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ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部2019年度夏期例会   研究発表募集のお知らせ

ATEM東日本支部会員の皆さま、
元号も令和と改まり新年度が深まる中、お忙しくお過ごしのことと存じます。さて、2019年度のATEM東日本支部夏季例会に向け、研究発表を募集致しますので、以下にご案内申し上げます。どうぞ奮ってご応募ください。

例会日時:6月16日(日)、13:00~(予定)
会場:早稲田大学14号館514教室 (従来の麗澤大学 東京研究センターとは異なります。ご注意ください)
発表募集〆切:5月10日(日)

応募内容:例会テーマは特に固定はしておりません。「映像メディア英語教育学会」という学会名が示す通り、各種映像/音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。領域も授業実践、教材開発、英語教育論と幅広く捉えていただければと思います。ご不明な点などあればご相談ください。なお、発表時間は、発表(約)20分とし、その後の質疑応答・発表者交替時間を含め、(約)40 分とします。

研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に記載し,ATEM東日本支部宛 ej-seminar@atem.orgに送信してください。

1. 発表題目(日本語発表の場合は日本語,英語発表の場合は英語で)
2. 発表者全員の氏名
3. 発表者全員の所属
4. 連絡先(代表者のメールアドレス,緊急時連絡先電話番号(携帯電話番号等))
5. 発表概要(400字以内、英語での発表は200 words 以内)

ATEM(映像メディア英語教育学会)[旧称:映画英語教育学会] 東日本支部企画委員

2019年ATEM東日本支部春季例会

日時:3月24日(日曜日)午後1:00~5:25

会場:麗澤大学東京研究センター

新宿アイランドタワー4F新宿西口徒歩8分


13:00~14:00 講演

赤塚祐哉(早稲田大学本庄高等学院)
「国際バカロレアの英語授業における映像メディアの
活用実態と可能性」

14:30~17:25 研究発表

*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org

*事前申し込みの必要はありません。

*参加費無料(例会終了後、懇親会を予定しています。)

プログラムはこちら

映像メディア英語教育学会(ATEM)東日本支部2018年度支部大会研究発表募集のお知らせ

ATEM東日本支部会員の皆さま、

秋学期始めにさしかかりつつあり、皆様お忙しくお過ごしのことと存じます。 さて、2018年度ATEM東日本支部大会の研究発表を募集致しますので、ご案内申し上げます。皆様、奮ってご応募ください。

支部大会 日時:1216日(日)1000

会場:麗澤大学研究センター(新宿アイランドタワー4F

大会テーマ:
テーマは特に固定しておりません。映画、テレビドラマ等、少しでもメディアに関連していれば範囲内であることと、そこに英語教育が関連していれば受け付けます。

発表募集〆切:114

研究発表募集要項 以下の必要事項を電子メール本文に記載しATEM東日本支部宛 ej-seminar@atem.orgに送信してください。

1.発表題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で)発表時間は質疑応答を含めて 40 分程度です。

2.発表者全員の氏名

3.発表者全員の所属

4.連絡先(代表者の住所、メールアドレス、電話番号)

5.発表概要(400 字以内、英語での発表は 200 words 以内)

映像メディア英語教育学会  東日本支部企画委員

ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部 2018年度夏季例会のお知らせ

<2018年6月24日(日曜日)13:30~17:50 / 会場:麗澤大学東京研究センター >

 

プログラム(発表要旨は本ページ下部に記載されています。)

※印刷用はこちら

 

  1. How to Incorporate Japanese Movies and Foreign Movies with Japanese Subtitles in a Content-based Reading Class (13:30-14:10)

Keita Yagi (International Christian University)

 

  1. 映画『古都』(The Old Capital)に於ける文化の多様性―MCDB― (14:10-14:50)

塚田三千代(翻訳家・映画分析家)

 

  1. 「英語嫌い」を克服させるための動画アプローチ(実践報告)(14:50-15:30)

中村佐知子(中央学院大学)

 

<20分間休憩> (15:30-15:50)

 

  1. 実写版映画併用による Anne of Green Gables の作品分析 (15:50-16:30)

石井英津子(東京女子医科大学,共立女子大学)

 

  1. 実践報告:高校におけるEdmodoの活用について (16:30-17:10)

濵中啓子(東京都立両国高等学校・附属中学校)

 

  1. Stereotypes, myths, misconceptions and realities:

Representations of martial arts and Japanese culture through the film and media

of the west and Japan in a CLIL based English class. (17:10-17:50)

Barry Kavanagh (Tohoku University)

 

*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org

*事前申し込みの必要はありません。

*参加費無料(例会終了後、懇親会を予定しています。)

 

会場:麗澤大学東京研究センター

http://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html

東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

 

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2018年度夏季例会 発表要旨

 

  1. How to Incorporate Japanese Movies and Foreign Movies with Japanese Subtitles in a Content-based Reading Class (13:30-14:10)

Keita Yagi (International Christian University)

 

This case-study presentation will report on a university level content-based academic reading course, which aims to teach content as well as reading strategies by using authentic texts. This is a core course for freshmen students at a bilingual university in Tokyo and treats two different content areas each term: educational values and argumentation (critical thinking) in the spring term, intercultural communication and issues of race in the autumn term, and ethical issues and visions of the future (peace studies) in the winter term. Although the classes were conducted in English only, the presenter used two Japanese movies and two foreign movies with Japanese subtitles in the final classes. These movies allowed students to apply concepts they had read about and to discuss the texts in more depth. After reviewing the role of L1 in the second language learning classroom, he will explain which movies he chose for which topics and how he presented these movies to the class, discussing the advantages and disadvantages of this approach.

 

  1. 映画『古都』(The Old Capital)に於ける文化の多様性―MCDB― (14:10-14:50)

塚田三千代(翻訳家・映画分析家)

 

映画は電波で動く映像の連続体として、製作された時代の社会状況や文化事情をふまえてリメイクされるのは然るべきである。一方、小説は紙媒体の文字で在る限りでは、同一次元に存在し続けることができる。

『古都』(2016年版)は川端康成の小説に基づく第3作目で、初作に比べると‘大きい差異’がある。双子姉妹の千重子と苗子が娘を持つ20年後の現在に置き換えられ、彼女たちの娘の舞と結衣が人生のターニングポイントで悩む姿をクローズアップして映像化する。古都とは何か。小説や映画(1963&2016)で、その見るものと見られるものをどう表現しているかを考察する。

本映画は「映画と文化データベース」(MCDB)に所収してある。

http://home.d03.itscom.net/mkart/pg71.html

 

  1. 「英語嫌い」を克服させるための動画アプローチ(実践報告)(14:50-15:30)

中村佐知子(中央学院大学)

 

大学での英語指導において、「英語嫌い」の学生に対してどのように英語に興味を持たせ、その面白さに気づかせ、かつ英語力を上げるか、というのは担当講師にとって大きな課題である。そうした学生に対し、オンライン動画を用いた英語の授業を実施することは、下記の理由から非常に有効であると考える。

1) 学生の興味に沿った動画素材を使用することで、内発的動機づけが高まる。

2) 初心者レベルの学生であっても、Authenticな英語に触れられる。

3) トップダウンプロセスを駆使して内容を理解することができる。

4) 集中力が持続する。

5) 語彙習得の際の印象づけができる。

6) Non-verbalコミュニケーションの要素を学び、それを自身のプレゼンテーションに活かすことができる。

7) 英語の動画が「理解できた」喜びから新たな学習意欲が生まれる。

オンライン動画を用いた授業実践例の紹介、学生の反応、今後の課題等を発表する。

 

  1. 実写版映画併用による Anne of Green Gables の作品分析 (15:50-16:30)

石井英津子(東京女子医科大学,共立女子大学)

L.M. Montgomeryの代表作である『赤毛のアン』(Anne of Green Gables, 1908) の原書に対する理解を深めるにあたって、実写版映画を併用して文学の授業や英語教育を行うことは効果的である。本発表では、1985年にカナダで公開された映画Anne of Green Gables(Kevin Sullivan監督)に注目した。原書における風景描写や文化的時代背景(住居:Green Gables、服装:Puffed sleeves、髪型:Pompadour、学校の様子や近所との付き合いなど)が、映画を観ることで、より色彩豊かでかつ躍動的なイメージとして捉えられやすい。また、原書と映画において異なって描写されるシーンを通じて、そこに秘められた作者Montgomeryの意図やメッセージがより一層強調される。本発表では実写版映画を併用することがより効果的と思われる点について具体例をあげて考察する。

 

  1. 実践報告:高校におけるEdmodoの活用について (16:30-17:10)

濵中啓子(東京都立両国高等学校・付属中学校)

 

授業内だけでなく、授業以外の場面でも英語でのコミュニケーション活動が継続して行われることを期待して、SNS機能を持つEdmodoの利用を試みている。今回の発表では、Edmodoの概要と、高校一年生向けの講座でどのように利用しているのかを報告する。

 

  1. Stereotypes, myths, misconceptions and realities:

Representations of martial arts and Japanese culture through the film and media of the west and Japan in a CLIL based English class. (17:10-17:50)

Barry Kavanagh (Tohoku University)

 

The word stereotype comes from the Greek “stereos” meaning “firm or solid” and “typos” meaning “impression”. Stereotypes can be both positive and negative. Some of these stereotypes can be found in Western films that depict Asian culture and its martial arts and in Hollywood movies characters such as Mr Miyagi from the karate kid are represented as wise, mystical and Zen like.

This presentation will give an account of a class that combines advanced Japanese learners of English with foreign exchange students. The course examines some of the stereotypes and misconceptions of martial arts and Japanese culture, through both western and Japanese movies and television media from the 1960’s to the present day.

Utilizing a CLIL framework, students were given the scaffolding they needed to discuss, debate and present on themes such as film characterization of Asians, misconceptions about martial arts and orientalism in western media. The multicultural and multinational make-up of the class lent itself to a cross-cultural comparison of Japanese and western view of martial arts and Japanese culture and how it has evolved and changed in the past fifty years.

 

ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部2018年度夏期例会  研究発表募集のお知らせ

ATEM(映像メディア英語教育学会)東日本支部2018年度夏期例会  研究発表募集のお知らせ

ATEM東日本支部会員の皆さま, 新年度も本格的にスタートし,お忙しくお過ごしのことと存じます。さて,2018年度ATEM東日本支部夏季例会の研究発表を募集致しますので,ご案内申し上げます。皆さま,奮ってご応募ください。

例会日時:6月24日(日)13:00~

会場:麗澤大学 東京研究センター(新宿区西新宿6丁目5-1,新宿アイランドタワー4F)

発表募集〆切:5月6日(日)

(例会テーマは特に固定しておりません。各種映像・音声メディアと英語教育が関連していれば受け付けます。)

研究発表募集要項:以下の必要事項を電子メール本文に記載し,ATEM東日本支部宛 ej-seminar@atem.orgに送信してください。

1. 発表題目(日本語発表の場合は日本語,英語発表の場合は英語で) [発表時間は,発表・質疑応答・発表者交替時間を含めて 40 分程度です。]

2. 発表者全員の氏名

3. 発表者全員の所属

4. 連絡先(代表者のメールアドレス,緊急時連絡先電話番号(携帯電話番号等))

5. 発表概要(400字以内、英語での発表は200 words 以内)

ATEM(映像メディア英語教育学会)

[旧称:映画英語教育学会ATEM] 東日本支部企画委員

 

 

2018年映画英語教育学会(ATEM)東日本支部春季例会のお知らせ

日時: 2018年3月25日(日) 13:00開会
会場: 麗澤大学東京研究センター  新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4F(新宿西口徒歩10分)

プログラム詳細(印刷用データはこちら)

【パネル・ディスカッション】 13:00~14:30

映画英語教育におけるトップダウン・ボトムアップ手法の可能性

―4技能の向上からクリティカル・シンキング、専門分野の講義まで―

司会パネリスト:

スプリング・ライアン(東北大学)

清澤香(国際基督教大学)

吉田雅之(早稲田大学)

本パネル・ディスカッションでは、映画を英語教育に取れ入れる際、トップダウン(映画を決めてからレッスンをそれに合わせて作成)とボトムアップ(元々のレッスンがあって、レッスンをサポートするように映像を使用)という二つの方法があることを紹介した上で、それぞれの導入方法における問題点と考慮すべき点について話す。トップダウン・ボトムアップのそれぞれの実例を取り上げ、実際のレッスンを作成する際に、どのような注意などが必要かを紹介する。トップダウンの実例として、映画やTVドラマを1年生の聴解・作文・スピーキング練習として使うレッスンなどを紹介する。ボトムアップの実例として、発音レッスンとクリティカル・シンキングのレッスンなどを紹介する。パネリストの経験に基づいて、これまでの問題や対策について話し、将来の可能性(ネット活用など)についても話す。その後は質疑応答を行いながら、フロアの皆様と話し合う。参加者全員が映画英語教育の現状を把握し、今後の自身の教授法を考えるきっかけになれば幸いである。

【休 憩】 14:30~14:40 (10 分間)

【研究発表】 14:40~17:10

※ 研究発表につきましては、質疑応答・発表者交替の時間も含めての時間表示になっております。

1.小嶺智枝(明治大学) 14:40~15:10

英米児童文学を読む ―児童文学教材と映像を通して―

初級英語選択科目(Reading)において、私は簡素化・短縮された英米児童文学教材を使用しております。Anne of Green Gables, Peter Panや The Borrowersなど誰もが知っている児童文学を読み、映像活用によって更なる文脈の理解度を増すことを目標とします。この発表では、児童文学と映像を比較しながら読解力・思考力を高める練習方法を紹介させて頂きたいと思います。

【休 憩】 15:10~15:20 (10 分間)

2.木下律子(創価大学大学院 博士後期課程2年) 15:20~15:50

Harry Potter and the Deathly Hallows (2007) における死生観

  ―映画と原作にみる二つの“Death”―

「ハリー・ポッター」シリーズ最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝』(Harry Potter and the Deathly Hallows, 2007)において、「死」が様々な角度で描かれている。原作の第21章では、登場人物が死を擬人化した物語を朗読する。一方映画では朗読と同時に、アニメーションによって死が視覚化される。作者J. K. Rowlingは映画のシナリオや演出には携わっておらず、映画監督のDavid Yatesは本作について、原作のディテールをなるべく入れることに気をつけたと語っている。しかし映画と原作を比較すると、映画の方では死についての言語表現が異なり、映画独自の演出効果が加わっていることが分かる。そのため死をどのような姿形で捉え、死後の世界をどのような思想に基づいて表現するのかという点で映画と原作では大きな違いが生じるのではないだろうか。本発表では映像のメタファーの視点から、映画と原作における“Death”の相違点を明らかにし、それぞれの “Death”に対するイメージの文化的背景や、Rowlingの死生観について考察する。

【休 憩】 15:50~16:00 (10 分間)

3.鈴木政浩(西武文理大学) 16:00~16:30

PCフリーソフトを活用した映画教材開発の一例

本発表は,PCで使用可能な無料画面キャプチャを使った洋画の教材作成の実際と,これらの教材を使用した授業実践例を紹介することである。DVDのリッピング(データの吸出し)には著作権法上の制限があり,その後のデータ加工も極めて複雑である。本発表ではPCの画面を音声を含め動画で保存することができるフ リーウエアを用いた。対象者は都内の大学生25名,授業実施期間は2017年10月か ら2018年1月であった。対象者は授業者があらかじめ切り出したDVDの英語字幕と日本語字幕の動画を見ながら字幕の内容理解と比較検討をした後,英語音声の オーバーラッピングに取り組み音声を録音した。授業者は動画編集ソフトを使用し,動画にBGMと学生の音声を重ね鑑賞した。個別の取組がメインである点については好評であったが,3名以上のグループワークを実施する環境が得られなかった。当日はこの課題を克服する方法についても言及したい。

【休 憩】 16:30~16:40 (10 分間)

4.吉田雅之(早稲田大学) 16:40~17:10

逐語訳ではない作文教育を目指した二ヶ国語ニュース利用

英作文授業の初級レベルでは「与えられた日本語を英訳する」パターンが多いので、中級レベルに進んで自由英作文する際にそのクセが抜けず、「和英辞典に載っているから、この英語表現でいいはずだ」などと主張する学生がいる。しかしこの方法で満足してしまうと不自然な英語表現が残ってしまう。発表者は中級レベルで「データを用いた英語プレゼンを行う」授業を担当する際、このような弊害をなくすため、NHKの日本語ニュースがどう英訳されているか(同時通訳ではなく予め英語訳が用意されている場合に限る)を分析させる練習を一部で取り入れている。手法としては(1)まず学生に日本語原稿を英訳させ、(2)次にその英訳と、プロの英訳を比較させる(時間があれば dictation させる)ことにより、(3)日本語を英語に直しただけでは分かりやすい英語にならない場合があることに気づかせる。(4)その結果、添削指導を学生が積極的に受け入れるようになる。

*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org)*事前申し込みの必要はありません。

*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。

懇親会  参加を希望される方は、受付にてお申し出ください。

 時間: 18:00~20:00

場所: CHINADOLL 新宿アイランドタワー店

参加費: 4,000 円 ☆中華コース飲放題付き☆ (受付時にお支払いをお願いいたします。)

ATEM 会員募集 皆さまのご入会をお待ちしております! 入会を希望される方は受付にお申し出ください。

会場:麗澤大学東京研究センターhttp://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html 東京都新宿区西新宿 6-5-1 新宿アイランドタワー4 階 新宿駅西口より徒歩8分

第8回映画英語教育学会(ATEM)東日本支部大会プログラム

印刷用データ(プログラム)はこちら

【開会の辞/総会】 10:00~10:15(ATEM会員のみ)
【休 憩】 10:15~10:20 (5分間)
※ 研究発表につきましては、質疑応答・発表者交替の時間も含めての時間表示になっております。
【研究発表】 10:20~12:00  
1. 大月 敦子 (専修大学)10:20~10:45
「幼児・児童英語母語話者の『Be動詞』の語法文法について」
本研究では、映画英語の『Be動詞』コーパスを作成している。特に現在は、幼児・児童の英語母語話者を中心に分析を進めている。『Be動詞』は意味的に最も抽象度が高い動詞であるが、進行形や受動態の文法的用法に使われる頻度が高く、それ以外は、定型表現的用法が多数を占めていることが分かってきた。そこでそれらの分析と共にアニメ映画「ミスター・インクレディブル」“The Incredibles” (2005) の『Be動詞』コーパスを紹介しながら、文法・語法の視点から発表する。

2. 清澤 香 (国際基督教大学)10:45~11:10
「クリティカル・シンキングの授業導入」
クリティカル・シンキングはTESOL等の幅広い分野で用いられる頻度の高いトピックの一つであるが、今回は、YouTubeからの動画を使った授業冒頭での導入を紹介する。このアクティビティを通して、クリティカル・シンキングとは何かを考え、論理的思考に基づく問いかけの姿勢を意識させることを目指す。

3. 塚田 三千代 (映画アナリスト・翻訳家)11:10~11:35
「『映画と文化データベース Movie and Culture Database (略称:MCDB)』について」
MCDBの内容、アクセス方法を紹介します。
URL:http://home.a03.itscom.net/mtart/index.html 他。
参加者はスマホ対応携帯電話、またはi-phoneをご持参ください。

4. 藤田 久美子 (進学塾トーマス講師・元白梅学園大学講師) 11:35~12:00
「映画 『ブルックリン』 (2015) に描かれた一人の移民女性の成長と自立」
『ブルックリン』は、第二次大戦後間もない1950年代に、希望に満ちた未来を求めて、新天地アメリカ(ニューヨーク)へと渡った一人の若いアイルランド人女性を主役に、彼女が、新しい環境の中での様々な苦労を経験しながら、アメリカ市民として生きていく人生を選んでいくまでの過程を描いている。本発表では、彼女の成長の意味を考え、同時に、原作にも触れながら、当時の移民とはどのようなことであったのかを考えたいと思う。

【昼 食】 12:00~13:00 (60分間)

【基調講演】 13:00~14:30
講 師:  角山 照彦  広島国際大学看護学部教授
講演タイトル:  映画・ドラマを活用した英語テキスト開発
― Learn English with “Titanic” 出版までとこれから ―
≪講演要旨≫
本講演では、映画やドラマといったオーセンティックな映像素材を活用した英語テキスト開発における実際の制作過程や必要となる手続きについて解説すると共に、今後のテキスト開発の方向性や課題について触れる予定である。映画英語教育を実践している教員の中には、その実践で得られた成果や知見を学会で発表するだけでなく、開発教材をテキストとして出版したいと願う人も多いことであろう。しかし、映画会社との権利許諾処理など映画特有の手続きがあり、通常のテキスト開発と比べ往々にして敷居が高くなっている。そこで、教材開発に関心を持つ教員向けに、筆者が試行錯誤の末、映画『タイタニック』を活用した英語テキストであるLearn English with “Titanic” を出版するに至るまでの過程を紹介する。また、同書を例にとりながら、「総合教材」という側面が強い映画の活用法を昨今のキーワードである学力の多様化やアクティブラーニングへの対応に焦点を当てて提示していく。

【休 憩】 14:30~14:40 (10分間)
【研究発表】 14:40~15:35

5. 【招聘】 小林 敏彦 (小樽商科大学大学院)14:40~15:10
「現実の英語と映画の英語の9の相違点:音声、語彙構文、語用論的特徴の比較」
映画の英語が現実の映画で使われる英語とは同一でないことは、誰もが認めるところであるが、本発表では、何がどの程度異なるかを、音声的、語彙構文的、語用論的特徴に着目し、以下9の相違点を特定する:音声的特徴(発音が明確である、標準語で話されている、流暢で言い間違いがない)、語彙統語的特徴(コミュニケーション方略がない、語彙選択が的確、政治的に正しい語彙選択)、語用論的特徴(意味が明白、発話中の自己修正がない、対話が誤解なく進む)。これらの特徴は、エンターテーメントとしての媒体であるがために、必然的に発生するものであるが、各実例を、You-Tubeと映画の場面を提示して比較する。映画を日々授業で活用している教員は、現実の英語との相違点を理解し、学習者に系統立てて伝えることが大切であると考える。

6. 吉田 雅之 (早稲田大学)15:10~15:35
「歴史言語学からみた人名表記」
日本人は欧米の人名表記をする際に、なるべく原語に忠実であろうとするので、「英語読み」とは別のカタカナ表記が人名の場合には存在し、そこにヨーロッパ各国語の特色を垣間見ることができる。また歴史文化面をさかのぼった場合にも、メディアを通じて我々は多民族・多文化を背景とする映像にごく普通に接しているため、キリスト教やギリシア・ローマ神話にさかのぼる人名は当然として、それ以外の影響も英語圏のメディア・コンテンツの中で垣間見ることができる。今回の発表では英語で人名に接した場合にも確認できる各国語の特徴を、歴史比較言語学・音声学・正書法をからめつつ、探っていきたい。一例としては、『ファインディング・ニモ』の「ニモ」をさかのぼりつつ、関連映像・関連表現に言及する。

【休 憩】 15:35~15:40 (5分間)

【研究発表】 15:40~16:55
7. 小泉 勇人 (東京工業大学) 15:40~16:05
「ウディ・アレン映画で英語教育のススメ ―Magic in the Moonlight における魔法の正体―」
映画を使用する英語授業においては、どのような作品を選択し、どの場面を学習に用いれば良いかという課題がある。この課題は、学習者の興味関心を高め、学習動機付け強化の可能性を探る上で取り組み続ける意義があるだろう。授業の目的により作品/場面選択の多様性がある一方で、本発表が作品/場面選択の基準とするのは、英語学習への効果のみならず、学習者にとって知的な刺激となる問(学術的な問)が投げかけられている作品であるか、そしてその作品における物語構造に極めて重要な意味を持つ場面であるかどうかである。その基準を踏まえた上で本発表が授業への導入を提案する作品は、ウディ・アレン監督によって製作された一連の作品群である。発表ではまず、多くのアレン監督作品に共通する特質を分析しながら、映画英語教育においてアレン作品を採用する意義について論じる。次にケーススタディとして『マジック・イン・ムーンライト』(Magic in the Moonlight, 2014)を取り上げる。この作品を授業で用いる際にどの場面を選択できるか、どのように物語の分析を行い、それを適宜紹介することで学生の興味関心を高めることができるのかを検討する。とりわけここでは、この作品を通じてアレンが観客側に投げかける刺激的な問の一つ、「果たして優れているのは、人間の知恵の結晶とも言える奇術/手品か、生まれついての才能である魔法/霊能力のどちらか」を中心に論じる。

8.清水 純子 (慶応義塾大学) 16:05~16:30
「シネマデータベース構築の留意点と使用方法」
映画は、内容の完成度の高さと話題性において、授業用映像の王者である。『シェヘラザードのシネマデータベース』は、映画を英語教師および映画研究者向けの最もわかりやすい資料として、手軽に無料で閲覧できるネット上の媒体である。本発表は、格調の高さと都会的センスで注目度の高い『ニューヨーク映画批評家協会賞』(New York Film Critics Circle Awards)「作品賞」82本を作成した経験をふまえて、シネマデータベース構築の留意点とその使用法について披露する。

9. 日影 尚之 (麗澤大学) 16:30~16:55
「食の映画で学ぶことばと文化 ―『マダム・マロリーと魔法のスパイス』 (The Hundred-Foot Journey, 2014) の場合」
 高校生が大学での学びを知るための「出張講義」の教材として、高校1~2年生を対象に作成した内容について紹介する。具体的作品としては、食に関する多くの映画のうち、今回は『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(The Hundred-Foot Journey, 2014)について考えたい。インドから欧州に来た移民やフランス人が英語を話す設定なので、ネイティブではない日本の英語学習者と多少共通点があるかもしれない。この映画の監督ラッセ・ハルストレムは北欧出身だが、アメリカにも進出して映画を作成しており、食とhome(故郷)および母親の記憶など、同監督の『ギルバート・グレイプ』(What’s Eating Gilbert Grape, 1993)や『ショコラ』(Chocolat, 2000)などとも比較すると興味深いと思う。

【休 憩】 16:55~17:05 (10分間)
【研究発表】 17:05~17:30
10. 【招聘】 藤枝 善之 (京都外国語大学・短期大学) 17:05~17:30
「The定冠詞! ―映画で英文法を楽しむ―」
作品のタイトルでThe Godfatherは頭に定冠詞が付くのに、Titanicは無冠詞になっている。これはなぜだろうか? 英語のノンネイティブが直感で答えられない問いに、ネイティブ・スピーカーがDVDの特典映像で「懇切丁寧に」答えてくれる。しばしば、聞き手が初めて遭遇するもの(新情報)に話し手がtheを付けるが、それはなぜだろうか? 映画のいくつかのシーンを見ることで、その共通項をあぶり出してみたい。また、「特定のものにtheを付ける」という伝説は本当だろうか? I am like a flame in the rain. — Sabrina のthe rainは特定の雨を指すのだろうか? 本発表では、映画を楽しみながら、謎だらけの定冠詞の核心に迫りたい。

【閉会の辞】 17:30~17:40

≪懇親会≫ 参加を希望される方は、受付にてお申し出ください。
時間:18:00~20:00
場所:CHINADOLL 新宿アイランドタワー店
参加費:4,000円 ☆中華コース飲放題付き☆(受付時にお支払いをお願いいたします。)
≪ATEM会員募集≫
皆さまのご入会をお待ちしております! 入会を希望される方は受付にお申し出ください。

2017年映画英語教育学会(ATEM)東日本支部 第8回支部大会のお知らせ

日時: 2017年12月17日(日) 10:00開会
会場: 麗澤大学東京研究センター  新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4F(新宿西口徒歩10分)
プログラム詳細(印刷用データはこちら)

基調講演:13:00~14:30 

「映画・ドラマを活用した英語テキスト開発
-Learn English with “Titanic” 出版までとこれから-」
講師 角山照彦 広島国際大学看護学部教授

タイム 発表者(所属) タイトル
10:00~10:15 開会の辞/総会(ATEM会員のみ)
休憩 5分
10:20~10:45 ①大月敦子(専修大学)幼児・児童英語母語話者の『Be動詞』の語法文法について
10:45~11:10 ②清澤 香(国際基督教大学)クリティカル・シンキングの授業導入
11:10~11:35 ③塚田三千代(映画アナリスト・翻訳家)映画と文化データベースMovie and Culture Database (略称:MCDB)」について
11:35~12:00 ④藤田久美子(進学塾トーマス講師・元白梅学園大学講師)映画『ブルックリン』(2015)に描かれた一人の移民女性の成長と自立
12:00~13:00  昼食
13:00~14:30 基調講演 角山照彦 (広島国際大学)
映画・ドラマを活用した英語テキスト開発
-Learn English with“Titanic”出版までとこれから-
休憩 5分
14:35~15:05 ⑤(招聘)小林敏彦(小樽商科大学大学院)
現実の英語と映画の英語の9の相違点:音声、語彙構文、語用論的特徴の比較
15:05~15:35 ⑥(招聘)藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)
The定冠詞!― 映画で英文法を楽しむ
休憩 5分
15:40~16:05 ⑦吉田雅之(早稲田大学)
歴史言語学からみた人名表記
16:05~16:30 ⑧小泉勇人(東京工業大学)
ウディ・アレン映画で英語教育のススメ
ーMagic in the Moonlightにおける魔法の正体ー
16:30~16:55 ⑨清水純子(慶應義塾大学)
シネマデータベース構築の留意点と使用方法
16:55~17:20 ⑩日影尚之(麗澤大学)
食の映画で学ぶことばと文化ー『マダム・マロリーと魔法
のスパイス』( The Hundred-Foot Journey, 2014)の場合
17:20~17:30 閉会の辞
敬称略
参加費:無料/懇親会:17::40~19:30(4,000円)
連絡先 ej-seminar@atem.org   http://www.atem.org/higashinihon

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第8回 映画英語教育学会 東日本支部大会 基調講演 
2017年12月17日(麗澤大学東京研究センター)

「映画・ドラマを活用した英語テキスト開発
-Learn English with “Titanic” 出版までとこれから-」
角山照彦 広島国際大学看護学部教授

 本講演では、映画やドラマといったオーセンティックな映像素材を活用した英語テキスト開発における実際の制作過程や必要となる手続きについて解説すると共に、今後のテキスト開発の方向性や課題について触れる予定である。映画英語教育を実践している教員の中には、その実践で得られた成果や知見を学会で発表するだけでなく、開発教材をテキストとして出版したいと願う人も多いことであろう。しかし、映画会社との権利許諾処理など映画特有の手続きがあり、通常のテキスト開発と比べ往々にして敷居が高くなっている。そこで、教材開発に関心を持つ教員向けに、筆者が試行錯誤の末、映画『タイタニック』を活用した英語テキストであるLearn English with“Titanic” を出版するに至るまでの過程を紹介する。また、同書を例にとりながら、「総合教材」という側面が強い映画の活用法を昨今のキーワードである学力の多様化やアクティブラーニングへの対応に焦点を当てて提示していく。

プロフィール
山口県出身。ATEM前会長。京都大学法学部卒業、英国バーミンガム大学大学院英語学研究科修了〔Master of Arts〕、広島市立大学大学院国際学研究科博士後期課程修了〔博士(学術)〕。広島文教女子大学准教授を経て、現在に至る。専門は英語教育学。映画、ドラマといったオーセンティックな映像素材を活用した英語教材開発の他、CALLやLMSの活用に関心があり、主な著書に『映画を教材とした英語教育に関する研究』(ふくろう出版)、『「プラダを着た悪魔」で学ぶコミュニケーション英語』(松柏社)、『映画「タイタニック」で学ぶ総合英語』(成美堂)、『「グリー」で学ぶコミュニケーション英語1:ニューディレクションズ結成』(松柏社)がある。

2017年第8回東日本支部大会 研究発表募集のご案内

 

ATEM東日本支部会員の皆さま

9月に入り、皆様お忙しくお過ごしのことと存じます。

さて、第8回東日本支部大会の研究発表を以下のように募集致しますのでご案内申し上げます。皆さま奮ってご応募ください。

支部大会日時:12月17日(日)10:00~

会場:麗澤大学東京研究センター(新宿アイランドタワー4F)

研究発表募集要項

以下の必要事項を電子メール本文に記載し、10月6日(金)迄にATEM東日本支部宛 ej-seminar@atem.orgに送信してください。

1.発表題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で) (発表時間は質疑応答を含めて 40 分程度です)

2.発表者全員の氏名

3.発表者全員の所属

4.連絡先(代表者の住所、メールアドレス、電話番号)

5.発表概要(400 字以内、英語での発表は 200 words 以内)

6.応募締切: 10月 6日(金)

なお、原則として、パソコン画面投影用プロジェクターおよびスピーカー以外の発表用機器は、主催者側で用意できません。PCはご持参下さい(なるべくWindows PCをご利用ください)。

発表応募の送り先 映画英語教育学会(ATEM)東日本支部大会係 ej-seminar@atem.orgThis email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

Applicants for presentations are kindly requested to follow the guidelines below and to send applications via email to the ATEM EAST Branch. Deadline: October 6 (Fri.)

Qualification: The applicants are to be ATEM members whose membership fees have been fully paid.

Email address: Please send an email including all the following information to ej-seminar@atem.org

This email address is being protected from spambots.

You need JavaScript enabled to view it.

Guidelines

1. Presentation Title: The title is to be written in the language which will be used for the presentation. (Each presentation is to be approximately 40 minutes long, including the Q & A session.)

2. Name(s) of all members who participate in the presentation.

3. Affiliation(s) of each member

4. Contact Information: Address, email address & phone number of the head presenter are to be given

5. Abstract: An abstract is to be written in no more than 200 words