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2017年 映画英語教育学会(ATEM)東日本支部 春季例会のお知らせ

<2017年3月5日(日曜)13:00~16:00 / 会場:麗澤大学東京研究センター >研究発表と技術講習会

ATEM 東日本支部・2017年春季例会

「007映画の英語 ~英語クラスにおけるSkyfallの導入実践例から~」
(13:00~13:40)
小泉勇人(早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程)

<休憩10分>

「『ハリー・ポッター』その他の登場人物の名前を辿って~その意外なつながりについて~」
(13:50~14:30)
吉田雅之(早稲田大学)

<休憩10分>

【映画英語授業のための技術講習会】(14:40~16:00)

1.DVD・YouTubeをそのまま再生活用する(ネット接続がある場合・ない場合を想定して)
講師:延原みか子(東京都立産業技術高等専門学校)

2.パソコンを使って効果的に映画英語(DVD)を活用する
講師:嘉来純一(早稲田大学本庄高等学院)

* ご参加の際は、パソコン・DVD・DVDドライバー(パソコン内蔵でない場合)・ 無線LAN(当日の会場にはNET環境はありません)等をお持ちくだい。

*問い合わせ:e-mail (ej-seminar@atem.org) *事前申し込みの必要はありません。
*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。
会場:麗澤大学東京研究センターhttp://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html
東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

上記、例会PDFデータ・会場MAPはこちら(印刷用)

映画英語教育学会(ATEM)東日本支部 第7回支部大会のお知らせ

支部大会プログラムはこちら

日時: 2016年12月4日(日) 10:00開会
会場: 麗澤大学東京研究センター 新宿アイランドタワー4F(新宿西口徒歩10分)
大会テーマ:『映画の名/迷台詞と映画教材』
特別講演:13:00~14:30 「通訳訓練法を取り入れた英語指導」
講師 森住 史 氏 同時通訳者・成蹊大学准教授

10:00~10:15 開会の辞/総会(ATEM会員のみ)
10:20~10:55 研究発表1. 延原みか子(東京都立産業技術高等専門学校)吉牟田聡美(国際基督教大学)
『ズートピア』に描かれる多文化共生社会の問題点の考察および教育の場(授業)への応用
10:55~ 11:30 研究発表2. 塚田三千代(翻訳家・映画アナリスト)藤田久美子(白梅学園大学・短期大学)清水純子(慶応大学)
映画と文化データベース― 総覧と具体例としての映画 ―
11:30~12:05 研究発表3. 日影尚之(麗澤大学)
Jennifer Lopez and the American Dream: The Development of Her Career up to Maid in Manhattan (2002)
12:05~13:00 昼食
13:00~14:30 特別講演 森住 史(成蹊大学准教授)通訳訓練法を取り入れた英語指導
14:35~15:10  研究発表4. 小林敏彦(小樽商科大学)
洋画の字幕翻訳の特徴とその類型
15:10~15:45  研究発表5. 尼崎豊志夫(梅花女子大学)
人前に立たないプレゼンテーション―ストーリーテリング技法の活用
15:50~16:25  研究発表6. 藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)
英語教育に映画字幕を活かす ―名訳と迷訳の間―
16:25~17:00  研究発表7. 大月敦子(専修大学)
小学校英語のための「動詞キューワード」英会話練習法:「動詞キューワード」としての「Be動詞」を映画英語の台詞から考える
17:00~17:35  研究発表3. 渡邊信(麗澤大学)
Vocal fry, uptalk and a conversational filler like: a discussion on vocal trends based on Quenqua, D. (2012)
17:35~17:40 閉会の辞
敬称略
参加費:無料/懇親会:18:00~20:00 @CHINADOLL 新宿アイランドタワー店(参加費 4,000円、受付時)
ej-seminar@atem.org http://www.atem.org/higashinihon

第7回映画英語教育学会東日本支部大会
特別講演 – 2016年12月4日(麗澤大学東京研究センター)
「通訳訓練法を取り入れた英語指導」森住 史 同時通訳者・成蹊大学准教授

英語運用能力を向上させる手段のひとつとして通訳学校に通うことにした私自身の学習体験とその後のティーチングの経験からお話しをします。
通訳の訓練方法は、英語力を向上させるためだけのものではありません。しかし、日英・英日の通訳をする際にL2であり passive languageでもある英語の力を伸ばす側面はやはり大きいでしょう。学習者にとっては、自らの英語力を向上させるために自学自習の方法として知っていると役に立つものです。同時に、英語を教える立場としても、学習者の弱点を見極めたり英語力を伸ばしたりするために、普段の授業に取り入れられそうなやり方がいくつかあります。通訳学校での訓練方法をすべてご紹介できればとは思いますが、時間の都合上、いくつかに限ってご紹介します。パラフレージング、リテンション&リプロダクション(ある程度の英語を聞いて繰り返す)、ノート・テイキングと脱言語化について、そして最後に実際の逐次通訳練習を中心に、それぞれのエクササイズの狙いと実施方法について説明をしたあと、参加者のみなさんには実際にその場で体験していただきます。
設備やクラスのサイズ、生徒・学生の英語のレベルによっては、それなりの工夫が必要かもしれませんが、なにか新しい指導方法として取り入れられそう、と思っていただければ幸いです。

プロフィール
成蹊大学文学部英米文学科准教授。専門は社会言語学。最近の関心は特にEMI(English medium instruction)と言語政策としての英語教育。国際基督教大学教養学部語学科卒 (BA)、国際基督教大学大学院教育学研究科博士課程前期・後期(MA.& Ph. D.)。ロンドン大学(学部)に一年、エディンバラ大学(博士課程後期)に一年の留学。2005年4月よりサイマル・アカデミーで通訳者養成コース講師をつとめ、同時に会議通訳者としてのキャリアもスタート。2011年度後期のNHKラジオ講座「入門ビジネス英語」では、英文Eメールの書き方についてテキスト執筆およびラジオ放送講師をつとめる。2012年4月から隔週で執筆しているAsahi Weeklyのコラム『英語のQ&A』では、受験英文法の確認から気をつけたいエチケット、語彙を増やす方法まで幅広いトピックを扱っており、すでに5年目に突入。

著書
<共著>
2009年7月「通訳訓練法を取り入れた指導」『英語教育にスパイスを!教員免許更新教習に向けて』共著 pp.53-71.
2014年3月 「通訳者とコミュニケーション」 『成蹊大学文学部紀要』 pp.87-102.他。
<単著>
2012年7月 『英文メールのA to Z フォーマル表現からフレンドリーなひと言まで』NHK出版.他。

[追加募集]映画英語教育学会(ATEM)2016年度 東日本支部支部大会 研究発表

ATEM東日本支部会員の皆さま

10月もそろそろ中旬に入り、皆様お忙しくお過ごしのことと存じます。
支部大会の研究発表を以下のように追加募集致しますので、皆さま奮ってご応募頂けますように、ご案内申し上げます。

なお、すでにお申込みされた方々は、再びご応募していただく必要はございません。

支部大会日時:12月4日(日)10:00~
     会場:麗澤大学東京研究センター(新宿アイランドタワー4F)
大会テーマ: 「映画の名/迷台詞と英語教材」

研究発表募集要項
以下の必要事項を電子メール本文に記載し、10月31日(月)迄にATEM東日本支部宛
ej-seminar@atem.orgに送信してください。
1.発表題目(日本語発表の場合は日本語、英語発表の場合は英語で)発表時間は質疑応答を含めて 40 分程度です。
2.発表者全員の氏名
3.発表者全員の所属
4.連絡先(代表者の住所、メールアドレス、電話番号)
5.発表概要(400 字以内、英語での発表は 200 words 以内)
6.応募締切: 10月 31日 (月)

なお、原則として、パソコン画面投影用プロジェクターおよびスピーカー以外の発表用機器は、主催者側で用意できません。PCはご持参下さい(なるべくWindows PCをご利用ください)。

映画英語教育学会(ATEM)東日本支部 2016年度支部大会 研究発表募集のお知らせ

ATEM東日本支部会員の皆さま

9月もそろそろ中旬に入り、皆様お忙しくお過ごしのことと存じます。

さて、2016年度ATEM東日本支部支部大会の研究発表を募集致しますので、皆さま奮ってご応募頂けますように、ご案内申し上げます。

支部大会 日時:12月4日(日)10:00~

会場:麗澤大学研究センター(新宿アイランドタワー4F)

大会テーマ:「映画の名/ 迷台詞と英語教材」

研究発表募集要項PDFはこちら

映画英語教育学会東日本支部2016年度 夏季例会のお知らせ

映画英語教育学会東日本支部2016年度 夏季例会のお知らせ

2016年5月15日(日曜)14:00~17:00
会場:麗澤大学東京研究センター
ATEM東日本支部・2016夏季例会

第一部 ATEM東支部セミナー:
映画をいかに英語教材化するか(14:00~15:00)

『アナ雪』ほか、映画の登場人物名をさかのぼる
吉田雅之 (早稲田大学)

無料ソフトAnkiと映画の場面を組み合わせたフラッシュカードの作り方
嘉来純一 (早稲田大学本庄高等学院)

<休憩15分間>

第二部 全国大会シンポジウムに向けて:
SF映画とヒューマニティ(15:15~17:00)

懐古趣味的スペースオペラ: 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)
―ケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)が引用される場面を中心に―
小泉勇人(早稲田大学文学研究科)

『ウォーリー』(2008)と遊びごころ
日影尚之 (麗澤大学)

SF映画のヒューマニティを言語学から考察する~談話分析の試み
大月敦子(専修大学)・原田知子(武蔵野音楽大学)

*問い合わせ:e-mail(ej-seminar@atem.org)
*事前申し込みの必要はありません。
*参加費無料 *例会終了後、懇親会を予定しています。
会場:麗澤大学東京研究センター
http://www.reitaku-u.ac.jp/daigaku/campus/campus01.html
東京都新宿区西新宿6-5-1新宿アイランドタワー4階 新宿駅西口より徒歩8分

『アナ雪』ほか、映画の登場人物名をさかのぼる

吉田雅之(早稲田大学)

人物名、すなわち First Names, Surnames に関する辞典はそれなりに存在し、本来の意味を調べることは可能となってはいるが、映画などフィクションに登場する人物名を、そのキャラクターを考慮しつつ解説した辞典は殆どないのではないだろうか。本発表では身近な映画を素材として、登場人物名の背景にあるイメージを原語までさかのぼりつつ考察し、「命名の妙」を感じ取っていきたい。
また日本人にとり身近な別の名前との意外な関係にも注目していきたい。たとえば『アナと雪の女王』 (Frozen) に出てくる Anna は英語圏で Ann, Anna, Anne, Annette, Annie, Nan, Nancy, Nanny などという variants を持っている。
イタリアやスペインなどにはアニータ(Anita)やアーニャ(A?a)というvariants もある。『赤毛のアン』 (Anne of Green Gables) で主人公が自分の名前はAnne であり、Ann は間違いであると主張する場面を想起すると、綴り字の -e 1文字であっても当事者にとってはおろそかにしてもらいたくない気持ちが、日本人名「斉藤」や「渡辺」などの漢字表記(異体字)にこだわる方と同様なのだな、と理解できる。さて、このAnna をさかのぼると
ヘブライ語の Hannah に行き着く。元来はHe (=God) has favored me. という意味を持っているので、「神の恵み」を親が意識して命名している点で、日本人の女性名「めぐみ」「恵子」、そして男性名「恵介」なども同様と言えよう。
映画『アナ雪』ではその両親がアナの幼いうちに死んでしまうだけに、親の思いが切なく感じられる。一方「神の恵み」はラテン語で gr?tia なので、それに基づく英語名 Grace も源が同じである。日本人の中では細川忠興の妻となった後で高山右近の影響で洗礼名「ガラシャ」を授かった明智光秀の次女「玉」が、当事のポルトガル人宣教師の発音をカナの形ではあるが伝えている(現代ポルトガル語では gra?a)。その他、類例を挙げながら、人物名を考察していきたい。

無料ソフトAnkiと映画の場面を組み合わせたフラッシュカードの作り方

嘉来純一(早稲田大学本庄高等学院)

従来のフラッシュカードといえば、例えば紙のカードの表面に日本語、裏面に英単語を書き、それを使って暗記をしていくものであった。
ただしそれだけでは、単語の発音、使われる文脈などを網羅的に学習することは不可能である。それらの問題を解消するためには、電子フラッシュカードAnkiを用いることが有効だと思われる。Ankiでは文字情報に加え、音声・映像などの電子媒体を貼り付けることが可能である。そのため、さまざまな情報が詰まった映画の場面を貼り付けることにより、映像・音声を含むフラッシュカードを作成することができ、より効果的な単語・例文・リスニング学習が期待できる。
今回は理論的なことよりも、実際の教材の作り方に焦点を置きます。以下2点の無料ソフトをあらかじめダウンロードし、PCをご持参いただけると分かりやすいと思います。
Anki (http://ankisrs.net/)
Bandicam (https://www.bandicam.com/jp/downloads/)

懐古趣味的スペースオペラGuardians of the Galaxy (2014)
―ケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)が引用される場面を中心に―

小泉勇人(早稲田大学文学研究科)

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(Guardians of the Galaxy, 2014)が極めてユニークかつ巧みな映画たりえているのは、相反する二つの要素があらゆる場面を通じて鬩ぎ合っていながら、演出・脚本・演技において絶妙なドラマツルギーの調和を保っている点にある。ジャンル映画としては、数々のアメコミ原作映画を成功させてきたマーベル社がCG技術のノウハウをつぎ込んだ最新鋭のSF冒険活劇、いわゆる「スペース・オペラ」にひとまずは位置づけることができるであろう。一方で、所々で70年代ポップスをBGMとして流す懐古主義的な演出を施している点は注目に値する。つまり、2000年代最新のモードを表面にまとっていながら、実質的には過去への憧憬が随所に込められている妙こそがこの映画の実体であると考えられる。またこの相反性に呼応するように、勧善懲悪的で比較的シンプルなはずの話型でありながら、台詞と演出を通じて構築されるユーモアによって自己解体されていく独特の映画文体も見逃すわけにはいかない。さらに、台詞そのものに目を向けてみればやはり同様のスタイルが貫かれていることがわかり、英語教材として抽出・作成すれば学生の興味を強く引きだす可能性がうかがえる。本セミナーでは、この映画独特の文体を理解するのに最適な場面を例示しつつ議論を進める。具体的には、ヒロインであるGamoraに“I’m a warrior, an assassin. I don’t dance”と言われた主人公Peter Quillがケビン・ベーコン主演作Footloose(1984)を引き合いに出す場面を取り上げる。ユーモラスな台詞を通じて英語に親しむという観点から、教材としての有用性を探りたい。

「『ウォーリー』(2008)と遊びごころ」

日影尚之(麗澤大学)

未来の地球で一人(一台)700年間もゴミを固めて積み上げ続けるロボットWall-Eは、その成果としてゴミの摩天楼を着々と築いている。人間が地球を脱出し“Buy ‘N’ Large” (BNL)社の宇宙クルーズ船AXIOMで暮らすようになってからもう長いようだ。Deidre M. Pike (2012) も示唆する通り、これは消費文化と環境破壊の行きつく末の地球を暗示しているのだろうが、このロボット自身に危機感や使命感はない。ロボットだが「感情」豊かで、ゴミの中から拾ったビデオでミュージカル映画Hello, Dolly! を鑑賞し、歌い、男女が手を繋ぐ場面に憧れ、地球探査ロボEVEに一目ぼれする。ルックスもパッとしない臆病者のこのロボは「彼女」を追いかけた結果、AXIOMにたどり着く。ロボットたちが指令通りに機能する秩序正しい世界に、悪気も使命感もないよそ者Wall-Eが侵入した結果、混乱と目覚め(epiphany)が起こる。BNL 社に飼い馴らされ、テクノロジーに支配されて生き延びる人類の姿は戯画化されている。チャップリンやキートンが好きだったというStanton監督の遊びごころ(ユーモアのセンス)は、宇宙空間でのダンスや『2001年宇宙の旅』のパロディーなど、いろいろな部分に発揮されている。

「SF映画のヒューマニティを言語学から考察する~談話分析の試み」

共同発表:大月敦子(専修大学)・原田知子(武蔵野音楽大学)

多くのSF映画において、人間が科学の無機質な世界の中で葛藤する姿が描かれている。そしてその葛藤はヒューマニティ(人間性)を問い、科学と対照的に描かれる。SF映画の中で、この科学とヒューマニティの対照こそが、一番の盛り上がりとなって観客を魅了する。そこで本発表は、この感動場面の談話分析を行い、SF映画のヒューマニティを言語学的視点から考察する。考察に際し、田窪行則(1994)に従って、言い淀み、感動詞、接続詞を、話し手の心的処理状態を示すモニター標識として扱い分析する。
“I.Robot”(2004)、“Island”(2005)、“Matrix”(1999)、“Minorityort”(2002)、“Star Wards ? Return of the Jedi”(1983)、“Gattaca”(1997) の人気6作品を選び分析を試みる。

2021年度活動計画

2021年3月21日(日曜)ZOOM東日本支部春季例会(終了)

9月12日(日曜)ZOOM東日本支部秋季例会(予定)

11月 6日(土曜)   ZOOM ATEM全国大会(予定)

2022年3月(日程未定)東日本支部大会(予定)