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ATEM東日本支部春季例会中止のお知らせ

新型コロナウイルスの感染症拡大のリスクを低減する観点から、3月15日(日)に予定しておりましたATEM東日本支部春季例会をやむなく中止することといたしました。

 発表の先生方ならびに参加を予定されていた会員の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

 なお、今後の例会等の開催時期につきましては、支部の関係役員で協議し、改めてご連絡させていただきます。皆様におかれましては、どうぞ健康に十分留意されますようお願い申し上げます。

 2020226

ATEM東日本支部

支部長 日影尚之

支部企画委員一同

ATEM東日本支部2020年春季例会 研究発表募集要項

研究発表募集要項

日時:3月15日(日)

会場:専修大学・神田校舎 5号館541教室(4F)

発表募集〆切:2月10日(月)

応募内容:例会テーマは特に固定はしておりません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。ご不明な点などあればご相談ください。発表時間については、発表そのものが20~25分程度、質疑応答が5~10分程度の予定ですが、発表者の人数によって多少調整する場合があります。 なお、発表のお願い(採否)については、応募締め切りから1週間程度でご連絡します。

研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に掲載し、ATEM東日本支部宛(ej-seminar@atem.org)にお送りください。なお、送信後3日経っても返信がない場合は、再度ご連絡いただけますようお願いいたします。

1.メール表題に「ATEM東日本支部春季例会申し込み」と記載

2.題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で)

3.発表者全員の氏名

4.発表者全員の所属

5.連絡先(代表者のメールアドレス、緊急時連絡先電話番号(携帯電話番号等))

6.発表概要(400字以内、英語での発表は200words以内)

第10回東日本支部大会プログラム

日時:2019年12月15日(日)

場所:早稲田大学3号館 304教室

 

開会の辞10:25

 

第1発表10:30-11:00

タイトル:日本語と英語の視点の違い—ラブソングの表現から見えてくるもの—

発表者:関口美緒(筑波大学・メリーランド大学グローバルキャンパス)

発表概要:

日本語と英語は、言語間の距離があり、習得が困難であると言われている*。その要因の一つが、文化的差異である。特に、中級レベルでは、「話者の視点」の相違から、表現が難しくなってくる。鍋島(2016)は、英語の視点を「主観的把握」とし、日本語の視点を「客観的把握」として両者の視点の相違について言及している。

発表者は、学習者に言語間の視点の差異を認識させるため、またその差異に追随する言語表現・言語アプローチを理解させるために、日米の歌による愛の表現を用いた授業を行った。授業ではyoutubeを使い、歌詞を分析し、愛のメッセージの表現の違いを話しあった。また、夏目漱石の愛の表現や川端康成の「雪国」の冒頭などもインターネットで調べ、分析した。

このようにメディアからは視覚からも聴覚からも多くの情報を得ることができる。特に「視点」というテーマでは、ミュージックビデオという教材が学習者の理解を容易にさせていると思われる。

参考資料

*’Language Difficulty Ranking’ Foreign Service Institute (U.S.gov.) https://www.effectivelanguagelearning.com/language-guide/language-difficulty

鍋島弘治郎(2016)「日本語の発想―日本的思考を支える対立軸」『2016年度春季大会予稿集』日本語学会pp.197-204

 

第2発表11:05-11:35

タイトル:マルチメディアツールによる客観的な発音評価:実践と実証

発表者:スプリング・ライアン(東北大学)

発表概要:

本研究は無料・自動・客観的に発音を評価する方法を紹介し、信頼性を実証する。日本人英語学習者50人にスピーキングテストを受けてもらい、発話を録音した。また、被験者に各自の録音ファイルに聞いて、自分が言ったことを筆記してもらった。筆記文章が正解であることを確認した上に、オンラインマルチメディアツールを利用し、自動筆記文章を作成し、被験者の文章と比較し、自動筆記文章の何パーセントが正しかったか計算した(客観的評価)。また、英語母語話者4人に各録音ファイルを聞いてもらい、各被験者の発音を主観的に評価してもらった。母語話者の総合評価と客観的評価をスピアマンの順位相関係テストで検証した結果、非常に強い関連性があった(r2=.624, p<0.001)。また、主観的な評価の五分位点(quintile)をANOVAで比較したところ、客観的評価に5パーセントぐらいの差がないと、母語話者の主観的な評価にあまり影響を及ぼさないことが分かった。

 

11:40-12:00 支部総会

12:00-13:00 昼休み

 

第3発表13:00-13:30

タイトル:一講義90分間にオーセンティックな素材から市販教材に触れる5段階式英語リスニング授業の実践

発表者:小林敏彦(国立大学法人小樽商科大学)

発表概要:

日本語母語話者の英語学習の最大の難点はリスニングであると考える。英語と比べて日本語の音素の数は極端に少ないために、これは宿命的な問題と言えなくもない。リスニングは音声認識と内容理解の2つのフェーズから成るが、内容理解に重点が置かれ音声認識が軽視した教材や教授法が主流を占めている。また教材の多くはそのジャンルが限定的であり、実際学習者が日常生活および海外旅行等で耳にする洋楽、洋画、テレビ、ラジオ、ネット動画、館内放送、機内放送、生の会話等の多様な英語の聞き取りの対策になっていない。特に、英語の天気予報や事件の報道など授業中に聞いたことがない学習者が大半を占めている。

本発表では音声認識の重要性を強調し、オーセンティックな洋楽、洋画、ニュース、及び学習者用に調整された市販教材の対話、市販教材の独話の5つの異なる素材を活用し、英語音声のIdentification(特定)、Discrimination(区別)、Dictation (書取)のタスクを主体とした授業実践を報告する。発表では実際に私が今学期使用している授業の15回分のリスニングシートを配布させていただく予定である。

 

第4発表13:35-14:05

タイトル:授業実践報告:映画活用アクティブラーニング――『グリーンマイル』と『ガン・ホー』を中心に――」

発表者:赤尾千波(富山大学人文学部)

発表概要:

映画を活用した授業は一般に、受講生のモチベーションを高めやすい一方、準備に相応の時間と労力がかかる、という難点が指摘される。2018、19年度実施の学部専門科目「英米言語文化講読Ⅱ」では、アクティブラーニングと受講生によるプレゼンを取り入れることで改良を図った。「映画を活用して異文化理解と英語学習」を狙いとするこの授業は、映画に登場するマイノリティの表象についての講義と、『グリーンマイル』と『ガン・ホー』(図書館にDVD所蔵)を視聴しての受講生プレゼンにより構成される。加えて、映画の会話の聴解とシャドウイング、役立つ表現を抽出し会話スキットを作る等、受講生自らが工夫して聴解・会話能力を伸ばすことも課題とした。プレゼンと期末論文のうちどちらか一つを選ぶことができるが、2018、19年度ともに、全受講生がプレゼンを行った。本発表では実際の配布資料を見ながら、その実践を振り返る。

 

第5発表14:10-14:40

タイトル:映像メディア英語に見る英和辞書開発の課題

発表者:山本五郎(法政大学)

発表概要

コーパス準拠のEFL/ESL辞書の開発においては,見出し語の語彙レベルの設定や各見出し語の用例の選定等を大規模コーパスとコンコーダンサの各種機能に基づいて行うため,安定した信頼性の高い記述が得られる反面,辞書の個性を出しにくいという問題がある。本発表では,発表者が執筆者・校閲者として参画した新版の英和辞書における競争力のある内容を盛り込むための工夫に焦点を当て,新版で実際にに新規採用した内容について提示し,複数のメジャーなEFL/ESL辞書と比較しながらその独自性や利点を検証する。また,映像メディア英語として英語TVドラマであるBreaking Bad (Season 2, Down)やHouse of Cards (1st Season, Chapter 8)の会話データを取り上げ,今後の英和辞書の開発で取り込みが可能な要素について考察する。

 

14:40-15:00 コーヒー・ブレイク

 

第6発表15:00-15:30

タイトル:映画と集合で解く英語の冠詞

発表者:藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)

発表概要:

英語の定冠詞について映画の用例を検証すると、一般に知られている理論と矛盾する例が出てくる。例えば、『麗しのサブリナ』(1954)に出てくる台詞、

VOCALIST: I’m like a flame dying out in the rain.

のrainは、特定の対象でも旧情報の名詞でもない。

本発表では、従来の理論で説明できなかった定冠詞の用例をRussel (1918)の理論から発展させた集合概念で説明できるかどうかを検証する。さらに、集合概念を定冠詞、不定冠詞、ゼロ冠詞複数形にも応用して、その有効性を確認する。

 

第7発表15:35-16:05

タイトル:19 世紀英国社会改良運動へのマルクス主義の影響を考察する〜『マルクス・エンゲル

ス』(2017 年)を通して

発表者:河野弘美(京都外国語大学・短期大学)

発表概要:

19世紀英国社会は貧困の差と人口増加が深刻な国家問題になった時代である。工場労働者は長時間に及ぶ過酷な労働と引き替えに経営者に富をもたらし、ブルジョワと呼ばれる経営者は競争市場で利益を得るため労働対価を縮小していった。プロレリアートの労働者階級と人権を無視された貧困層の劣悪な生活環境はカール・マルクス(1818―1883)とフレデリック・エンゲルス(1820―1895)によりストップがかかる。彼らの思想は、『イギリスにおける労働者階級の状態』(1845)や『共産党宣言』(1848)等に凝縮され、階級制度の廃止、労働者の開放、自由で平等な共同体社会を目指し英国に広まっていく。マルクスとエンゲルスの思想は複雑である。又、思想的背景を理解するのには困難を伴う。そのため、本研究発表では、彼らの思想と社会改良への活動と影響を『マルクス・エンゲルス』(2017)を活用しながら読み取り、マルクス主義理解へのテキストとして利用する事を提案していく。

 

第8発表16:10-16:40

タイトル:映画『メッセージ』(Arrival, 2016)に見る人生の選択

発表者:日影尚之(麗澤大学)

発表概要:悲壮な弦楽曲にオーバーラップする主人公の語りで始まる映画『メッセージ』(Arrival, 2016)では、言語学者Louise Banksがエイリアン(heptapod)たちの言語(外国語)を謙虚に学ぶことで時間認識を複眼化し、彼らのくれたメッセージに気づくことで人類を戦争の危機から救う。Hannahと名づけられた娘のイメージを核として現在、過去、未来のビジョンが交錯するLouiseの時間認識の広がりは、我々の固定観念に対するメッセージでもあり、heptapodたちの表意文字の真意を理解しようと奮闘するLouiseの姿は、一人の人間(女性および母親)として、病死するらしいことを知っていても自分の娘を産み育てる選択をする、その生き方を考える物語でもある。冒頭と同じ曲を背景にした最終盤の語り “Despite knowing the journey and where it leads, I embrace it, and welcome every moment of it.”は、Everett Hamner (2017)が示唆するように、ゲノム研究の進展により自分の未来がある程度の確率で予想できる時代を生きる我々が直面する選択やその意味を考えるヒントになるのかもしれない。

 

閉会の辞 16:45

懇親会 (近隣の店にて 予定)

第10回ATEM東日本支部大会のお知らせ

日時:2019年12月15日(日)
場所:早稲田大学3号館 304教室
開会の辞10:25

第1発表10:30-11:00
タイトル:日本語と英語の視点の違い—ラブソングの表現から見えてくるもの—
発表者:関口美緒(筑波大学・メリーランド大学グローバルキャンパス)
第2発表11:05-11:35
タイトル:マルチメディアツールによる客観的な発音評価:実践と実証
発表者:スプリング・ライアン(東北大学)
11:40-12:00 支部総会
12:00-13:00 昼休み
第3発表13:00-13:30
タイトル:一講義90分間にオーセンティックな素材から市販教材に触れる5段階式英語リスニング授業の実践
発表者:小林敏彦(国立大学法人小樽商科大学)
第4発表13:35-14:05
タイトル:授業実践報告:映画活用アクティブラーニング――『グリーンマイル』と『ガン・ホー』を中心に――」
発表者:赤尾千波(富山大学人文学部)
第5発表14:10-14:40
タイトル:映像メディア英語に見る英和辞書開発の課題
発表者:山本五郎(法政大学)
14:40-15:00 コーヒー・ブレイク
第6発表15:00-15:30
タイトル:映画と集合で解く英語の冠詞
発表者:藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)
第7発表15:35-16:05
タイトル:19 世紀英国社会改良運動へのマルクス主義の影響を考察する〜『マルクス・エンゲルス』(2017 年)を通して
発表者:河野弘美(京都外国語大学・短期大学)
第8発表16:10-16:40
タイトル:映画『メッセージ』(Arrival, 2016)に見る人生の選択
発表者:日影尚之(麗澤大学)
閉会の辞 16:45
懇親会 (近隣の店にて 予定)

ATEM(映像メディア英語教育学会)第10回東日本支部大会 研究発表募集のお知らせ

ATEM東日本支部会員の皆さま、先日は全国大会お疲れさまでした。さて、2019年度の第10回ATEM東日本支部大会に向け、研究発表を募集致しますので、以下にご案内申し上げます。支部交流促進の観点から、東日本支部以外の会員の応募も歓迎いたします。どうぞ奮ってご応募ください。

日時:2019年12月15日(日)
午前10:30ころ開始予定~18:00までには終了予定
会場:早稲田大学3号館
発表応募〆切:11月15日(金)

発表募集内容:本大会はテーマは特に固定はしておりません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。なお、発表時間については、発表20分程度、質疑応答5~10分程度を予定していますが、発表者の人数により調整する場合があります。ご不明な点などあればご相談ください。

研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に記載し,ATEM東日本支部宛 ej-seminar@atem.orgに送信してください。

1. 発表題目(日本語発表の場合は日本語,英語発表の場合は英語で)
2. 発表者全員の氏名
3. 発表者全員の所属
4. 連絡先(代表者のメールアドレス,緊急時連絡先電話番号(携帯電話番号等))
5. 発表概要(400字以内、英語での発表は200 words 以内)

ATEM(映像メディア英語教育学会)
[旧称:映画英語教育学会ATEM] 東日本支部企画委員]

東日本支部第一回東北特別研究会のお知らせ

日時:2019年9月29日(日曜日)10:15開始

会場:東北大学 川内キャンパスA棟一階 A101教室

 

  1. 10:30~11:00
    深井陽介、ベルトラン ソゼド(東北大学)
    主体性・コミュニケーションを育む:東北大学映画プロジェクトの試み
  2. 11:00~11:30
    張 立波 (東北大学)
    ビデオ制作を通した課題型学習:中国語授業の実践を中心に
  3. 11:30~12:00

関口美緒 (筑波大学・メリーランド大学)
日本語・英語使用によるビデオ制作活動での自然言語獲得

 

昼休み (12:00~13:30)

 

  1. 13:30~14:00
    吉牟田聡美 (活水女子大学)
    コマーシャルを用いてメディア・リテラシーを育む
  2. 14:00~14:30
    Eric SHEWACK (Tohoku University)
    The effect of font type on readability and comprehension of texts in an EFL setting
  3. 14:30~15:00
    Sachiko NAKAMURA (Chuo Gakuin University), Ryan SPRING (Tohoku University)
    How Watching Subtitled YouTube Videos Can Help with Listening and Reading: A Preliminary Analysis
  4. 15:00~15:30
    田淵龍二 (ミント音声教育研究所)
    コーパスを使った第二言語習得

 

15:45~16:30 懇親お茶会(同教室)

ATEM東日本支部 第一回東北特別研究会 研究発表公募案内

ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部は、第1回特別東北研究会(9/29)を東北大学の川内キャンパスにて開催することになりました。つきましては、研究発表を募集いたしますので、ご案内申上げます。奮ってご応募ください。

日時:9月29日(日曜日)、10:00〜(予定)

会場:東北大学川内キャンパス A棟一階 A101教室

発表募集締切:8月18日(日曜日)

研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に記載し,東北大学スプリング・ライアン spring.ryan.edward.c4 {at mark} tohoku {dot} ac {dot} jpにお送りください。

  1. 発表題目(日本語発表の場合は日本語,英語発表の場合は英語で)
  2. 発表者全員の氏名
  3. 発表者全員の所属
  4. 連絡先(代表者のメールアドレス,緊急時連絡先電話番号(携帯電話番号等))
  5. 発表概要(400字以内、英語での発表は200 words 以内)

応募内容:研究会のテーマは特に固定していません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。ご不明な点などあればご相談ください。なお、発表時間は、発表(約)20分とし、その後の質疑応答・発表者交替時間を含め、(約)40 分とします。

Announcement of Call for Presentations for the 1st Special Tohoku Area Study Session of ATEM (The Association of Teaching English through Multimedia)

The East Japan branch of ATEM will be holding its first Tohoku area study session at Tohoku University at the end of September, and we are now starting the call for presentations at this meeting. Please check the details below and apply, or just come to the session if interested.

Time and Date: September 29th (Sunday), from 10:00 AM (not fixed)

Place: Tohoku University, Kawauchi Campus, A building, room A101

Deadline for applying for presentation: August 18th (Sunday)

Acceptable applications: This study session does not have a specifically set theme, so we will be accepting as many applications as we can regarding the use of multimedia and visual media (from videos to movies to music to digital media) and how it can be used in the EFL or foreign language classroom. The three general areas of presentation are: practical classroom application, materials  development, and language teaching theory. If you have any questions, please ask through the e-mail provided below. Presentations should be about 20 minutes long, allowing for about 10 minutes for questions and answers and 10 for changing speakers.

To apply to speak at this meeting, please e-mail the following information to Ryan Spring, Vice-President of the East Japan branch of ATEM at: spring.ryan.edward.c4 {at mark} tohoku {dot} ac {dot} jp.

  1. Presentation title (in the language that you will be presenting in)
  2. Name(s) of all presenters
  3. The affiliation(s) of all presenters
  4. Contact information (preferred e-mail address and phone number in case of emergency)
  5. Abstract (400 characters or less if in Japanese, or about 200 words in English)

 

2019年ATEM東日本支部夏季例会プログラム

日時:2019年6月16日(日) 13:00開会

会場:早稲田大学14号館514教室

169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1

(東京メトロ東西線「早稲田駅」より徒歩5分)

 

【研究発表】

13:10~17:10

 

  1. Beyond Presentations: PowerPoint for ESL Activities, Games and Review (13:10~13:40)

Eric Shewack  (Tohoku University)

 

PowerPoint is widely known for its presentation abilities used in multitudes of environments such as business meetings, classrooms, conferences, etc. However, it is not as commonly known for its powerful ability to produce elaborate multi-media ESL review games such as TV-style trivia shows, card games for vocabulary drills, general knowledge quizzes, exam review games and so on. These activities not only offer enjoyable classes which maximize student motivation and reinforce class material in a fun, yet educational manner, but also make use of CALL technology that utilizes all aspects of multimedia from sounds to videos and visuals. Though some knowledge of photo editing software is beneficial in creating these kinds of activities, this presentation aims to introduce creative activities which every PowerPoint user can implement in the classroom.

 

2.『Ben is Back』『Beautiful Boy』に観る家族間コミュニケーションの英語 (13:50~14:20)

代表:塚田三千代(映画アナリスト・翻訳)  共同:田淵龍二(ミント音声教育研究所)

 

映画 『Ben is Back』と『Beautiful Boy』の2作品は、親の知らない場所でドラッグ依存症になっていた子供の更生に、不滅の愛で立ち向かった家族の物語を描いている。

前者は、鎮痛薬オピオイド(opioid)の過剰投薬で、薬物依存へと変じた息子を支える家族の物語である。後者は、自然と文化に恵まれた環境の中で、普通の子供が親に隠れて興味本位で乱用したドラッグが高じて依存症になり、その更生に葛藤して向き合う家族の実話に基づいた映画作品である。再生への「回路」で繰り返す再発と更生を勧める対話が繰り返される。父と息子は回想して語るが、その ‘narrative context’は交差し合う。状況が静かでリアルな映画手法で描かれるので、明るい希望が湧く。

‘social issues’としての《依存症の更生》は、メッセージとして伝わってきて、我々の知見の地平が広がる。メッセージに関わる「依存症更生と家族間のコミュニケーション回路」に見える英語を考察する。

 

 

 

  1. 『Ben is Back』『Beautiful Boy』に観る家族間コミュニケーション

/ 映画英語表現の深堀り(14:30~15:00)

代表:田淵龍二(ミント音声教育研究所 ) 共同:塚田三千代(映画アナリスト・翻訳)

 

映画は優れた語学教材である。人間性と文化の豊かさや複雑さが学べる一方、他方では場面や心情に適した表現が体験的に習える。しかし、この両面を同時に提示する授業は思うほど簡単ではない。そこで、文化面(塚田)と言語面(田淵)を区別しながら融合する共同研究をおこなった。本発表では映画における英語表現の側面に焦点を当て、特徴的フレーズを抽出した。抽出条件は、(1) 物語展開のカギとなるシーンのフレーズ、(2) 広い応用範囲の2つとした。条件(1)は人間性と文化に通じ、条件(2)は言語表現に通じる。条件(1)では予告編を活用し、条件(2)では映画映像コーパスで深掘りする。例えば『Ben is Back』ではセリフ”It’s on you. お前のせいだ” を取り上げる。そして空間的配置を示す on が人についた場合の語感を複数の映像シーンで探求する。また、「~のせいだ」の英語表現もコーパス検索しつつ、場面に応じて使い分けできる語学力の形成を目指した。

 

【休憩:15:00~15:20】

 

  1. 映像メディアを取り入れた句動詞の指導:映像導入の前後データの比較(15:20~15:50)

スプリング ライアン(東北大学 高度教養教育・学生支援機構)

 

英語学習において、句動詞の使用と理解はとても重要な要素の一つであるが、動詞枠付け言語(日本語、韓国語、スペイン語など)を第一言語とする英語学習者にとって、それはとても困難である(Liao & Fukuya, 2002; Spring, 2018など)。Yasuda (2010)やSpring (2018)によれば、句動詞の指導に認知言語学の知識を加えれば、日本人学生はより効率よく句動詞を習得することができたとするが、両者は主に言語学の観点からこの問題に取り組んでおり、教室で実施するタスクに関しての考察が課題であった。そこで、Spring (2019)は、映像メディアを句動詞の指導に加えたことにより、学生が楽しく学習できたと報告している。ただし、Spring (2019)の結果によれば、学生は映像メディアを使用しない練習問題と映像メディアを使用した課題のどちらも同じぐらい参考になった。本発表では、Spring (2018)やSpring (2019)の結果を踏まえて、練習問題に映像メディアを導入した場合の結果を報告し、導入前後の学生の意見および句動詞クイズの点数を比較し、より効果的な映像メディア使用方法を探る。

 

 

  1. 映像にみるアイルランド英語(16:00~16:30)

吉田雅之(早稲田大学)

 

一般に「アイルランド英語」といった場合、「アイルランド語(ゲール語)の影響を受けた英語」という「狭義のアイルランド英語」を指す場合とは別に「広義のアイルランド英語」が存在する。実際に文学作品などの分析で多用されているのは後者である場合が多い。その特徴の中にはイギリスにおける regional dialect すなわちイギリス北方方言(数百年前の英語の一部を垣間見ることができる)の特徴と、さらに class dialect すなわち non-standard English (イギリス国内でstandard / non-standard を意識するようになったのは18世紀後半以降のこと)の特徴があり、それがアメリカにおけるアイルランド系移民の英語の特徴ともなっている。本発表では英語史の視点を利用しつつ、映画を中心とした映像の中で使われている広義のアイルランド英語を分析する。もしステレオタイプがあるとしたら、それは何なのかを指摘し、合わせてアイルランド系移民にみられる言語以外のステレオタイプについても触れてみたい。

 

 

  1. 映画で考えるトランスジェンダー:

男性から女性へ『レディ・ガイ』&『Girl/ガール』(16:40~17:10)

清水 純子(慶應義塾大学)

 

性的少数者(LGBT)差別解消の取り組みが日本でも進んでいる。2015年東京都渋谷区議会で同性カップルの結婚に準じる関係を認める「パートナーシップ証明」が可決され、2016年日本政府はLGBT生徒への対応を記した教職員向け手引きを発行、2017年いじめ防止基本方針の改訂にLGBT生徒保護の項目が盛り込まれた。しかし現実にはLGBTに対する差別と偏見はなくならない。就活ではLGBT カミングアウトにより採用候補から除外の差別が報告される。

LGBTは依然としてデリケートな問題であるため、LGBT関連映画の教室公開には配慮が必要だが、教壇に立つ教師はあらかじめLGBTの問題点とLGBT当事者の気持ちを理解しておく必要がある。今回は、男性から女性への変身①強制的転換『レディ・ガイ』と②自発的転換『girl/ ガール』の2例からトランスジェンダーを考えてみる。

 

 

 

2019年ATEM東日本支部春季例会プログラム

【講演】                                   13:00-14:00

講演者:赤塚祐哉(早稲田大学本庄高等学院)
題目: 「国際バカロレアの英語授業における映像メディアの
活用実態と可能性」

概要:多様な価値観が共存し、物事を多面的に捉える重要性が高まり、高次思考力(略称HOTS)レベルの問いについて探究する批判的思考を育成する授業の重要性が指摘されています。ところが、英語の授業では、言語運用力が障壁であると捉えられ、そうした力を育成する体系的な教育方法の確立にまで至っていません。そこで基本となる問いとして、「HOTSレベルの問いを中心とした英語授業は、言語運用力と批判的思考の育成に対してどの程度に有効に機能するのか」を設定し、国際バカロレア・ディプロマプログラム(略称IBDP)」の外国語科目「Language B」に着目したいと思います。今回は、その科目の中で取り扱われる映像メディアの活用実態と可能性について議論したいと考えています。

≪Q&A 15分の後休憩15分≫

 

【研究発表】

1.清水純子(慶応義塾大学)                                                      14:30~14:55
塚田三千代(映画アナリスト・翻訳家)                                                         15:00~15:25
「『ビリーブ 未来への大逆転』、『レプリカズ』、『メリー・ポピンズ  リターンズ』、『運び屋』に見る文化と人間性の考察」
今回取り上げる映画4本を通して英米文化の断片と人間性の考察を試みる。『ビリーブ 未来への大逆転』では、公民権運動たけなわのアメリカで、女性弁護士RGB(ルース・ベイ・ギンダーズバーグ)が、ジェンダー・フリーを法廷において勝ち取る苦悩と栄光の足跡をたどる。キアヌ・リーブス製作主演の『レプリカズ』では、家族愛が招く禁断の人間クローン製造について考える。初作の55年後に製作された本映画『メリー・ポピンズ リターンズ』は、ディズニー映画文化の奥の深さを感じさせる。ディズニーは、原作者P.L.トラヴァ―への献辞「アニメはご法度。ミュージカルもダメ。脚本は原作者の承認を得ること」を守っているからだ。4本目の『運び屋』は原題の“The Mule”という語の意味作用と内包する文化を表象している。退役軍人と百合の新種栽培、インターネット通販時代の到来で破産した後の再起を描く。家族とは…?不法物運搬人と取締り現場責任者や組織トップとの人間性の優しい心情を垣間見せ、アメリカ移民社会文化の一端を浮き彫りにする。
これら4本の映画をMCDB(映画と文化データベース)及び『J.シミズの映画レビュー』に所収するにあたり、諸意見と判定を求む。

≪Q&A 10分の後休憩5分≫

2.田淵龍二(ミント音声教育研究所)     15:40~16:05
「日英映像対訳コーパスによる May I? など機能語だけの文に
よる学習法」

 

簡易に運用できる言語表現の要望に応える学習法PCB-DDLを提案する。PCB-DDL(parallel-corpus-based data driven learning)は対訳コーパスによるデータ駆動型学習である。ある目的で集められた用例を連続して見聞きすることで文法や意味を自律的帰納的に発見し習得する。PCB-DDLは乳幼児の言語習得過程に似ており、人工知能(AI)の深層学習にも使われる。今回は、容易に記憶可能な短文のうち”May I?”や”Can You?”など機能語だけの文を対象とした。対訳コーパスはコーポラ(CORPORA)のSeleafを使った。Seleafは映画映像コーパスである。英語表現の場面(文脈)と発音(抑揚)を同時に確認できるので、/may i/が抑調の付加疑問なのか、揚調の疑問か、言い淀みの平調かを判別できる。助動詞にはcan, do, may, must, shall, will、人称代名詞には I, you, we, he, her, they のそれぞれ6種を用いた。その結果/may i↑/などは身振りと合わせると効果があることがわかった。

≪Q&A10分の後休憩5分≫

 

3.吉田雅之(早稲田大学)          16:20~16:45
「映像で考えるアイルランド系人名」

アイルランド系の人名の中で有名なのは Mac や O で始まる人名であるが、当事者にとっては当たり前のように見えても、英語学習者にとっては、たとえば「マッカーサー」という名前の中にアイルランド系文学の中で最も有名な人名のひとつと言える「アーサー王」の名前が埋め込まれていることに気づく人は少ないのではないだろうか。本発表では身近なアイルランド系人名の語源をたどりつつ、人名と歴史・文化との関係をさぐりたい。また英語史、特に綴り字と発音の変化に関する知識が人名の探求に寄与することを確認したい。アイルランド語(=ゲール語)の文字体系と発音体系は英語のそれと異なる点が多く、アイルランド系人名が英語圏文化の中で使用されるうちに英語風の発音を独自に発達させて Anglicized pronunciation が成立する様子も探っていきたい。

≪Q&A 10分の後休憩5分≫

4.ライアン・スプリング(東北大学)    17:00~17:25
「Developing speaking skills through short film creation:
A preliminary analysis」

A number of studies have suggested that short film creation can be an effective task for students in a project-based language learning (PBLL) class (e.g. Dooly & Sadler, 2015; Hafner et al., 2015; Spring, 2019). However, no studies have been performed to verify the effects that short film creation in a foreign language can have on students’ oral abilities through objective measures. This study introduces a preliminary investigation of data taken from two short film creation PBLL classes of L1 Japanese EFL students. Pre and posttests of speaking were utilized to collect data, and then analyzed through objective measures of fluency, syntactic complexity, semantic complexity, syntactic accuracy and pronunciation accuracy (as per Lambert & Kormos, 2014). Initial results revealed that statistically significant differences were found in some measures of students’ fluency, syntactic complexity, syntactic accuracy and pronunciation accuracy, but not in their semantic complexity. These results suggest that accuracy and fluency are most likely to be improved through such a PBLL task.

≪Q&A 10分≫

閉会の辞

17:40ころ終了予定

 

会場:麗澤大学東京研究センター

http://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html

東京都新宿区西新宿6-5-1*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org

*事前申し込みの必要はありません。

*参加費無料(例会終了後、懇親会を予定しています。)

*会場:新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

 

 

2019年ATEM東日本支部夏季例会のお知らせ

日時:2019年6月16日(日) 13:00開会

会場:早稲田大学14号館514教室

169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1

(東京メトロ東西線「早稲田駅」より徒歩5分)

【研究発表】

  1. ‟Beyond Presentations: PowerPoint for ESL Activities, Games  and Review”  Eric Shewack  (Tohoku University)

2. 「『Ben is Back』『Beautiful Boy』に観る家族間コミュニケーシ   ョンの英語」  代表:塚田三千代(映画アナリスト・翻訳)  共同:田淵龍二(ミント音声教育研究所)

3.「『Ben is Back』『Beautiful Boy』に観る家族間コミュニケー  ション / 映画英語表現の深堀り」代表:田淵龍二(ミント音声教育研究所 ) 共同:塚田三千代(映画アナリスト・翻訳)

  1. 「映像メディアを取り入れた句動詞の指導:映像導入の前後データの比較」  スプリング ライアン(東北大学 高度教養教育・学生支援機構)

5. 「映像にみるアイルランド英語」 吉田雅之(早稲田大学)

6. 「映画で考えるトランスジェンダー:男性から女性へ『レディ・ガイ』&『Girl/ガール』」 清水 純子(慶應義塾大学)

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