第3回東北特別研究会2024(ATEM東日本支部)研究発表募集

ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部は、第3回東北特別研究会(9/7)を仙台協立第一ビル(宮城県仙台市)にて開催することになりました。つきましては、研究発表を募集いたしますので、ご案内申し上げます。奮ってご応募ください。

日時:2024年9月7日(土曜日)、13:00〜(予定)

会場:仙台協立第一ビル 5階(5-F)

map https://maps.app.goo.gl/nX1H1GTNpxgSLMT56
発表募集締切:2024年8月10日(土曜日)


研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に記載し,東北大学 中村佐知子 sachiko.nakamura.b6 {at mark} tohoku {dot} ac {dot} jp にお送りください。

発表題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で)
発表者全員の氏名
発表者全員の所属
連絡先(代表者のメールアドレス,緊急時の連絡先電話番号)
発表概要(400字以内、英語での発表は200 words 以内)
応募内容:研究会のテーマは特に固定していません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。ご不明な点などあればご相談ください。なお、発表時間は、発表(約)20分とし、その後の質疑応答・発表者交替時間を含め、(約)40分の予定です。

当日は研究会の後に懇親会を予定しております(事前予約制)。参加ご希望の方は、プログラム発表時(8月中旬頃予定)に懇親会参加フォーム(Google Form)にて事前申し込みをお願いいたします。

Announcement of Call for Presentations for the 3rd Tohoku Area Special Study Session of ATEM (The Association of Teaching English through Multimedia)


The East Japan branch of ATEM will be holding its 3rd Tohoku area special study session at Sendai Kyoritsu Daiichi Building in September, and we are now starting the call for presentations at this meeting. Please check the details below and apply, or just come to the session if interested.

Time and Date: Saturday, September 7th, 2024, starting at 1:00 PM (time subject to change)

Place: Sendai Kyoryoku Dai-ichi Building, 5th Floor (5-F)
map https://maps.app.goo.gl/nX1H1GTNpxgSLMT56


Deadline for applying for presentation: Saturday, August 10th, 2024


Acceptable applications: This study session does not have a specifically set theme, so we will be accepting as many applications as we can regarding the use of multimedia and visual media (from videos to movies to music to digital media) and how it can be used in the EFL or foreign language classroom. The three general areas of presentation are: practical classroom application, materials development, and language teaching theory. If you have any questions, please ask through the e-mail provided below. Presentations should be about 20 minutes long, allowing for about 10 minutes for questions and answers and 10 for changing speakers.

To apply to speak at this meeting, please e-mail the following information to Sachiko Nakamura at: sachiko.nakamura.b6 {at mark} tohoku {dot} ac {dot} jp.

Presentation title (in the language that you will be presenting in)
Name(s) of all presenters
The affiliation(s) of all presenters
Contact information (preferred e-mail address and phone number in case of emergency)
Abstract (400 characters or less if in Japanese, or about 200 words in English)

We are planning a social gathering following the study session on the day of the event. Those who wish to participate are requested to register in advance through the Google Form that will be posted on the ATEM Higashihihon Chapter website later.

『歩道の三人女』(Three on a Match, 1932)におけるマッチにまつわる迷信

飯島さや(武蔵野音楽大学 非常勤講師)

 フィルム・ノワール、『スカーレット・ストリート』(Scarlet Street, 1945)の冒頭のシーンで、男性主人公は上司から勧められて葉巻を吸う。ここで取り上げられているのは、マッチにまつわる迷信である。このシーンから示唆を得て、『歩道の三人女』の考察に至った。本作の原題であるThree on a Matchは、アメリカにおける当時の迷信を踏まえている。この迷信によれば、1本のマッチで3人のたばこに火をつけると、最後の1人が命を落とすことになる。その由来は以下の通りである。映画内で提示される記事“Take Our Word for It”では、マッチ王といわれた実業家、イーヴァル・クルーガーの策略によるものだと明言されているが、実際には諸説あるといわれている。 

  The Saying- “Three on a Match Means One Will Die Soon” did
not originate in the war, where it was said that to hold a match
burning long enough for three lights would attract enemy gun
fire. It did originate with Ivar Kreuger the Swedish Match King,
who wanted the world to use more matches. It is reported that
the saying brings his companies $ 5,000,000 more revenues
annually. (Three on a Match)

 つまり、戦場での必要性からではなくクルーガーによる商業戦略の一環として、より多くのマッチを使用するよう奨励された事情があるようだ。

 さて、映画のシーンを分析していこう。幼なじみの3人の女性たちは、10年ぶりに偶然再会し、ランチをしながらタバコを吸っている。マッチに火をつけるのは、テーブルの中央に座るメアリーである。初めにルース、次にメアリー自身、最後にヴィヴィアンのたばこに火をつける。カメラは左から右に動き、たばこを吸い始める彼女たちを途切れなく捉える。とりわけ、ヴィヴィアンのたばこに火をつけるメアリーの右手は、若干クロースアップされているように見える。ヴィヴィアンが3人目、つまり彼女が犠牲になることがほのめかされていると考えられる。そして、メアリーは「マッチの呪い(Weird on a match)」と言い、ヴィヴィアンは”What’s the difference?” と答える。Collins Online Dictionary​によると、”What does it matter?” と同義表現であることから(https://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/whats-the-difference​)、「そんな迷信なんかどうだっていいわ」と訳すのが妥当だろう。ヴィヴィアンに限らず、もう大人になったのだから私たちは迷信なんか信じない、という3人の女性たちの心境がヴィヴィアンの台詞に集約されているといえる。

 ヴィヴィアンの悲劇的な末路について、ここで敢えて言及しないが、エンディングの描写について少し触れておきたい。暖炉の前にあるソファーにメアリーとルースが座っている。そして、メアリーはルースと自らのたばこに火をつけ、暖炉にマッチを投げ捨てる。このマッチの描写が印象的であり、2つの解釈が考えられるだろう。マッチはヴィヴィアンを思い出すものとして取り入れられ、彼女に対する追悼の意を表しているという説。それとは裏腹に、マッチのように燃え尽きた彼女の運命に対する皮肉がほのめかされているという説が挙げられる。私は後者であると思うが、このエンディングについては更なる考察が必要であるだろう。

 今まで述べてきたように、『歩道の三人女』において、迷信では不吉とみなされている行為と、女性たちの人生が重ね合わされ、数奇な運命をたどる1人の女性像が強調されている。登場人物像をより深く理解するためには、映画公開当時における文化的、歴史的背景を吟味することが求められているのである。