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日時: 2016年12月4日(日) 10:00開会
会場: 麗澤大学東京研究センター 新宿アイランドタワー4F(新宿西口徒歩10分)
大会テーマ:『映画の名/迷台詞と映画教材』
特別講演:13:00~14:30 「通訳訓練法を取り入れた英語指導」
講師 森住 史 氏 同時通訳者・成蹊大学准教授
10:00~10:15 開会の辞/総会(ATEM会員のみ)
10:20~10:55 研究発表1. 延原みか子(東京都立産業技術高等専門学校)吉牟田聡美(国際基督教大学)
『ズートピア』に描かれる多文化共生社会の問題点の考察および教育の場(授業)への応用
10:55~ 11:30 研究発表2. 塚田三千代(翻訳家・映画アナリスト)藤田久美子(白梅学園大学・短期大学)清水純子(慶応大学)
映画と文化データベース― 総覧と具体例としての映画 ―
11:30~12:05 研究発表3. 日影尚之(麗澤大学)
Jennifer Lopez and the American Dream: The Development of Her Career up to Maid in Manhattan (2002)
12:05~13:00 昼食
13:00~14:30 特別講演 森住 史(成蹊大学准教授)通訳訓練法を取り入れた英語指導
14:35~15:10 研究発表4. 小林敏彦(小樽商科大学)
洋画の字幕翻訳の特徴とその類型
15:10~15:45 研究発表5. 尼崎豊志夫(梅花女子大学)
人前に立たないプレゼンテーション―ストーリーテリング技法の活用
15:50~16:25 研究発表6. 藤枝善之(京都外国語大学・短期大学)
英語教育に映画字幕を活かす ―名訳と迷訳の間―
16:25~17:00 研究発表7. 大月敦子(専修大学)
小学校英語のための「動詞キューワード」英会話練習法:「動詞キューワード」としての「Be動詞」を映画英語の台詞から考える
17:00~17:35 研究発表3. 渡邊信(麗澤大学)
Vocal fry, uptalk and a conversational filler like: a discussion on vocal trends based on Quenqua, D. (2012)
17:35~17:40 閉会の辞
敬称略
参加費:無料/懇親会:18:00~20:00 @CHINADOLL 新宿アイランドタワー店(参加費 4,000円、受付時)
ej-seminar@atem.org http://www.atem.org/higashinihon
第7回映画英語教育学会東日本支部大会
特別講演 – 2016年12月4日(麗澤大学東京研究センター)
「通訳訓練法を取り入れた英語指導」森住 史 同時通訳者・成蹊大学准教授
英語運用能力を向上させる手段のひとつとして通訳学校に通うことにした私自身の学習体験とその後のティーチングの経験からお話しをします。
通訳の訓練方法は、英語力を向上させるためだけのものではありません。しかし、日英・英日の通訳をする際にL2であり passive languageでもある英語の力を伸ばす側面はやはり大きいでしょう。学習者にとっては、自らの英語力を向上させるために自学自習の方法として知っていると役に立つものです。同時に、英語を教える立場としても、学習者の弱点を見極めたり英語力を伸ばしたりするために、普段の授業に取り入れられそうなやり方がいくつかあります。通訳学校での訓練方法をすべてご紹介できればとは思いますが、時間の都合上、いくつかに限ってご紹介します。パラフレージング、リテンション&リプロダクション(ある程度の英語を聞いて繰り返す)、ノート・テイキングと脱言語化について、そして最後に実際の逐次通訳練習を中心に、それぞれのエクササイズの狙いと実施方法について説明をしたあと、参加者のみなさんには実際にその場で体験していただきます。
設備やクラスのサイズ、生徒・学生の英語のレベルによっては、それなりの工夫が必要かもしれませんが、なにか新しい指導方法として取り入れられそう、と思っていただければ幸いです。
プロフィール
成蹊大学文学部英米文学科准教授。専門は社会言語学。最近の関心は特にEMI(English medium instruction)と言語政策としての英語教育。国際基督教大学教養学部語学科卒 (BA)、国際基督教大学大学院教育学研究科博士課程前期・後期(MA.& Ph. D.)。ロンドン大学(学部)に一年、エディンバラ大学(博士課程後期)に一年の留学。2005年4月よりサイマル・アカデミーで通訳者養成コース講師をつとめ、同時に会議通訳者としてのキャリアもスタート。2011年度後期のNHKラジオ講座「入門ビジネス英語」では、英文Eメールの書き方についてテキスト執筆およびラジオ放送講師をつとめる。2012年4月から隔週で執筆しているAsahi Weeklyのコラム『英語のQ&A』では、受験英文法の確認から気をつけたいエチケット、語彙を増やす方法まで幅広いトピックを扱っており、すでに5年目に突入。
著書
<共著>
2009年7月「通訳訓練法を取り入れた指導」『英語教育にスパイスを!教員免許更新教習に向けて』共著 pp.53-71.
2014年3月 「通訳者とコミュニケーション」 『成蹊大学文学部紀要』 pp.87-102.他。
<単著>
2012年7月 『英文メールのA to Z フォーマル表現からフレンドリーなひと言まで』NHK出版.他。