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ATEM Higashi Nihon Chapter Online Study Meeting on September 13, 2020 ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部2020年度秋季例会プログラム(一部改訂)

Invitation to ATEM Higashi Nihon Chapter Online Study Meeting on September 13, 2020

 

This is the first study meeting hosted by ATEM Higashi Nihon Chapter in 2020 and the first online one in the history of this Chapter. Seven presenters will speak about a variety of topics including second language video creation projects, CLIL based SDG English language teaching, and how to make use of online resources to teach English and literature.

 

The first three presentations (13:05-13:25, 13:25-13:45, and 13:45-14:05 JST) will be conducted in English. You are kindly asked to register through the form 

(https://forms.gle/XB1YBVMNvcopEV5V8) by September 9 in order to join the meeting. You will be informed of the Zoom ID and Pass later.

 

Please enter a few minutes before the beginning of the presentation(s) you plan to attend and indicate your full name (and turn on your video camera if you don’t mind) for security reasons.

2020年度、東日本支部秋季例会プログラムが決定いたしましたのでお知らせします。なお、今回はZOOMによるオンライン例会となりますので、事前の参加登録の後に通知されるZOOMのID番号とパスワードを入手ください。

参加予定の方(発表者含む)は9月9日(水)までに以下のフォームから参加登録してください。参加に必要なZoomの情報をメールします。

参加登録用Forms

https://forms.gle/XB1YBVMNvcopEV5V8

 

・Zoomの参加者名は本名でお願いします。途中の出入りについては、できるだけ発 表と発表の間にお願いします。

・発表者にお願い:持ち時間20分を超えないようにご協力をお願いします。

・支部として初めてのオンライン例会であり、想定外の事態が生じる可能性もありますが、何とぞご理解のほどお願い申し上げます。

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プログラム Program(一部改訂Revised Edition)

日時:2020年9月13日(日)September 13th, 2020

オンライン(Zoom Meeting 

 

13:00 開会の辞 Opening

 

13:0513:25 第1発表 1st Presentation

Title:Factors affecting improvement in speaking ability through video creation      PBLL: A preliminary analysis

Presenter:Ryan SPRING (Tohoku University)

Abstract:Project-based language learning through short video creation has been gaining increasing attention in the literature for its benefits to improving foreign language speaking abilities (Dooly & Sadler, 2015; Hafner et al., 2015; Spring, 2019). According to Spring (in press), L1 Japanese EFL students can improve upon objective measures of spoken fluency, accuracy and complexity through completion of such a course. However, it is not yet clear why some students improve more than others or in only certain areas. This presentation focuses on the preliminary results of multivariate ANOVA analysis of pre- and post-test scores of speaking with independent factors of scaffolding, teamwork, participation, taking a speaking role and group size to see which had impact on various measurements of speech. The results indicate that some measures of teamwork can contribute to improved fluency, and that scaffolding was the largest contributor to complexity and taking a speaking role was most associated with improved pronunciation accuracy and syntactic complexity.

13:2513:45 第2発表 2nd Presentation

Title: A short story video production activity and communication in an online class
Presenter:  Mio Sekiguchi (Center for Education of Global Communication, University of Tsukuba)

Abstract: The University of Tsukuba’s project work Japanese class is for foreign students and aims at language acquisition through short video production. Twelve students in the class, who used ZOOM throughout the 2020 spring semester, produced a total of eight short videos. The class was automatically divided into two to three groups by AI. Each student participated in three videos this semester. This presentation introduces how the online video production class compared to regular classes. Students had effective communication not only during remote class, but also outside of the class through remote tools such as LINE. The groups organized independently, decided details, and planned their projects by themselves. This kind of experience is one useful method of communication between the students for future online class to come.

13:4514:05 第3発表 3rd Presentation

Title:Taking advantage of multimedia tools for an online course: An example of a CLIL SDG course

Presenter:Barry Kavanagh  (Tohoku University)

Abstract:The advent of the coronavirus has forced many language teachers to teach online. This has led many teachers to feel apprehensive about how they deliver their lessons. However, with the right mindset, teachers can take advantage of this situation with the many free multimedia tools and resources that are available to us.

This presentation gives an account of a university CLIL (Content Language Integrated Learning) based SDG (Sustainable Development Goals) English language course that was taught via Zoom. Using a selection of films from the SDG Global Festival of Action, interactive online resources, documentaries and authentic SDG literature that formed the basis and inspiration for class materials, this class aimed to introduce students to the 17 SDGs that focused on global issues related to science, politics, lifestyles and the environment.

Based on the principles of CLIL and the objectives of CALP (Cognitive Academic Language Proficiency) the course aimed to provide students with the building blocks of grammar, vocabulary, and sentence structure through a process of scaffolding which then allowed the students to take part in discussions, problem solving tasks and debate. The course also included an academic writing component where students had to submit a piece of academic writing based on an SDG theme of their choice.

14:05~14:15 質疑応答 Question & Answer

14:1514:35 第4発表 4th Presentation

タイトル:準備を低減し学習意欲を増幅するオンライン授業運営の提案

発表者:田淵龍二  (ミント音声教育研究所)

発表概要:「対面なし・オンライン」が大勢の高等教育で、教員の準備を低減し生徒の学習意欲を増幅する授業運営を提案する。鍵はメディアの編集権をユーザーに与える自律的探求学習であり、教具としてのコーパスとチャンクプレーヤーだ。これらによるモジュール化したアクティブラーニング授業運営により、教員の力を発揮し、生徒の活力を引き出すことを目指す。発表ではオンライン模擬授業を行うので、スマホなど端末を持参すること。

提案する授業案例は、主教材にあった語句表現を(1)コーパスで深層学習、(2)発音練習サイトで発声訓練の2つ。授業目標の語句表現を多様な用例で反復学習することで、定着と応用力増大が期待できる。授業の前半で主教材を終え、後半の発展学習は、導入・活動・発表の3ブロックに分かれる。最低限主教材の準備をしておけばコーパスや発音サイトをコースウェアに組み込むことができ、教員は余力を生徒指導に充てることができる。

14:35~14:40  質疑応答 Question & Answer

14:40~15:00 休憩 Coffee Break 

以下はSIG「映画映像とコーパスによる文化的英語教育研究会 (SIG on Teaching Culture and English through Movies and Corpus 代表者:田淵龍二)の部会としての「インターネット時代における映画と文学」のテーマによる発表

15:0015:20  第5発表 5th Presentation

タイトル:オンライン教材としての受容-「赤死病の仮面」

発表者:清水純子(東京理科大学)

発表概要:インターネット情報の活用は現代の社会生活において不可欠である。インターネットと文学は、上昇と下降の敵対し、対立するもののように見えるが、授業では相性が良い。最近若者に不人気の文学は、インターネット利用の大学でオンライン授業によって復活をとげた。疫病蔓延の恐怖を描いたE.A.ポーの『赤死病の仮面』“The Masque of the Red Death”(1842)を題材に、PDFテキストと解説、音声、実写映像、アニメ映像を駆使した「清水純子の映画英語レッスン」による授業実践例を報告する。

15:2015:40  第6発表 6th Presentation

タイトル:究極の場面と現代性-「黙秘」

発表者:塚田三千代(翻訳・映画アナリスト)

発表概要: 映画『黙秘』Dolores Claiborne,1995) は、Stephen Kingの同名小説(1992)の翻案映画化である。原作はDoloresのナラティブで構成されるが、映画は会話と映像のコミュニケーションで進行する。本映画の究極の場面でのコミュニケーションのスタイルは、言語と非言語(身振りと感情表現・顔の表情)で応答する単純なものではない。演劇や映画のセリフの「掛け合い」や「駆け引き」でもなく、法廷映画で見受ける「ディベイト」でもなく、文学的なものである。このコミュニケーション機能をどう命名するかは今後の課題にする。学生への英語授業では未知語や語句の英語学習を、実例の豊富なCorpus of Contemporary American EnglishをWEBで使用させるのが良い。

15:4016:00  第7発表 7th Presentation

タイトル:インターネット資料を活用して学習・考察-「ライオン」

発表者:日影尚之(麗澤大学)

発表概要:映画『ライオン 25年目のただいま』(Lion, 2016)は、5歳で迷子になったインド人少年Sarooがオーストラリア人夫妻の養子となり、Google Earthを活用して25年後に実母と再会する実話に基づく。インターネット、移民、ストリートチルドレンなどの現代性、インドの揚げ菓子が昔の記憶を一気に呼び覚まし、ホームカミング(実母との再会)を果たすという普遍性、それらが相まって心を打つ。この映画に関してネット検索すると多くの資料(動画およびサイト)が見つかる。様々な動画では、主演俳優 Dev Patel(Slumdog Millionaireの主演)、実話のSarooや映画製作者らのコメントを聞くこともできる。古くて新しい物語を、インターネット資料を活用して、英語学習、文学・文化理解に役立てることができる。

16:0016:10 Q & A(第5発表~第7発表について)

 

16:10 閉会の辞 Closing 

 

ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部 2020年度秋季例会発表募集

ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部 2020年度秋季例会発表募集

日時:2020年9月13日(日)

会場:Zoom等のオンライン(後日、参加登録者にご連絡します。)

発表募集〆切:2020年8月20日(木)

内容:例会テーマは特に固定はしておりません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。ご不明な点などあればご相談ください。1つの発表あたり、発表そのものが20~25分程度、質疑応答が5~10分程度の予定ですが、発表数によって多少調整する場合があります。なお、発表のお願い(採否)については、応募締め切りから1週間程度でご連絡します。

応募方法:以下の必要事項を電子メール本文に掲載し、ATEM東日本支部宛(ej-seminar@atem.org)にお送りください。なお、送信後3日経っても返信がない場合は、再度ご連絡いただけますようお願いいたします。

1.メール表題に「ATEM東日本支部例会申し込み」と記載

2.発表題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で)

3.発表者の氏名(複数名で1つの発表の場合はそれぞれの氏名)

4.発表者の所属(複数名で1つの発表の場合はそれぞれの所属)

5.連絡先(メールアドレスまたは緊急連絡先(携帯電話番号等);複数名で1つの発表の場合はその発表の代表者の連絡先)

6.発表概要(400字以内、英語での発表は200words以内)

なお、オンラインに伴う制限も考慮し、映像(動画、静止画)は使用しない原則で発表のご準備をお願いします。(もし今後この方針に変更があれば、発表予定者にご連絡します。)

 

ATEM東日本支部春季例会中止のお知らせ

新型コロナウイルスの感染症拡大のリスクを低減する観点から、3月15日(日)に予定しておりましたATEM東日本支部春季例会をやむなく中止することといたしました。

 発表の先生方ならびに参加を予定されていた会員の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

 なお、今後の例会等の開催時期につきましては、支部の関係役員で協議し、改めてご連絡させていただきます。皆様におかれましては、どうぞ健康に十分留意されますようお願い申し上げます。

 2020226

ATEM東日本支部

支部長 日影尚之

支部企画委員一同

ATEM東日本支部2020年春季例会 研究発表募集要項

研究発表募集要項

日時:3月15日(日)

会場:専修大学・神田校舎 5号館541教室(4F)

発表募集〆切:2月10日(月)

応募内容:例会テーマは特に固定はしておりません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。ご不明な点などあればご相談ください。発表時間については、発表そのものが20~25分程度、質疑応答が5~10分程度の予定ですが、発表者の人数によって多少調整する場合があります。 なお、発表のお願い(採否)については、応募締め切りから1週間程度でご連絡します。

研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に掲載し、ATEM東日本支部宛(ej-seminar@atem.org)にお送りください。なお、送信後3日経っても返信がない場合は、再度ご連絡いただけますようお願いいたします。

1.メール表題に「ATEM東日本支部春季例会申し込み」と記載

2.題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で)

3.発表者全員の氏名

4.発表者全員の所属

5.連絡先(代表者のメールアドレス、緊急時連絡先電話番号(携帯電話番号等))

6.発表概要(400字以内、英語での発表は200words以内)

第10回東日本支部大会プログラム

日時:2019年12月15日(日)

場所:早稲田大学3号館 304教室

 

開会の辞10:25

 

第1発表10:30-11:00

タイトル:日本語と英語の視点の違い—ラブソングの表現から見えてくるもの—

発表者:関口美緒(筑波大学・メリーランド大学グローバルキャンパス)

発表概要:

日本語と英語は、言語間の距離があり、習得が困難であると言われている*。その要因の一つが、文化的差異である。特に、中級レベルでは、「話者の視点」の相違から、表現が難しくなってくる。鍋島(2016)は、英語の視点を「主観的把握」とし、日本語の視点を「客観的把握」として両者の視点の相違について言及している。

発表者は、学習者に言語間の視点の差異を認識させるため、またその差異に追随する言語表現・言語アプローチを理解させるために、日米の歌による愛の表現を用いた授業を行った。授業ではyoutubeを使い、歌詞を分析し、愛のメッセージの表現の違いを話しあった。また、夏目漱石の愛の表現や川端康成の「雪国」の冒頭などもインターネットで調べ、分析した。

このようにメディアからは視覚からも聴覚からも多くの情報を得ることができる。特に「視点」というテーマでは、ミュージックビデオという教材が学習者の理解を容易にさせていると思われる。

参考資料

*’Language Difficulty Ranking’ Foreign Service Institute (U.S.gov.) https://www.effectivelanguagelearning.com/language-guide/language-difficulty

鍋島弘治郎(2016)「日本語の発想―日本的思考を支える対立軸」『2016年度春季大会予稿集』日本語学会pp.197-204

 

第2発表11:05-11:35

タイトル:マルチメディアツールによる客観的な発音評価:実践と実証

発表者:スプリング・ライアン(東北大学)

発表概要:

本研究は無料・自動・客観的に発音を評価する方法を紹介し、信頼性を実証する。日本人英語学習者50人にスピーキングテストを受けてもらい、発話を録音した。また、被験者に各自の録音ファイルに聞いて、自分が言ったことを筆記してもらった。筆記文章が正解であることを確認した上に、オンラインマルチメディアツールを利用し、自動筆記文章を作成し、被験者の文章と比較し、自動筆記文章の何パーセントが正しかったか計算した(客観的評価)。また、英語母語話者4人に各録音ファイルを聞いてもらい、各被験者の発音を主観的に評価してもらった。母語話者の総合評価と客観的評価をスピアマンの順位相関係テストで検証した結果、非常に強い関連性があった(r2=.624, p<0.001)。また、主観的な評価の五分位点(quintile)をANOVAで比較したところ、客観的評価に5パーセントぐらいの差がないと、母語話者の主観的な評価にあまり影響を及ぼさないことが分かった。

 

11:40-12:00 支部総会

12:00-13:00 昼休み

 

第3発表13:00-13:30

タイトル:一講義90分間にオーセンティックな素材から市販教材に触れる5段階式英語リスニング授業の実践

発表者:小林敏彦(国立大学法人小樽商科大学)

発表概要:

日本語母語話者の英語学習の最大の難点はリスニングであると考える。英語と比べて日本語の音素の数は極端に少ないために、これは宿命的な問題と言えなくもない。リスニングは音声認識と内容理解の2つのフェーズから成るが、内容理解に重点が置かれ音声認識が軽視した教材や教授法が主流を占めている。また教材の多くはそのジャンルが限定的であり、実際学習者が日常生活および海外旅行等で耳にする洋楽、洋画、テレビ、ラジオ、ネット動画、館内放送、機内放送、生の会話等の多様な英語の聞き取りの対策になっていない。特に、英語の天気予報や事件の報道など授業中に聞いたことがない学習者が大半を占めている。

本発表では音声認識の重要性を強調し、オーセンティックな洋楽、洋画、ニュース、及び学習者用に調整された市販教材の対話、市販教材の独話の5つの異なる素材を活用し、英語音声のIdentification(特定)、Discrimination(区別)、Dictation (書取)のタスクを主体とした授業実践を報告する。発表では実際に私が今学期使用している授業の15回分のリスニングシートを配布させていただく予定である。

 

第4発表13:35-14:05

タイトル:授業実践報告:映画活用アクティブラーニング――『グリーンマイル』と『ガン・ホー』を中心に――」

発表者:赤尾千波(富山大学人文学部)

発表概要:

映画を活用した授業は一般に、受講生のモチベーションを高めやすい一方、準備に相応の時間と労力がかかる、という難点が指摘される。2018、19年度実施の学部専門科目「英米言語文化講読Ⅱ」では、アクティブラーニングと受講生によるプレゼンを取り入れることで改良を図った。「映画を活用して異文化理解と英語学習」を狙いとするこの授業は、映画に登場するマイノリティの表象についての講義と、『グリーンマイル』と『ガン・ホー』(図書館にDVD所蔵)を視聴しての受講生プレゼンにより構成される。加えて、映画の会話の聴解とシャドウイング、役立つ表現を抽出し会話スキットを作る等、受講生自らが工夫して聴解・会話能力を伸ばすことも課題とした。プレゼンと期末論文のうちどちらか一つを選ぶことができるが、2018、19年度ともに、全受講生がプレゼンを行った。本発表では実際の配布資料を見ながら、その実践を振り返る。

 

第5発表14:10-14:40

タイトル:映像メディア英語に見る英和辞書開発の課題

発表者:山本五郎(法政大学)

発表概要

コーパス準拠のEFL/ESL辞書の開発においては,見出し語の語彙レベルの設定や各見出し語の用例の選定等を大規模コーパスとコンコーダンサの各種機能に基づいて行うため,安定した信頼性の高い記述が得られる反面,辞書の個性を出しにくいという問題がある。本発表では,発表者が執筆者・校閲者として参画した新版の英和辞書における競争力のある内容を盛り込むための工夫に焦点を当て,新版で実際にに新規採用した内容について提示し,複数のメジャーなEFL/ESL辞書と比較しながらその独自性や利点を検証する。また,映像メディア英語として英語TVドラマであるBreaking Bad (Season 2, Down)やHouse of Cards (1st Season, Chapter 8)の会話データを取り上げ,今後の英和辞書の開発で取り込みが可能な要素について考察する。

 

14:40-15:00 コーヒー・ブレイク

 

第6発表15:00-15:30

タイトル:映画と集合で解く英語の冠詞

発表者:藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)

発表概要:

英語の定冠詞について映画の用例を検証すると、一般に知られている理論と矛盾する例が出てくる。例えば、『麗しのサブリナ』(1954)に出てくる台詞、

VOCALIST: I’m like a flame dying out in the rain.

のrainは、特定の対象でも旧情報の名詞でもない。

本発表では、従来の理論で説明できなかった定冠詞の用例をRussel (1918)の理論から発展させた集合概念で説明できるかどうかを検証する。さらに、集合概念を定冠詞、不定冠詞、ゼロ冠詞複数形にも応用して、その有効性を確認する。

 

第7発表15:35-16:05

タイトル:19 世紀英国社会改良運動へのマルクス主義の影響を考察する〜『マルクス・エンゲル

ス』(2017 年)を通して

発表者:河野弘美(京都外国語大学・短期大学)

発表概要:

19世紀英国社会は貧困の差と人口増加が深刻な国家問題になった時代である。工場労働者は長時間に及ぶ過酷な労働と引き替えに経営者に富をもたらし、ブルジョワと呼ばれる経営者は競争市場で利益を得るため労働対価を縮小していった。プロレリアートの労働者階級と人権を無視された貧困層の劣悪な生活環境はカール・マルクス(1818―1883)とフレデリック・エンゲルス(1820―1895)によりストップがかかる。彼らの思想は、『イギリスにおける労働者階級の状態』(1845)や『共産党宣言』(1848)等に凝縮され、階級制度の廃止、労働者の開放、自由で平等な共同体社会を目指し英国に広まっていく。マルクスとエンゲルスの思想は複雑である。又、思想的背景を理解するのには困難を伴う。そのため、本研究発表では、彼らの思想と社会改良への活動と影響を『マルクス・エンゲルス』(2017)を活用しながら読み取り、マルクス主義理解へのテキストとして利用する事を提案していく。

 

第8発表16:10-16:40

タイトル:映画『メッセージ』(Arrival, 2016)に見る人生の選択

発表者:日影尚之(麗澤大学)

発表概要:悲壮な弦楽曲にオーバーラップする主人公の語りで始まる映画『メッセージ』(Arrival, 2016)では、言語学者Louise Banksがエイリアン(heptapod)たちの言語(外国語)を謙虚に学ぶことで時間認識を複眼化し、彼らのくれたメッセージに気づくことで人類を戦争の危機から救う。Hannahと名づけられた娘のイメージを核として現在、過去、未来のビジョンが交錯するLouiseの時間認識の広がりは、我々の固定観念に対するメッセージでもあり、heptapodたちの表意文字の真意を理解しようと奮闘するLouiseの姿は、一人の人間(女性および母親)として、病死するらしいことを知っていても自分の娘を産み育てる選択をする、その生き方を考える物語でもある。冒頭と同じ曲を背景にした最終盤の語り “Despite knowing the journey and where it leads, I embrace it, and welcome every moment of it.”は、Everett Hamner (2017)が示唆するように、ゲノム研究の進展により自分の未来がある程度の確率で予想できる時代を生きる我々が直面する選択やその意味を考えるヒントになるのかもしれない。

 

閉会の辞 16:45

懇親会 (近隣の店にて 予定)

第10回ATEM東日本支部大会のお知らせ

日時:2019年12月15日(日)
場所:早稲田大学3号館 304教室
開会の辞10:25

第1発表10:30-11:00
タイトル:日本語と英語の視点の違い—ラブソングの表現から見えてくるもの—
発表者:関口美緒(筑波大学・メリーランド大学グローバルキャンパス)
第2発表11:05-11:35
タイトル:マルチメディアツールによる客観的な発音評価:実践と実証
発表者:スプリング・ライアン(東北大学)
11:40-12:00 支部総会
12:00-13:00 昼休み
第3発表13:00-13:30
タイトル:一講義90分間にオーセンティックな素材から市販教材に触れる5段階式英語リスニング授業の実践
発表者:小林敏彦(国立大学法人小樽商科大学)
第4発表13:35-14:05
タイトル:授業実践報告:映画活用アクティブラーニング――『グリーンマイル』と『ガン・ホー』を中心に――」
発表者:赤尾千波(富山大学人文学部)
第5発表14:10-14:40
タイトル:映像メディア英語に見る英和辞書開発の課題
発表者:山本五郎(法政大学)
14:40-15:00 コーヒー・ブレイク
第6発表15:00-15:30
タイトル:映画と集合で解く英語の冠詞
発表者:藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)
第7発表15:35-16:05
タイトル:19 世紀英国社会改良運動へのマルクス主義の影響を考察する〜『マルクス・エンゲルス』(2017 年)を通して
発表者:河野弘美(京都外国語大学・短期大学)
第8発表16:10-16:40
タイトル:映画『メッセージ』(Arrival, 2016)に見る人生の選択
発表者:日影尚之(麗澤大学)
閉会の辞 16:45
懇親会 (近隣の店にて 予定)

ATEM(映像メディア英語教育学会)第10回東日本支部大会 研究発表募集のお知らせ

ATEM東日本支部会員の皆さま、先日は全国大会お疲れさまでした。さて、2019年度の第10回ATEM東日本支部大会に向け、研究発表を募集致しますので、以下にご案内申し上げます。支部交流促進の観点から、東日本支部以外の会員の応募も歓迎いたします。どうぞ奮ってご応募ください。

日時:2019年12月15日(日)
午前10:30ころ開始予定~18:00までには終了予定
会場:早稲田大学3号館
発表応募〆切:11月15日(金)

発表募集内容:本大会はテーマは特に固定はしておりません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。なお、発表時間については、発表20分程度、質疑応答5~10分程度を予定していますが、発表者の人数により調整する場合があります。ご不明な点などあればご相談ください。

研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に記載し,ATEM東日本支部宛 ej-seminar@atem.orgに送信してください。

1. 発表題目(日本語発表の場合は日本語,英語発表の場合は英語で)
2. 発表者全員の氏名
3. 発表者全員の所属
4. 連絡先(代表者のメールアドレス,緊急時連絡先電話番号(携帯電話番号等))
5. 発表概要(400字以内、英語での発表は200 words 以内)

ATEM(映像メディア英語教育学会)
[旧称:映画英語教育学会ATEM] 東日本支部企画委員]

東日本支部第一回東北特別研究会のお知らせ

日時:2019年9月29日(日曜日)10:15開始

会場:東北大学 川内キャンパスA棟一階 A101教室

 

  1. 10:30~11:00
    深井陽介、ベルトラン ソゼド(東北大学)
    主体性・コミュニケーションを育む:東北大学映画プロジェクトの試み
  2. 11:00~11:30
    張 立波 (東北大学)
    ビデオ制作を通した課題型学習:中国語授業の実践を中心に
  3. 11:30~12:00

関口美緒 (筑波大学・メリーランド大学)
日本語・英語使用によるビデオ制作活動での自然言語獲得

 

昼休み (12:00~13:30)

 

  1. 13:30~14:00
    吉牟田聡美 (活水女子大学)
    コマーシャルを用いてメディア・リテラシーを育む
  2. 14:00~14:30
    Eric SHEWACK (Tohoku University)
    The effect of font type on readability and comprehension of texts in an EFL setting
  3. 14:30~15:00
    Sachiko NAKAMURA (Chuo Gakuin University), Ryan SPRING (Tohoku University)
    How Watching Subtitled YouTube Videos Can Help with Listening and Reading: A Preliminary Analysis
  4. 15:00~15:30
    田淵龍二 (ミント音声教育研究所)
    コーパスを使った第二言語習得

 

15:45~16:30 懇親お茶会(同教室)

ATEM東日本支部 第一回東北特別研究会 研究発表公募案内

ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部は、第1回特別東北研究会(9/29)を東北大学の川内キャンパスにて開催することになりました。つきましては、研究発表を募集いたしますので、ご案内申上げます。奮ってご応募ください。

日時:9月29日(日曜日)、10:00〜(予定)

会場:東北大学川内キャンパス A棟一階 A101教室

発表募集締切:8月18日(日曜日)

研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に記載し,東北大学スプリング・ライアン spring.ryan.edward.c4 {at mark} tohoku {dot} ac {dot} jpにお送りください。

  1. 発表題目(日本語発表の場合は日本語,英語発表の場合は英語で)
  2. 発表者全員の氏名
  3. 発表者全員の所属
  4. 連絡先(代表者のメールアドレス,緊急時連絡先電話番号(携帯電話番号等))
  5. 発表概要(400字以内、英語での発表は200 words 以内)

応募内容:研究会のテーマは特に固定していません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。ご不明な点などあればご相談ください。なお、発表時間は、発表(約)20分とし、その後の質疑応答・発表者交替時間を含め、(約)40 分とします。

Announcement of Call for Presentations for the 1st Special Tohoku Area Study Session of ATEM (The Association of Teaching English through Multimedia)

The East Japan branch of ATEM will be holding its first Tohoku area study session at Tohoku University at the end of September, and we are now starting the call for presentations at this meeting. Please check the details below and apply, or just come to the session if interested.

Time and Date: September 29th (Sunday), from 10:00 AM (not fixed)

Place: Tohoku University, Kawauchi Campus, A building, room A101

Deadline for applying for presentation: August 18th (Sunday)

Acceptable applications: This study session does not have a specifically set theme, so we will be accepting as many applications as we can regarding the use of multimedia and visual media (from videos to movies to music to digital media) and how it can be used in the EFL or foreign language classroom. The three general areas of presentation are: practical classroom application, materials  development, and language teaching theory. If you have any questions, please ask through the e-mail provided below. Presentations should be about 20 minutes long, allowing for about 10 minutes for questions and answers and 10 for changing speakers.

To apply to speak at this meeting, please e-mail the following information to Ryan Spring, Vice-President of the East Japan branch of ATEM at: spring.ryan.edward.c4 {at mark} tohoku {dot} ac {dot} jp.

  1. Presentation title (in the language that you will be presenting in)
  2. Name(s) of all presenters
  3. The affiliation(s) of all presenters
  4. Contact information (preferred e-mail address and phone number in case of emergency)
  5. Abstract (400 characters or less if in Japanese, or about 200 words in English)

 

2019年ATEM東日本支部夏季例会プログラム

日時:2019年6月16日(日) 13:00開会

会場:早稲田大学14号館514教室

169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1

(東京メトロ東西線「早稲田駅」より徒歩5分)

 

【研究発表】

13:10~17:10

 

  1. Beyond Presentations: PowerPoint for ESL Activities, Games and Review (13:10~13:40)

Eric Shewack  (Tohoku University)

 

PowerPoint is widely known for its presentation abilities used in multitudes of environments such as business meetings, classrooms, conferences, etc. However, it is not as commonly known for its powerful ability to produce elaborate multi-media ESL review games such as TV-style trivia shows, card games for vocabulary drills, general knowledge quizzes, exam review games and so on. These activities not only offer enjoyable classes which maximize student motivation and reinforce class material in a fun, yet educational manner, but also make use of CALL technology that utilizes all aspects of multimedia from sounds to videos and visuals. Though some knowledge of photo editing software is beneficial in creating these kinds of activities, this presentation aims to introduce creative activities which every PowerPoint user can implement in the classroom.

 

2.『Ben is Back』『Beautiful Boy』に観る家族間コミュニケーションの英語 (13:50~14:20)

代表:塚田三千代(映画アナリスト・翻訳)  共同:田淵龍二(ミント音声教育研究所)

 

映画 『Ben is Back』と『Beautiful Boy』の2作品は、親の知らない場所でドラッグ依存症になっていた子供の更生に、不滅の愛で立ち向かった家族の物語を描いている。

前者は、鎮痛薬オピオイド(opioid)の過剰投薬で、薬物依存へと変じた息子を支える家族の物語である。後者は、自然と文化に恵まれた環境の中で、普通の子供が親に隠れて興味本位で乱用したドラッグが高じて依存症になり、その更生に葛藤して向き合う家族の実話に基づいた映画作品である。再生への「回路」で繰り返す再発と更生を勧める対話が繰り返される。父と息子は回想して語るが、その ‘narrative context’は交差し合う。状況が静かでリアルな映画手法で描かれるので、明るい希望が湧く。

‘social issues’としての《依存症の更生》は、メッセージとして伝わってきて、我々の知見の地平が広がる。メッセージに関わる「依存症更生と家族間のコミュニケーション回路」に見える英語を考察する。

 

 

 

  1. 『Ben is Back』『Beautiful Boy』に観る家族間コミュニケーション

/ 映画英語表現の深堀り(14:30~15:00)

代表:田淵龍二(ミント音声教育研究所 ) 共同:塚田三千代(映画アナリスト・翻訳)

 

映画は優れた語学教材である。人間性と文化の豊かさや複雑さが学べる一方、他方では場面や心情に適した表現が体験的に習える。しかし、この両面を同時に提示する授業は思うほど簡単ではない。そこで、文化面(塚田)と言語面(田淵)を区別しながら融合する共同研究をおこなった。本発表では映画における英語表現の側面に焦点を当て、特徴的フレーズを抽出した。抽出条件は、(1) 物語展開のカギとなるシーンのフレーズ、(2) 広い応用範囲の2つとした。条件(1)は人間性と文化に通じ、条件(2)は言語表現に通じる。条件(1)では予告編を活用し、条件(2)では映画映像コーパスで深掘りする。例えば『Ben is Back』ではセリフ”It’s on you. お前のせいだ” を取り上げる。そして空間的配置を示す on が人についた場合の語感を複数の映像シーンで探求する。また、「~のせいだ」の英語表現もコーパス検索しつつ、場面に応じて使い分けできる語学力の形成を目指した。

 

【休憩:15:00~15:20】

 

  1. 映像メディアを取り入れた句動詞の指導:映像導入の前後データの比較(15:20~15:50)

スプリング ライアン(東北大学 高度教養教育・学生支援機構)

 

英語学習において、句動詞の使用と理解はとても重要な要素の一つであるが、動詞枠付け言語(日本語、韓国語、スペイン語など)を第一言語とする英語学習者にとって、それはとても困難である(Liao & Fukuya, 2002; Spring, 2018など)。Yasuda (2010)やSpring (2018)によれば、句動詞の指導に認知言語学の知識を加えれば、日本人学生はより効率よく句動詞を習得することができたとするが、両者は主に言語学の観点からこの問題に取り組んでおり、教室で実施するタスクに関しての考察が課題であった。そこで、Spring (2019)は、映像メディアを句動詞の指導に加えたことにより、学生が楽しく学習できたと報告している。ただし、Spring (2019)の結果によれば、学生は映像メディアを使用しない練習問題と映像メディアを使用した課題のどちらも同じぐらい参考になった。本発表では、Spring (2018)やSpring (2019)の結果を踏まえて、練習問題に映像メディアを導入した場合の結果を報告し、導入前後の学生の意見および句動詞クイズの点数を比較し、より効果的な映像メディア使用方法を探る。

 

 

  1. 映像にみるアイルランド英語(16:00~16:30)

吉田雅之(早稲田大学)

 

一般に「アイルランド英語」といった場合、「アイルランド語(ゲール語)の影響を受けた英語」という「狭義のアイルランド英語」を指す場合とは別に「広義のアイルランド英語」が存在する。実際に文学作品などの分析で多用されているのは後者である場合が多い。その特徴の中にはイギリスにおける regional dialect すなわちイギリス北方方言(数百年前の英語の一部を垣間見ることができる)の特徴と、さらに class dialect すなわち non-standard English (イギリス国内でstandard / non-standard を意識するようになったのは18世紀後半以降のこと)の特徴があり、それがアメリカにおけるアイルランド系移民の英語の特徴ともなっている。本発表では英語史の視点を利用しつつ、映画を中心とした映像の中で使われている広義のアイルランド英語を分析する。もしステレオタイプがあるとしたら、それは何なのかを指摘し、合わせてアイルランド系移民にみられる言語以外のステレオタイプについても触れてみたい。

 

 

  1. 映画で考えるトランスジェンダー:

男性から女性へ『レディ・ガイ』&『Girl/ガール』(16:40~17:10)

清水 純子(慶應義塾大学)

 

性的少数者(LGBT)差別解消の取り組みが日本でも進んでいる。2015年東京都渋谷区議会で同性カップルの結婚に準じる関係を認める「パートナーシップ証明」が可決され、2016年日本政府はLGBT生徒への対応を記した教職員向け手引きを発行、2017年いじめ防止基本方針の改訂にLGBT生徒保護の項目が盛り込まれた。しかし現実にはLGBTに対する差別と偏見はなくならない。就活ではLGBT カミングアウトにより採用候補から除外の差別が報告される。

LGBTは依然としてデリケートな問題であるため、LGBT関連映画の教室公開には配慮が必要だが、教壇に立つ教師はあらかじめLGBTの問題点とLGBT当事者の気持ちを理解しておく必要がある。今回は、男性から女性への変身①強制的転換『レディ・ガイ』と②自発的転換『girl/ ガール』の2例からトランスジェンダーを考えてみる。