映画英語教育学会東日本支部2017年度夏季例会のお知らせ

<2017年6月25日(日曜)13:30~17:30 / 会場:麗澤大学東京研究センター >

映画「007」シリーズを題材とした異文化理解教育の実践例 (13:30-14:10)
熊谷摩耶 (湘北短期大学)

Metaphors Made Live:
Multimodal Metaphor Analysis in Animation (14:15-14:55)
Gerard SUAREZ (Tohoku University)

<25分休憩>

英語コミュニケーション能力向上のためのプロジェクト型外国語学習:
短編映画作成の適用と妥当性 (15:20-16:00)
Ryan SPRING (東北大学高度教養教育・学生支援機構)

アニメを通してみる文学-シェイクスピアと『黒執事』『絶園のテンペスト』(16:05-16:45)
松山響子(駒沢女子大学)

科学英語を学ぶ学生のための映像活用 (16:50-17:30)
小嶺智枝(明治大学)

*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org)*事前申し込みの必要はありません。
*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。

会場:麗澤大学東京研究センター http://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html
東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

例会スケジュール(会場地図データ付き)印刷用データはこちら

2017年夏季例会 発表要旨集 印刷用データはこちら ※内容の詳細はこのページ下部にも記載あり

発表要旨
1. 映画「007」シリーズを題材とした異文化理解教育の実践例 (13:30-14:10)
熊谷摩耶(湘北短期大学)

本発表では、映画作品を題材とした異文化理解教育の実践例の報告を行いたい。そこで、映画を題材とし異文化理解を図ることを目的とした講義での実践例をとりあげ、その効果を検証する。当講義では学習者が身近に感じる映画作品の鑑賞をきっかけに、その映画作品の舞台となった国の歴史、習慣をはじめとする文化的な側面への興味を喚起することを目的としている。そこで、当講義での実践例をとりあげることで、映画作品がもつ異文化理解促進への効果および方法を論じたい。中でも、学習者たちが馴染みのある映画「007」シリーズの内『007 ロシアより愛をこめて』(From Russia with Love,1963)、『007は二度死ぬ』(You Only Live Twice,1967)を題材に、両作品の舞台となった国の歴史や史実、そして映画作品との関り等について、学習者がいかにして取り組んだのかについての報告を行う。

2. 英語コミュニケーション能力向上のためのプロジェクト型外国語学習:短編映画作成の適用と妥当性 (15:20-16:00)
Ryan SPRING (東北大学高度教養教育・学生支援機構)

近年は、日本の英語教育において、コミュニケーション力が重視されつつある。しかし、英語で会話する機会が少ない日本では、英語を外国語として考えている教育にとって、コミュニケーション力は読解や作文などのスキルよりも向上させることが難しい。コミュニケーション能力を向上させるために、先端的な教育法であるプロジェクト型外国語学習は興味深い挑戦の一つであり、その効果が高く評価されている。しかし、プロジェクト型外国語学習を教室で実施する際、どのようなプロジェクトを設定するかによって、効果や学習成果が異なる。そこで、日本で英語コミュニケーション能力を向上させるためには、短編映画作成をプロジェクトに設定するのが非常に適切であると考える。その理由として、短編映画作成において、作業の分担が明白であり、学生が一人で完成させるのが不可能であり、自分の考えを説明しながら他人の考えと合わせる必要があるなどが上げられる。

3. Metaphors Made Live; Multimodal Metaphor Analysis in Animation
Gerard SUAREZ (Tohoku University)

This research aims to analyze the phenomenon of “Fusion” in the American cartoon “Steven Universe”. It explores how the conceptual metaphor, FUSION IS RELATIONSHIP, manifests and affects elements of the show and what that entails to the viewers watching it. This study tries to fill-in the gaps of metaphor studies by approaching a relatively unexplored subject matter: multi-modal metaphors in series animation. To achieve this aim, a cognitive, linguistically framed discourse analysis is applied to a corpus consisting of seasons 1-3 of the show. The study finds that animation is a physically manifested blended space which the viewer can trace in order to learn about the cultural realities of the animators and how they construe relationships.

4. 「アニメを通してみる文学-シェイクスピアと『黒執事』『絶園のテンペスト』」
松山響子(駒沢女子大学)

「イギリス文学」の授業では、問題が二つある。まず、日本語で書かれていないこと、次に触れる機会が少ないことである。前者は翻訳が充実しているので、翻訳を紹介することで解決ができる。しかし後者は学生の趣味嗜好もあり難しい。本発表では後者に関して、アニメあるいは漫画を利用しての文学への導入を行うことについて話していきたい。特にアニメとなっているコンテンツは幅広い学生の周知を得ることが可能である。今回取り上げる『黒執事』と『絶園のテンペスト』はともに漫画からアニメ化されている作品である。『黒執事』はイギリス文学作品を数多く作品内で利用し、アニメの特典として英文学作品を利用した映像を作成している。『絶園のテンペスト』は作品そのものがシェイクスピアの『ハムレット』と『テンペスト』に依拠している。これらのアニメや漫画内で引用、パロディとして使われている原典を紹介し、原作を読むことを促していけると考える。

5. 「科学英語を学ぶ学生のための映像活用」
小嶺智枝(明治大学)

この発表では、理系学生用の科学英語クラスにおける映像活用について述べたいと思います。学生の学科は異なりますが、必修科目及び選択科目として受講する学生が対象です。科学英語のクラスは選択科目であるため科学関連の教材が使用されますが、必修科目においても(先生方のチョイスによっても異なりますが)科学系の教科書を使用される例が多いのです。このような傾向には、学生が自分の専攻に関連する文献を数多く読み、必要な英単語や重要表現を学ぶことができるメリットがあります。しかし、一方でどの英語のクラスも似たような教材を使用しトピックも練習コンテンツも重複するので、2年生になるころには多少飽きてくるというデメリットも生じます。そこで私は授業に映像を取り組むリスニングプラクティスを実践しています。ほんの短時間でも映像を導入するだけで、いつものCDとは異なる英語が聞けて、映像を見ることで変化が生じます。この発表では、動画や映像を活用する科学英語の授業をご紹介することで皆様と情報交換、共有を行いたいと思います。

映画英語教育学会(ATEM)東日本支部2017年度夏期例会  研究発表募集のお知らせ

ATEM東日本支部会員の皆さま、 学期始めにさしかかりつつあり、皆様お忙しくお過ごしのことと存じます。 さて、2017年度ATEM東日本支部夏季例会の研究発表を募集致しますので、ご案内申し上げます。皆様、奮ってご応募ください。

例会日時:6月25日(日)13:00~

会場:麗澤大学 東京研究センター(新宿アイランドタワー4F)

発表募集〆切:5月15日 なお、例会テーマは特に固定しておりません。映画(またはテレビドラマ等、少しでもメディアに関連していれば範囲内)と英語教育が関連していればがあれば受け付けます。

研究発表募集要項 以下の必要事項を電子メール本文に記載しATEM東日本支部宛 ej-seminar@atem.orgに送信してください。 1.発表題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で)発表時間は質疑応答を含めて 40 分程度です。 2.発表者全員の氏名 3.発表者全員の所属 4.連絡先(代表者の住所、メールアドレス、電話番号) 5.発表概要(400 字以内、英語での発表は 200 words 以内)

映画英語教育学会  東日本支部企画委員

※印刷用データはこちら

2017年 映画英語教育学会(ATEM)東日本支部 春季例会のお知らせ

<2017年3月5日(日曜)13:00~16:00 / 会場:麗澤大学東京研究センター >研究発表と技術講習会

ATEM 東日本支部・2017年春季例会

「007映画の英語 ~英語クラスにおけるSkyfallの導入実践例から~」
(13:00~13:40)
小泉勇人(早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程)

<休憩10分>

「『ハリー・ポッター』その他の登場人物の名前を辿って~その意外なつながりについて~」
(13:50~14:30)
吉田雅之(早稲田大学)

<休憩10分>

【映画英語授業のための技術講習会】(14:40~16:00)

1.DVD・YouTubeをそのまま再生活用する(ネット接続がある場合・ない場合を想定して)
講師:延原みか子(東京都立産業技術高等専門学校)

2.パソコンを使って効果的に映画英語(DVD)を活用する
講師:嘉来純一(早稲田大学本庄高等学院)

* ご参加の際は、パソコン・DVD・DVDドライバー(パソコン内蔵でない場合)・ 無線LAN(当日の会場にはNET環境はありません)等をお持ちくだい。

*問い合わせ:e-mail (ej-seminar@atem.org) *事前申し込みの必要はありません。
*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。
会場:麗澤大学東京研究センターhttp://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html
東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

上記、例会PDFデータ・会場MAPはこちら(印刷用)

映画英語教育学会(ATEM)東日本支部 第7回支部大会のお知らせ

支部大会プログラムはこちら

日時: 2016年12月4日(日) 10:00開会
会場: 麗澤大学東京研究センター 新宿アイランドタワー4F(新宿西口徒歩10分)
大会テーマ:『映画の名/迷台詞と映画教材』
特別講演:13:00~14:30 「通訳訓練法を取り入れた英語指導」
講師 森住 史 氏 同時通訳者・成蹊大学准教授

10:00~10:15 開会の辞/総会(ATEM会員のみ)
10:20~10:55 研究発表1. 延原みか子(東京都立産業技術高等専門学校)吉牟田聡美(国際基督教大学)
『ズートピア』に描かれる多文化共生社会の問題点の考察および教育の場(授業)への応用
10:55~ 11:30 研究発表2. 塚田三千代(翻訳家・映画アナリスト)藤田久美子(白梅学園大学・短期大学)清水純子(慶応大学)
映画と文化データベース― 総覧と具体例としての映画 ―
11:30~12:05 研究発表3. 日影尚之(麗澤大学)
Jennifer Lopez and the American Dream: The Development of Her Career up to Maid in Manhattan (2002)
12:05~13:00 昼食
13:00~14:30 特別講演 森住 史(成蹊大学准教授)通訳訓練法を取り入れた英語指導
14:35~15:10  研究発表4. 小林敏彦(小樽商科大学)
洋画の字幕翻訳の特徴とその類型
15:10~15:45  研究発表5. 尼崎豊志夫(梅花女子大学)
人前に立たないプレゼンテーション―ストーリーテリング技法の活用
15:50~16:25  研究発表6. 藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)
英語教育に映画字幕を活かす ―名訳と迷訳の間―
16:25~17:00  研究発表7. 大月敦子(専修大学)
小学校英語のための「動詞キューワード」英会話練習法:「動詞キューワード」としての「Be動詞」を映画英語の台詞から考える
17:00~17:35  研究発表3. 渡邊信(麗澤大学)
Vocal fry, uptalk and a conversational filler like: a discussion on vocal trends based on Quenqua, D. (2012)
17:35~17:40 閉会の辞
敬称略
参加費:無料/懇親会:18:00~20:00 @CHINADOLL 新宿アイランドタワー店(参加費 4,000円、受付時)
ej-seminar@atem.org http://www.atem.org/higashinihon

第7回映画英語教育学会東日本支部大会
特別講演 – 2016年12月4日(麗澤大学東京研究センター)
「通訳訓練法を取り入れた英語指導」森住 史 同時通訳者・成蹊大学准教授

英語運用能力を向上させる手段のひとつとして通訳学校に通うことにした私自身の学習体験とその後のティーチングの経験からお話しをします。
通訳の訓練方法は、英語力を向上させるためだけのものではありません。しかし、日英・英日の通訳をする際にL2であり passive languageでもある英語の力を伸ばす側面はやはり大きいでしょう。学習者にとっては、自らの英語力を向上させるために自学自習の方法として知っていると役に立つものです。同時に、英語を教える立場としても、学習者の弱点を見極めたり英語力を伸ばしたりするために、普段の授業に取り入れられそうなやり方がいくつかあります。通訳学校での訓練方法をすべてご紹介できればとは思いますが、時間の都合上、いくつかに限ってご紹介します。パラフレージング、リテンション&リプロダクション(ある程度の英語を聞いて繰り返す)、ノート・テイキングと脱言語化について、そして最後に実際の逐次通訳練習を中心に、それぞれのエクササイズの狙いと実施方法について説明をしたあと、参加者のみなさんには実際にその場で体験していただきます。
設備やクラスのサイズ、生徒・学生の英語のレベルによっては、それなりの工夫が必要かもしれませんが、なにか新しい指導方法として取り入れられそう、と思っていただければ幸いです。

プロフィール
成蹊大学文学部英米文学科准教授。専門は社会言語学。最近の関心は特にEMI(English medium instruction)と言語政策としての英語教育。国際基督教大学教養学部語学科卒 (BA)、国際基督教大学大学院教育学研究科博士課程前期・後期(MA.& Ph. D.)。ロンドン大学(学部)に一年、エディンバラ大学(博士課程後期)に一年の留学。2005年4月よりサイマル・アカデミーで通訳者養成コース講師をつとめ、同時に会議通訳者としてのキャリアもスタート。2011年度後期のNHKラジオ講座「入門ビジネス英語」では、英文Eメールの書き方についてテキスト執筆およびラジオ放送講師をつとめる。2012年4月から隔週で執筆しているAsahi Weeklyのコラム『英語のQ&A』では、受験英文法の確認から気をつけたいエチケット、語彙を増やす方法まで幅広いトピックを扱っており、すでに5年目に突入。

著書
<共著>
2009年7月「通訳訓練法を取り入れた指導」『英語教育にスパイスを!教員免許更新教習に向けて』共著 pp.53-71.
2014年3月 「通訳者とコミュニケーション」 『成蹊大学文学部紀要』 pp.87-102.他。
<単著>
2012年7月 『英文メールのA to Z フォーマル表現からフレンドリーなひと言まで』NHK出版.他。

[追加募集]映画英語教育学会(ATEM)2016年度 東日本支部支部大会 研究発表

ATEM東日本支部会員の皆さま

10月もそろそろ中旬に入り、皆様お忙しくお過ごしのことと存じます。
支部大会の研究発表を以下のように追加募集致しますので、皆さま奮ってご応募頂けますように、ご案内申し上げます。

なお、すでにお申込みされた方々は、再びご応募していただく必要はございません。

支部大会日時:12月4日(日)10:00~
     会場:麗澤大学東京研究センター(新宿アイランドタワー4F)
大会テーマ: 「映画の名/迷台詞と英語教材」

研究発表募集要項
以下の必要事項を電子メール本文に記載し、10月31日(月)迄にATEM東日本支部宛
ej-seminar@atem.orgに送信してください。
1.発表題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で)発表時間は質疑応答を含めて 40 分程度です。
2.発表者全員の氏名
3.発表者全員の所属
4.連絡先(代表者の住所、メールアドレス、電話番号)
5.発表概要(400 字以内、英語での発表は 200 words 以内)
6.応募締切: 10月 31日 (月)

なお、原則として、パソコン画面投影用プロジェクターおよびスピーカー以外の発表用機器は、主催者側で用意できません。PCはご持参下さい(なるべくWindows PCをご利用ください)。

映画英語教育学会(ATEM)東日本支部 2016年度支部大会 研究発表募集のお知らせ

ATEM東日本支部会員の皆さま

9月もそろそろ中旬に入り、皆様お忙しくお過ごしのことと存じます。

さて、2016年度ATEM東日本支部支部大会の研究発表を募集致しますので、皆さま奮ってご応募頂けますように、ご案内申し上げます。

支部大会 日時:12月4日(日)10:00~

会場:麗澤大学研究センター(新宿アイランドタワー4F)

大会テーマ:「映画の名/ 迷台詞と英語教材」

研究発表募集要項PDFはこちら

映画英語教育学会東日本支部2016年度 夏季例会のお知らせ

映画英語教育学会東日本支部2016年度 夏季例会のお知らせ

2016年5月15日(日曜)14:00~17:00
会場:麗澤大学東京研究センター
ATEM東日本支部・2016夏季例会

第一部 ATEM東支部セミナー:
映画をいかに英語教材化するか(14:00~15:00)

『アナ雪』ほか、映画の登場人物名をさかのぼる
吉田雅之 (早稲田大学)

無料ソフトAnkiと映画の場面を組み合わせたフラッシュカードの作り方
嘉来純一 (早稲田大学本庄高等学院)
              
  <休憩15分間>
     
第二部 全国大会シンポジウムに向けて:
SF映画とヒューマニティ(15:15~17:00)

懐古趣味的スペースオペラ: 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
―ケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)が引用される場面を中心に―
小泉勇人(早稲田大学文学研究科)

『ウォーリー』(2008)と遊びごころ
日影尚之 (麗澤大学)
  
SF映画のヒューマニティを言語学から考察する~談話分析の試み
大月敦子(専修大学)・原田知子(武蔵野音楽大学)

*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org)
*事前申し込みの必要はありません。
*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。
 会場:麗澤大学東京研究センター

http://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html

東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

『アナ雪』ほか、映画の登場人物名をさかのぼる

吉田雅之(早稲田大学)

人物名、すなわち First Names, Surnames に関する辞典はそれなりに存在し、本来の意味を調べることは可能となってはいるが、映画などフィクションに登場する人物名を、そのキャラクターを考慮しつつ解説した辞典は殆どないのではないだろうか。本発表では身近な映画を素材として、登場人物名の背景にあるイメージを原語までさかのぼりつつ考察し、「命名の妙」を感じ取っていきたい。
また日本人にとり身近な別の名前との意外な関係にも注目していきたい。たとえば『アナと雪の女王』 (Frozen) に出てくる Anna は英語圏で Ann, Anna, Anne, Annette, Annie, Nan, Nancy, Nanny などという variants を持っている。
イタリアやスペインなどにはアニータ(Anita)やアーニャ(A?a)というvariants もある。『赤毛のアン』 (Anne of Green Gables) で主人公が自分の名前はAnne であり、Ann は間違いであると主張する場面を想起すると、綴り字の -e 1文字であっても当事者にとってはおろそかにしてもらいたくない気持ちが、日本人名「斉藤」や「渡辺」などの漢字表記(異体字)にこだわる方と同様なのだな、と理解できる。さて、このAnna をさかのぼると
ヘブライ語の Hannah に行き着く。元来はHe (=God) has favored me. という意味を持っているので、「神の恵み」を親が意識して命名している点で、日本人の女性名「めぐみ」「恵子」、そして男性名「恵介」なども同様と言えよう。
映画『アナ雪』ではその両親がアナの幼いうちに死んでしまうだけに、親の思いが切なく感じられる。一方「神の恵み」はラテン語で gr?tia なので、それに基づく英語名 Grace も源が同じである。日本人の中では細川忠興の妻となった後で高山右近の影響で洗礼名「ガラシャ」を授かった明智光秀の次女「玉」が、当事のポルトガル人宣教師の発音をカナの形ではあるが伝えている(現代ポルトガル語では gra?a)。その他、類例を挙げながら、人物名を考察していきたい。

無料ソフトAnkiと映画の場面を組み合わせたフラッシュカードの作り方

嘉来純一(早稲田大学本庄高等学院)

従来のフラッシュカードといえば、例えば紙のカードの表面に日本語、裏面に英単語を書き、それを使って暗記をしていくものであった。
ただしそれだけでは、単語の発音、使われる文脈などを網羅的に学習することは不可能である。それらの問題を解消するためには、電子フラッシュカードAnkiを用いることが有効だと思われる。Ankiでは文字情報に加え、音声・映像などの電子媒体を貼り付けることが可能である。そのため、さまざまな情報が詰まった映画の場面を貼り付けることにより、映像・音声を含むフラッシュカードを作成することができ、より効果的な単語・例文・リスニング学習が期待できる。
 今回は理論的なことよりも、実際の教材の作り方に焦点を置きます。以下2点の無料ソフトをあらかじめダウンロードし、PCをご持参いただけると分かりやすいと思います。
Anki (http://ankisrs.net/)
Bandicam (https://www.bandicam.com/jp/downloads/)

懐古趣味的スペースオペラGuardians of the Galaxy (2014)
―ケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)が引用される場面を中心に―

小泉勇人(早稲田大学文学研究科)

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(Guardians of the Galaxy, 2014)が極めてユニークかつ巧みな映画たりえているのは、相反する二つの要素があらゆる場面を通じて鬩ぎ合っていながら、演出・脚本・演技において絶妙なドラマツルギーの調和を保っている点にある。ジャンル映画としては、数々のアメコミ原作映画を成功させてきたマーベル社がCG技術のノウハウをつぎ込んだ最新鋭のSF冒険活劇、いわゆる「スペース・オペラ」にひとまずは位置づけることができるであろう。一方で、所々で70年代ポップスをBGMとして流す懐古主義的な演出を施している点は注目に値する。つまり、2000年代最新のモードを表面にまとっていながら、実質的には過去への憧憬が随所に込められている妙こそがこの映画の実体であると考えられる。またこの相反性に呼応するように、勧善懲悪的で比較的シンプルなはずの話型でありながら、台詞と演出を通じて構築されるユーモアによって自己解体されていく独特の映画文体も見逃すわけにはいかない。さらに、台詞そのものに目を向けてみればやはり同様のスタイルが貫かれていることがわかり、英語教材として抽出・作成すれば学生の興味を強く引きだす可能性がうかがえる。本セミナーでは、この映画独特の文体を理解するのに最適な場面を例示しつつ議論を進める。具体的には、ヒロインであるGamoraに“I’m a warrior, an assassin. I don’t dance”と言われた主人公Peter Quillがケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)を引き合いに出す場面を取り上げる。ユーモラスな台詞を通じて英語に親しむという観点から、教材としての有用性を探りたい。

「『ウォーリー』(2008)と遊びごころ」   

日影尚之(麗澤大学)

未来の地球で一人(一台)700年間もゴミを固めて積み上げ続けるロボットWall-Eは、その成果としてゴミの摩天楼を着々と築いている。人間が地球を脱出し“Buy ‘N’ Large” (BNL)社の宇宙クルーズ船AXIOMで暮らすようになってからもう長いようだ。Deidre M. Pike (2012) も示唆する通り、これは消費文化と環境破壊の行きつく末の地球を暗示しているのだろうが、このロボット自身に危機感や使命感はない。ロボットだが「感情」豊かで、ゴミの中から拾ったビデオでミュージカル映画Hello, Dolly! を鑑賞し、歌い、男女が手を繋ぐ場面に憧れ、地球探査ロボEVEに一目ぼれする。ルックスもパッとしない臆病者のこのロボは「彼女」を追いかけた結果、AXIOMにたどり着く。ロボットたちが指令通りに機能する秩序正しい世界に、悪気も使命感もないよそ者Wall-Eが侵入した結果、混乱と目覚め(epiphany)が起こる。BNL 社に飼い馴らされ、テクノロジーに支配されて生き延びる人類の姿は戯画化されている。チャップリンやキートンが好きだったというStanton監督の遊びごころ(ユーモアのセンス)は、宇宙空間でのダンスや『2001年宇宙の旅』のパロディーなど、いろいろな部分に発揮されている。

「SF映画のヒューマニティを言語学から考察する~談話分析の試み」

共同発表:大月敦子(専修大学)・原田知子(武蔵野音楽大学)
 
 多くのSF映画において、人間が科学の無機質な世界の中で葛藤する姿が描かれている。そしてその葛藤はヒューマニティ(人間性)を問い、科学と対照的に描かれる。SF映画の中で、この科学とヒューマニティの対照こそが、一番の盛り上がりとなって観客を魅了する。そこで本発表は、この感動場面の談話分析を行い、SF映画のヒューマニティを言語学的視点から考察する。考察に際し、田窪行則(1994)に従って、言い淀み、感動詞、接続詞を、話し手の心的処理状態を示すモニター標識として扱い分析する。
“I.Robot”(2004)、“Island”(2005)、“Matrix”(1999)、“Minorityort”(2002)、“Star Wards ? Return of the Jedi”(1983)、“Gattaca”(1997) の人気6作品を選び分析を試みる。

映画英語教育学会東日本支部2016年度 春季例会のお知らせ

映画英語教育学会東日本支部2016年度 春季例会のお知らせ

201636日(日曜)14:0017:00 / 会場:麗澤大学東京研究センター

ATEM東日本支部・2016年春季例会 

「マイケル・アルメイダ監督による21世紀版シェイクスピア劇      ―映画『アナーキー』(2014)におけるメディア・テクノロジー表象―」14:00~15:10 

 小泉勇人(早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程)

<休憩15分間>

《新作映画紹介》      15:25~15:45

<休憩5分間>

「多様な習熟度の学習者を対象とする文法・読解指導における映画活用実践例」15:50~17:00

 望月好恵(国際武道大学) 

*問い合わせ:e-mailej-seminar@atem.org)*事前申し込みの必要はありません。

参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。

会場:麗澤大学東京研究センターhttp://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html

東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

 

 

マイケル・アルメイダ監督による21世紀版シェイクスピア劇

―映画『アナーキー』(2014)におけるメディア・テクノロジー表象―

 

本発表では、マイケル・アルメイダ監督がシェイクスピア劇『シンベリン』を映画『アナーキー』(2014)として翻案・演出した手法を、メディア・テクノロジー表象という観点から論じる。『シンベリン』三幕にて、悪漢イアーキモはヒロインであるイモジェンの部屋に侵入し彼女の寝姿を盗み見る。現代風に言えば家宅侵入とプライバシーの侵害という犯罪行為が描かれたこの場面を、アルメイダ監督は映画版である『アナーキー』において、イアーキモがスマートフォンを片手にイモジェンの寝姿を撮影する場面として演出する。撮影されたイモジェンの身体はデジタルな情報として「記録」され、後に男達が交わす話題へと載せられてしまう。つまり、昨今において社会を騒がしている画像/映像流出に関わる諸問題が、シェイクスピア劇の映画化を通じて演出されているのである。本発表では、このイアーキモーによる盗撮場面を起点に、監督本人によるインタヴュー、ならびに脚色されたテクストも参考にしながら映画『アナーキー』を分析していく。最終的には、シェイクスピア劇を通じて21世紀の現代社会を批評するアルメイダ監督の映像戦略を明らかにしていきたい。   (小泉勇人)

所属: 早稲田大学文学研究科 博士後期課程

専攻: 初期近代における英国演劇・初期近代劇の映画化作品

非常勤先の大学

駒沢女子大学 ① 「英語」(必修クラス)

② 「通訳・ガイド」(英語による日本文化紹介)

③ 「インターネットの英語/メディア論入門」(2016年度より担当)

 

望月好恵

発表題名: 多様な習熟度の学習者を対象とする文法・読解指導における映画活用実践例

要旨:

文法や読解指導の場面について、「飽きる」、「他の学生の音読や訳の発表を聞くのは退屈だ」といった声を耳にする。先行研究において、映画を通して学習の動機づけを維持し、かつ効果的に文法事項を指導するための方法や教材が提案されているが、映画は文法・読解指導においても優れた教材になると考える。本発表では、多様な習熟度(体育学部:英検準2級~5級程度、法学部:英検準1級~準2級程度)の学生が混在するクラスにおいて、学生の集中を維持するための映画を用いた文法・読解指導の実践例を紹介し、その成果を検証する。

 

所属: 国際武道大学体育学部

プロフィール: 津田塾大学大学院文学研究科修士課程修了(英語学専攻)。英語関連科目のほか、日本語表現法、留学生対象の日本語科目を担当。

 

 

 

 

映画英語教育学会(ATEM)第6回東日本支部大会プログラム

映画英語教育学会(ATEM)第6回東日本支部大会プログラム  

20151129日(日曜日)10:00 ~ 18:10

麗澤大学東京研究センター(西新宿・アイランドタワー4

10:0010:20 総会・開会の辞              
10:3011:50 「映画と文学・文化研究」発表1「『グラン・トリノ』に描かれた珠玉の愛の姿」発表者:藤田 久美子     (白梅学園大学)発表2Children of Men 『トゥモロー・ワールド』(2006)に見る難民のイメージ

発表者: 日影 尚之  (麗澤大学)  

昼食 (70分間「授業にお薦めの映画」紹介
13:0014:20 特別講演                                                         (90)『オセンティックなリスニング教材開発:デ集からタスク作成まで』演者  小林 敏彦国立大学法人 小樽商科大学大学院商学研究科

アントレプレナシップ攻(門職大学院ビジネス

スクル)教授

休憩 (10分間)
14:3015:50 「映画英語教育研究」発表3Lost in Translation (2003)の作品理解に欠かせない重要場面はどこか― 映画英語教育における場面選定と、その基準に関する考察 ―発表者:小泉 勇人  (早稲田大学大学院)             

発表4映画を利用して分析するラグビー・ヘッドコーチ Eddie Jones氏の英語

発表者:吉田 雅之  (早稲田大学)             

休憩 (10分間)
16:0018:00  「映画と言語研究」発表5会話における平叙疑問文の機能」発表者:原田 知子 (武蔵野音楽大学)             発表6So you don’t read Runway?: How Declarative Questions Work

発表者:渡邊    (麗澤大学)           

発表7 映画で学ぶ「行為解説」の進行相」

発表者:藤枝 善之(京都外国語大学・短期大学)

 

18:0018:10 閉会の辞

特別講演:13:00~14:20

 

研究発表要旨

映画英語教育学会(ATEM)第6回東日本支部大会(20151129

 麗澤大学東京研究センター(西新宿・アイランドタワー4階)

               

研究発表110:30~11:10

「『グラン・トリノ』に描かれた珠玉の愛の姿」

藤田久美子 (白梅学園大学・短期大学非常勤講師)

クリント・イーストウッド監督作品『グラン・トリノ』は、朝鮮戦争の従軍経験を持ち、かつてフォード社の組立工であった偏屈な老人が主人公である。人種偏見の持ち主であった彼は、隣人であるアジア人の若者との関わりを通して人間性を取り戻し、残された短い時間をこの若者とその姉のために使うことになる。そして、彼は、あることから窮地に陥ったこの姉と弟を救うため、彼らに最大の贈り物―自分の命―を贈る。本発表では、彼の偏屈な、閉鎖的な性格の原因であったと思われる朝鮮戦争での従軍経験を考え、その後の一種の心的障害(PTSD)が、アジア人の若者たちとの関わりによってどのように解決されていくのかを考えたいと思う。また、彼の最期の行為の意味を考え、彼の人生の意味について考えたい。

 

研究発表211:10~11:50

「映画Children of Men 『トゥモロー・ワールド』(2006)に見る難民のイメージ」

日影尚之(麗澤大学)

映画Children of Men (邦題『トゥモロー・ワールド』)(2006)が描くのは、新生児誕生のニュースが18年間も聞かれない、テロや紛争が蔓延し、多くの国・地域が荒廃し、イギリスに押し寄せる難民(“fugees”)が容赦なく強制収容されるような荒涼とした世界である。名のついた登場人物のほとんどが死ぬが、出産して新生児とTomorrow号に乗る黒人女性Keeに前途を見る読みも可能ではある。本発表では、スラヴォイ・ジジェクらが指摘するように、この映画で重要な、名もなき社会的弱者としての難民の描き方を中心に考察したい。

 

研究発表314:30~15:10

Lost in Translation (2003)の作品理解に欠かせない重要場面はどこか

― 映画英語教育における場面選定と、その基準に関する考察 ―」

小泉 勇人(早稲大学文学研究科博士後期課程)

「『腑に落ちること』、すなわち知的発見を得るところにある」英語の授業 (山田 2005)を目指すとき、映画英語教育における場面選定は一つの課題であると言える。選定する場面によっては、「英語学習」に加えて「物語研究」としての側面が立ち上がる場合もあり、知的発見が多層的に見出される余地が発生するからである。つまり、「英語学習」と「物語を理解する醍醐味」が連動することによって、学習者側の「腑に落ちる感覚」がより促進されるのではないだろうか。場面選定の基準については、例えば天沼(1996)、そして小林(2003)によって既に整備されているように思われる。それらを参考としながらも、その上で、本発表では「作品理解に欠かせない要素を備えていること」を新たな選定基準として提案してみたい。具体的にはLost in Translation (2003) における特定の場面を取り挙げ、その選定理由を検証する。加えて、その場面で交わされる英語の台詞を学習する際に注意を要する点についても論じたい。

 

研究発表415:10~15:50

「映画を利用して分析するラグビー・ヘッドコーチ Eddie Jones 氏の英語」

吉田雅之(早稲田大学)

先般のW杯で活躍したラグビー日本代表のヘッドコーチを務めていた Eddie Jones 氏の英語には、かなりのクセがある。彼の英語は3種類に分類されるオーストラリア英語の中で最もなまりの強い broad Australian なので、慣れていない人の耳には時として英語に聞こえない程である。英語学習者がこのような英語をすらすらと理解する必要はないのだが、TOEIC 受験時にも様々な英語を聴く機会のある現在、この英語をある程度まで把握しておくことは有用であろう。英語史の観点からは、約200年前にオーストラリアへ移民した英国人のうち、かなりの人数が囚人であったこと、また彼らの大部分が労働者階級であったために、Cockney accent が豪州英語の成立に大きな影響を与えたことを指摘することができる。本発表では映画を通してCockney accent, broad Australian の音韻面における類似性を確認した後、Jones 氏の英語と比較検討し、映画英語とニュース英語の併用が有効であることを指摘したい。

 

研究発表516:00~16:40

「会話における平叙疑問文の機能」

原田知子(武蔵野音楽大学)

会話では、“You like it?”のように、平叙文の語順のまま上昇イントネーションで発音する「平叙疑問文」がよく使われる。yes-no疑問文を咄嗟に作れないレベルの英語学習者が会話で平叙疑問文を使うことがあるが、平叙疑問文はyes-no疑問文の代わりにいつでも使えるわけではなく、すでに話題になったことを確認する、驚きなど強い感情を表す、相手に依頼するなどの機能がある。また、二人称でよく使われる、応答にはyesが期待されることが多いなどの特徴を持つ。この発表では、映画のシナリオで実際の用例を分析し、特に教師の発話における平叙疑問文の様相を明らかにしたい。

研究発表616:40~17:20

      So you don’t read Runway?: How Declarative Questions Work

渡邊信(麗澤大学)

鈴木伊作(株式会社VSN、元麗澤大学大学院

いわゆるDeclarative Question (DQ、平叙疑問文)は口語英語の顕著な特徴である。本発表では、主にCarter & McCarthy (2006)およびHuddleston & Pullum (2002)の観察を基点とし、DQの働きを網羅的に考察する。DQの「傾き」、会話の含意、問い返し疑問文との相違点、非肯定表現anyの生起制限、”confidence markers”、 応答におけるyes-noなどを論ずる。またしばしばDQと混同される省略を伴う疑問文(e.g., You hungry?)の正体にも迫りたい。例文は主にThe Devil Wears Prada (『プラダを着た悪魔』)から引用する.

【参考文献】

Carter, R., & McCarthy, M. (2006). Cambridge grammar of English. Cambridge University Press.

Huddleston, R., & Pullum, G. K. (2002). The Cambridge Grammar of the English Language. Cambridge: Cambridge University Press.

 

研究発表717:20~18:00

映画で学ぶ「行為解説」の進行相

藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)

本発表の目的は「行為解説」を表す進行形の基本概念、コア・イメージを考察し、既存の説に新たな選択肢を加えることである。毛利(1980)は、Austin(1975)の発話行為論で使われた定型式 “In saying x, I was doing y.”を利用して以下の結論を導き出している。すなわち、「英語では、行為AをBといいかえることによって<Aの内容を解説>するとき、Bの部分に進行形が用いられる」。例外扱いされることの多いこの用法は、進行形全体の枠組みの中でどう位置づけられるべきか。映画の用例を見ながら、「行為解説進行相」の本質に迫りたい。

 

第6回映画英語教育学会(ATEM)東日本支部大会特別講演のご案内

映画英語教育学会(ATEM)東日本支部会員各位

11月29日(日)に開催されます第6回映画英語教育学会(ATEM)東日本支部大会の特別講演をご案内申し上げます。今回は、映画を利用した英語学習教材開発に精力的に取り組まれ、多方面でご活躍されていらっしゃいます小林敏彦先生(国立大学法人 小樽商科大学院研究科教授)をお迎えして、オーセンティックな教材とは何か、そしてその開発のコツについて貴重なお話を伺います。皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

*大会研究発表応募締切は10月18日となっており(氏名・所属・連絡先(メールアドレス)・発表概要(日本語300字程度/英語200語程度)を「映画英語教育学会東日本支部 大会準備委員会」ej-seminar@atem.org 宛)、発表はATEM会員であればどなたでも応募可能です。なお、本年度会費が未納の方は、出来る限り早急にご納入いただきますようお願い申し上げます。

講演 『オーセンティックなリスニング教材開発:データ収集からタスク作成まで』
講演者 小林敏彦 KOBAYASHI Toshihiko
国立大学法人 小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(専門職大学院ビジネススクール)教授

発表要旨
洋楽、洋画、TVドラマ、車内放送、館内放送、生の会話、インタビューなど身近にあるオーセンティックな英語の音を費用をかけずにそのままリスニング教材として授業で活用するための全プロセスを提示する。データの収集、データの選抜、タスクの作成の各段階を具体的に例示し、詳細に解説し、教材の実物として、私が過去13年間担当してきた小樽商科大学の教職科目「英語科教育法III(教材開発論)」の受講者が作成した授業配布用のハンドアウトの実物をすべて発表会場に持ち込み、一人でも多くの方々に実際に手に取ってご覧いただく予定である。受講生の中には現在中学、高校、大学で活躍し、教科書の執筆をしている卒業生もおり、全国の教職課程の中でもユニークな内容となっている。教員自身がオーセンティックな教材開発に積極的に取り組み、現場のニーズに合致した教材を授業で使用することで、自身のモチベーションも上がることを実感していただきたい。

プロフィール
小樽商科大学商学部経営法学コース卒、ハワイ大学大学院英語教育研究科修了(MA in ESL)
ハワイ州会議通訳者免状(同時・逐次)4種全取得
ハワイ大学日本語講師を経て、現在に至る。
チャールズ皇太子夫妻来日記念第一回ブリティッシュカウンシル主催英語スピーチコンテスト学生の部全国第2位(1986年)。
コバ英語ジム(KEG: KOBA English Gym) および口語英文法研究会口語英文法研究会(CEG: Colloquial English Grammar Circle)主催。
3M(Media/Movie/Music)を活用した「わかりやすく(Clear)、おもしろく(Interesting)、ためになる(Practical)授業」を心がけている。