き延びる人類の姿は戯画化されている。チャップリンやキートンが好きだったというStanton監督の遊びごころ(ユーモアのセンス)は、宇宙空間でのダンスや『2001年宇宙の旅』のパロディーなど、いろいろな部分に発揮されている。

「SF映画のヒューマニティを言語学から考察する~談話分析の試み」

共同発表:大月敦子(専修大学)・原田知子(武蔵野音楽大学)

多くのSF映画において、人間が科学の無機質な世界の中で葛藤する姿が描かれている。そしてその葛藤はヒューマニティ(人間性)を問い、科学と対照的に描かれる。SF映画の中で、この科学とヒューマニティの対照こそが、一番の盛り上がりとなって観客を魅了する。そこで本発表は、この感動場面の談話分析を行い、SF映画のヒューマニティを言語学的視点から考察する。考察に際し、田窪行則(1994)に従って、言い淀み、感動詞、接続詞を、話し手の心的処理状態を示すモニター標識として扱い分析する。
“I.Robot”(2004)、“Island”(2005)、“Matrix”(1999)、“Minorityort”(2002)、“Star Wards ? Return of the Jedi”(1983)、“Gattaca”(1997) の人気6作品を選び分析を試みる。

2021年度活動計画

2021年3月21日(日曜)ZOOM東日本支部春季例会(終了)

9月12日(日曜)ZOOM東日本支部秋季例会(予定)

11月 6日(土曜)   ZOOM ATEM全国大会(予定)

2022年3月(日程未定)東日本支部大会(予定)

 

 

 

映画英語教育学会(ATEM)第6回東日本支部大会プログラム

映画英語教育学会(ATEM)第6回東日本支部大会プログラム  

20151129日(日曜日)10:00 ~ 18:10

麗澤大学東京研究センター(西新宿・アイランドタワー4

10:0010:20 総会・開会の辞              
10:3011:50 「映画と文学・文化研究」発表1「『グラン・トリノ』に描かれた珠玉の愛の姿」発表者:藤田 久美子     (白梅学園大学)発表2Children of Men 『トゥモロー・ワールド』(2006)に見る難民のイメージ

発表者: 日影 尚之  (麗澤大学)  

昼食 (70分間「授業にお薦めの映画」紹介
13:0014:20 特別講演                                                         (90)『オセンティックなリスニング教材開発:デ集からタスク作成まで』演者  小林 敏彦国立大学法人 小樽商科大学大学院商学研究科

アントレプレナシップ攻(門職大学院ビジネス

スクル)教授

休憩 (10分間)
14:3015:50 「映画英語教育研究」発表3Lost in Translation (2003)の作品理解に欠かせない重要場面はどこか― 映画英語教育における場面選定と、その基準に関する考察 ―発表者:小泉 勇人  (早稲田大学大学院)             

発表4映画を利用して分析するラグビー・ヘッドコーチ Eddie Jones氏の英語

発表者:吉田 雅之  (早稲田大学)             

休憩 (10分間)
16:0018:00  「映画と言語研究」発表5会話における平叙疑問文の機能」発表者:原田 知子 (武蔵野音楽大学)             発表6So you don’t read Runway?: How Declarative Questions Work

発表者:渡邊    (麗澤大学)           

発表7 映画で学ぶ「行為解説」の進行相」

発表者:藤枝 善之(京都外国語大学・短期大学)

 

18:0018:10 閉会の辞

特別講演:13:00~14:20

 

研究発表要旨

映画英語教育学会(ATEM)第6回東日本支部大会(20151129

 麗澤大学東京研究センター(西新宿・アイランドタワー4階)

               

研究発表110:30~11:10

「『グラン・トリノ』に描かれた珠玉の愛の姿」

藤田久美子 (白梅学園大学・短期大学非常勤講師)

クリント・イーストウッド監督作品『グラン・トリノ』は、朝鮮戦争の従軍経験を持ち、かつてフォード社の組立工であった偏屈な老人が主人公である。人種偏見の持ち主であった彼は、隣人であるアジア人の若者との関わりを通して人間性を取り戻し、残された短い時間をこの若者とその姉のために使うことになる。そして、彼は、あることから窮地に陥ったこの姉と弟を救うため、彼らに最大の贈り物―自分の命―を贈る。本発表では、彼の偏屈な、閉鎖的な性格の原因であったと思われる朝鮮戦争での従軍経験を考え、その後の一種の心的障害(PTSD)が、アジア人の若者たちとの関わりによってどのように解決されていくのかを考えたいと思う。また、彼の最期の行為の意味を考え、彼の人生の意味について考えたい。

 

研究発表211:10~11:50

「映画Children of Men 『トゥモロー・ワールド』(2006)に見る難民のイメージ」

日影尚之(麗澤大学)

映画Children of Men (邦題『トゥモロー・ワールド』)(2006)が描くのは、新生児誕生のニュースが18年間も聞かれない、テロや紛争が蔓延し、多くの国・地域が荒廃し、イギリスに押し寄せる難民(“fugees”)が容赦なく強制収容されるような荒涼とした世界である。名のついた登場人物のほとんどが死ぬが、出産して新生児とTomorrow号に乗る黒人女性Keeに前途を見る読みも可能ではある。本発表では、スラヴォイ・ジジェクらが指摘するように、この映画で重要な、名もなき社会的弱者としての難民の描き方を中心に考察したい。

 

研究発表314:30~15:10

Lost in Translation (2003)の作品理解に欠かせない重要場面はどこか

― 映画英語教育における場面選定と、その基準に関する考察 ―」

小泉 勇人(早稲大学文学研究科博士後期課程)

「『腑に落ちること』、すなわち知的発見を得るところにある」英語の授業 (山田 2005)を目指すとき、映画英語教育における場面選定は一つの課題であると言える。選定する場面によっては、「英語学習」に加えて「物語研究」としての側面が立ち上がる場合もあり、知的発見が多層的に見出される余地が発生するからである。つまり、「英語学習」と「物語を理解する醍醐味」が連動することによって、学習者側の「腑に落ちる感覚」がより促進されるのではないだろうか。場面選定の基準については、例えば天沼(1996)、そして小林(2003)によって既に整備されているように思われる。それらを参考としながらも、その上で、本発表では「作品理解に欠かせない要素を備えていること」を新たな選定基準として提案してみたい。具体的にはLost in Translation (2003) における特定の場面を取り挙げ、その選定理由を検証する。加えて、その場面で交わされる英語の台詞を学習する際に注意を要する点についても論じたい。

 

研究発表415:10~15:50

「映画を利用して分析するラグビー・ヘッドコーチ Eddie Jones 氏の英語」

吉田雅之(早稲田大学)

先般のW杯で活躍したラグビー日本代表のヘッドコーチを務めていた Eddie Jones 氏の英語には、かなりのクセがある。彼の英語は3種類に分類されるオーストラリア英語の中で最もなまりの強い broad Australian なので、慣れていない人の耳には時として英語に聞こえない程である。英語学習者がこのような英語をすらすらと理解する必要はないのだが、TOEIC 受験時にも様々な英語を聴く機会のある現在、この英語をある程度まで把握しておくことは有用であろう。英語史の観点からは、約200年前にオーストラリアへ移民した英国人のうち、かなりの人数が囚人であったこと、また彼らの大部分が労働者階級であったために、Cockney accent が豪州英語の成立に大きな影響を与えたことを指摘することができる。本発表では映画を通してCockney accent, broad Australian の音韻面における類似性を確認した後、Jones 氏の英語と比較検討し、映画英語とニュース英語の併用が有効であることを指摘したい。

 

研究発表516:00~16:40

「会話における平叙疑問文の機能」

原田知子(武蔵野音楽大学)

会話では、“You like it?”のように、平叙文の語順のまま上昇イントネーションで発音する「平叙疑問文」がよく使われる。yes-no疑問文を咄嗟に作れないレベルの英語学習者が会話で平叙疑問文を使うことがあるが、平叙疑問文はyes-no疑問文の代わりにいつでも使えるわけではなく、すでに話題になったことを確認する、驚きなど強い感情を表す、相手に依頼するなどの機能がある。また、二人称でよく使われる、応答にはyesが期待されることが多いなどの特徴を持つ。この発表では、映画のシナリオで実際の用例を分析し、特に教師の発話における平叙疑問文の様相を明らかにしたい。

研究発表616:40~17:20

      So you don’t read Runway?: How Declarative Questions Work

渡邊信(麗澤大学)

鈴木伊作(株式会社VSN、元麗澤大学大学院

いわゆるDeclarative Question (DQ、平叙疑問文)は口語英語の顕著な特徴である。本発表では、主にCarter & McCarthy (2006)およびHuddleston & Pullum (2002)の観察を基点とし、DQの働きを網羅的に考察する。DQの「傾き」、会話の含意、問い返し疑問文との相違点、非肯定表現anyの生起制限、”confidence markers”、 応答におけるyesnoなどを論ずる。またしばしばDQと混同される省略を伴う疑問文(e.g., You hungry?)の正体にも迫りたい。例文は主にThe Devil Wears Prada (『プラダを着た悪魔』)から引用する.

【参考文献】

Carter, R., & McCarthy, M. (2006). Cambridge grammar of English. Cambridge University Press.

Huddleston, R., & Pullum, G. K. (2002). The Cambridge Grammar of the English Language. Cambridge: Cambridge University Press.

 

研究発表717:20~18:00

映画で学ぶ「行為解説」の進行相

藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)

本発表の目的は「行為解説」を表す進行形の基本概念、コア・イメージを考察し、既存の説に新たな選択肢を加えることである。毛利(1980)は、Austin(1975)の発話行為論で使われた定型式 “In saying x, I was doing y.”を利用して以下の結論を導き出している。すなわち、「英語では、行為AをBといいかえることによって<Aの内容を解説>するとき、Bの部分に進行形が用いられる」。例外扱いされることの多いこの用法は、進行形全体の枠組みの中でどう位置づけられるべきか。映画の用例を見ながら、「行為解説進行相」の本質に迫りたい。

 

第6回映画英語教育学会(ATEM)東日本支部大会特別講演のご案内

映画英語教育学会(ATEM)東日本支部会員各位

11月29日(日)に開催されます第6回映画英語教育学会(ATEM)東日本支部大会の特別講演をご案内申し上げます。今回は、映画を利用した英語学習教材開発に精力的に取り組まれ、多方面でご活躍されていらっしゃいます小林敏彦先生(国立大学法人 小樽商科大学院研究科教授)をお迎えして、オーセンティックな教材とは何か、そしてその開発のコツについて貴重なお話を伺います。皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

*大会研究発表応募締切は10月18日となっており(氏名・所属・連絡先(メールアドレス)・発表概要(日本語300字程度/英語200語程度)を「映画英語教育学会東日本支部 大会準備委員会」ej-seminar@atem.org 宛)、発表はATEM会員であればどなたでも応募可能です。なお、本年度会費が未納の方は、出来る限り早急にご納入いただきますようお願い申し上げます。

講演 『オーセンティックなリスニング教材開発:データ収集からタスク作成まで』
講演者 小林敏彦 KOBAYASHI Toshihiko
国立大学法人 小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(専門職大学院ビジネススクール)教授

発表要旨
洋楽、洋画、TVドラマ、車内放送、館内放送、生の会話、インタビューなど身近にあるオーセンティックな英語の音を費用をかけずにそのままリスニング教材として授業で活用するための全プロセスを提示する。データの収集、データの選抜、タスクの作成の各段階を具体的に例示し、詳細に解説し、教材の実物として、私が過去13年間担当してきた小樽商科大学の教職科目「英語科教育法III(教材開発論)」の受講者が作成した授業配布用のハンドアウトの実物をすべて発表会場に持ち込み、一人でも多くの方々に実際に手に取ってご覧いただく予定である。受講生の中には現在中学、高校、大学で活躍し、教科書の執筆をしている卒業生もおり、全国の教職課程の中でもユニークな内容となっている。教員自身がオーセンティックな教材開発に積極的に取り組み、現場のニーズに合致した教材を授業で使用することで、自身のモチベーションも上がることを実感していただきたい。

プロフィール
小樽商科大学商学部経営法学コース卒、ハワイ大学大学院英語教育研究科修了(MA in ESL)
ハワイ州会議通訳者免状(同時・逐次)4種全取得
ハワイ大学日本語講師を経て、現在に至る。
チャールズ皇太子夫妻来日記念第一回ブリティッシュカウンシル主催英語スピーチコンテスト学生の部全国第2位(1986年)。
コバ英語ジム(KEG: KOBA English Gym) および口語英文法研究会口語英文法研究会(CEG: Colloquial English Grammar Circle)主催。
3M(Media/Movie/Music)を活用した「わかりやすく(Clear)、おもしろく(Interesting)、ためになる(Practical)授業」を心がけている。

東日本支部 2015年度支部大会開催のお知らせ

映画英語教育学会(ATEM)

東日本支部会員各位

支部会員の皆様方におかれましては、益々ご健勝のことと拝察申し上げます。さて、映画英語教育学会(ATEM)東日本支部大会も今年で6回目を迎えることとなりました。つきましては皆様方から研究発表を以下の要領で募集いたしますのでご案内申し上げます。英語・映画・教育をキーワードにした研究発表や授業報告等、振るってご応募ください。

大会日:平成27年11月29日(日)

会場:麗澤大学東京研究センター(西新宿アイランドタワー4階)  応募締切:10月18日(日) 応募結果のお知らせ:10月23日(金)迄にE-Mailでお知らせします 応募要領:氏名・所属・連絡先(メールアドレス)・発表概要(日本語300字程度/英語200語程度)を、締切日までに下記メールアドレス宛に添付ファイルでお送りください。 送付先:「映画英語教育学会東日本支部 大会準備委員会」
ej-seminar@atem.org  宛

多くのご応募をお待ち申し上げております。
映画英語教育学会東日本支部 大会準備委員会

映画英語教育学会東日本支部2015年度 夏季例会開催のお知らせ

        映画英語教育学会東日本支部2015年度 夏季例会開催のお知らせ

201575日(日曜)13:0015:30 / 会場:麗澤大学東京研究センター

ATEM東日本支部・2015年夏季例会1.帰国報告会:「オーストラリアと私―オーストラリアにおける研究―    発表者 :嘉来 純一(早稲田大学本庄高等学院)13:00~14:00

                                               (30分休憩)

 2.座談会:「映画に見る日本の表象について」      14:30~15:30

      パネラー:日影尚之(麗澤大学)

           藤田久美子(白梅学園大学・短期大学)

           吉牟田聡美(国際基督教大学)

           延原みか子(東京都立産業技術高等専門学校)

 

今春オーストラリアでの在外研究を終えられ帰国された嘉来純一氏の帰国報告会は、在外先でのご研究についてご発表いただくと共に、最近のオーストラリア事情についてのお話を伺います。座談会「映画に見る日本の表象について」では、パネラーの日影尚之氏・藤田久美子氏・吉牟田聡美氏・延原みか子氏が、映画の日本表象について、それぞれ映画をまじえながらお話し下さいます。その後フロアーの皆様方も含めて気軽に議論を進めます。

英語教育の多様性が求められる今日、映画英語教育の更なる発展へのヒントを得るまたとない機会となるかと存じます。皆様方におかれましては大変お忙しいことと存じますが、何卒ご参加いただきますようご案内申し上げます。

 

*問い合わせ:e-mailej-seminar@atem.org)*事前申し込みの必要はありません。

*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。

*会場:麗澤大学東京研究センターhttp://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html

東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

新宿アイランドタワー

 

映画英語教育学会東日本支部2015年度 春季セミナー開催のお知らせ

映画英語教育学会東日本支部2015年度 春季セミナー開催のお知らせ

201538日(日曜)13:0016:00 / 会場:麗澤大学東京研究センター

ATEM東日本支部・2015年春季セミナー特 別 講 演 (13:15~14:45)「歴史に残る作品に携わってきたアニメータが語る制作の舞台裏」

講師 富沢 信雄氏(アニメーター・アニメーション監督

― テレコム・アニメーションフィルム)

映 画 紹 介(15:00~16:00)

日米合作冒険アニメ映画『リトル・ニモ』Little Nemo (1984)

      注:タイトルや時間配分など、当日若干の変更があるかもしれません

講師、富沢信雄氏は、1974年から「アルプスの少女ハイジ」のアニメーターとして活躍し、以後「母をたずねて三千里」「未來少年コナン」「赤毛のアン」「ルパン三世 カリオストロの城」「じゃりン子チエ」「名探偵ホームズ」日米合作映画「リトル・ニモ」など、歴史に残る数多くの作品の原画・絵コンテ・演出に携わり、現在は、高畑・宮崎両監督もかつて過ごしたテレコム・アニメーションで活躍されています。

現在のアニメ作品に継承される技術や作品傾向に触れつつ、アニメ映画の制作過程、制作現場でのスタッフの様子、日米の制作方法の違い等、貴重な話を中心に、経験豊かな講師が歴史を振り返りながらアニメーターとしての制作への想いを語ります。

アニメーションの知見を広げ、皆様方の更なる映画英語授業の充実にご利用いただきたく企画いたしました。本学会ならではの貴重なセミナーです。皆様、振るってご参加ください。

 

*問い合わせ:e-mailej-seminar@atem.org)*事前申し込みの必要はありません。

*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。

*会場:麗澤大学東京研究センターhttp://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html

東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分